学習塾には、
外から一見しただけではよく分かりにくい特徴のようなものがあります。
良い意味でもそうでない意味でもです。
先日、新規入会の説明をお聞きにこられた方が、「今まで通っていた集団塾のクラスにどうも問題があって」という趣旨ことを仰っていましたが、どの塾が、ということではなく、複数クラスから編成される授業進行を行っているところの少なくない例で、上のクラスだけが成績向上の対象であって、下のクラスは文字通りの「お客さん」扱いである、というようなことは、業界人ならずともよく聞くことです。
別に、その塾の肩を持つわけではありませんが、入会した時点の学力の違いと、今後目指す方向やレベルによっては、そういう分け方をするのも致し方ないと思います。
このように、一斉授業の集団塾にそういう傾向があることは否めませんが、一方、個別指導型の塾(ACSもこちらの範疇です)はどうでしょうか。
入会時に、どのようなものにせよ、入会試験を課して、そこで一定のレベル以上の生徒を選別して授業をするところなら、上の集団塾の変形版といえなくもありません。
でも、大方の個別指導塾は、そうではないと思います。
つまり、「来るもの拒まず」です。
ACSアカデミーはどうでしょうか。
正確に表現すれば、「拒むことも有り」です。
折角おいでいただいた方を、それではどんなときにお断りするのでしょうか。
■誰がどう聞いても実現不可能な無理難題をいってこられる方
■最初から斜めの方向を向いて「全てお任せしますから」的な姿勢の方
■勉強主体ではなく、気に入りの友達とつるみたいから、という理由の生徒
■物事を善意で考えられず、絶えず他人の言動を粗探しをする癖の人
などなど。
こうした方々も、はじめからそのようなものを前面に出してはこないでしょうが、多かれ少なかれ、そういった傾向の方は、それが滲み出てきたりするものです。
ですから、入会前の面談の際に、そうしたことが窺い知れるような場合には、その時点でお断りすることもございます。
よく見ていただきたいのは、そこには「学力が低いから」などといった理由のないことです。
一部のよく出来る子を除いて、大抵は何がしかの学力不足や成績不振があるか、今後その不安があるからといった理由で学習塾を訪ねてこられるものだと思っていますので、「学力が低いから「今の成績が悪過ぎるから」という理由でお断りすることは、ことACSではございません。
今は厳しく感じようとも、この後の努力如何で実現の可能性が大きく膨らむこと、結果としてそれが実現することは接して少ない例ではありません。
また、「全てを任せますから」というのは、私たちの耳には「一切の責めは塾で負ってもらいますからね」というように聞こえます。
勿論、私たちは誰しも重大な責任感を持って長い戦いを生徒の皆さんと一緒になって戦っていくのですが、そこにはご家庭が果たすべきものが必ずあります。はじめからその部分を免責の棚の上に押し上げて物事を処理しよというのは、少し違うと思います。
改めて見直すまでもなく、上に書いたことは、ごくごくノーマルな、その意味では常識的なことですよね。
そういうことをお互いに確認し、合意して通わせて下さったお子さんたちを、ACSが「お客さん扱い」などする筈もございません。
ということで、新年度が始まりました。
今年も前期に続いて、受験生は100パーセントの合格を、受験生以外の生徒の皆さんは、将来受験で見事に合格を果たせるようになるべく、今の成績を目に燃える形で押し上げてまいります。
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