親が投げては話になりません

2013-04-23 18:30:50 | 学習塾・勉強の仕方

面談の席などで、「子ども自身にちっともやる気がなくて」などといった、愚痴ともぼやきともつかない言葉を吐く保護者の方がいます。

気持ちはわかります。

子供というのは、大抵親の言うことをそのままの形で行動に移すことなどありませんし、それが長続きすることもまずありません。

ですから、そういう時は、実は「親と子の根比べ」でもあるわけです。

そして、この根比べの場でいつも親が勝つわけではありません。

むしろ反対に、親のほうがさっさと白旗を掲げてしまうことも少なくありません。

残念なことだと思いますし、子供にすれば、そういう親の姿を見れば「何だ、口で言うほどもこともないじゃないか」ということにもなります。

一度でもそういう思いをしたら、子供ゆえ、その後暫くは親を舐めてかかるでしょうね。

そういう例はたくさん見てきました。

親にすれば、それなりの理由や事情もあるのかもしれません。

子供は一人だけではないかもしれませんし、他にも忙しくやることが沢山あって、いつもいつもその子だけにかまってもいられないということだってあるかもしれません。

でも、です。

事情はどうあれ、結果だけをみれば、親が子供に押し切られたという事実は事実として、少なくとも当の子供の心の中には残ります。

こと勉強に関して、子供にこれを継続してやらせる親の立場と、これに相対する子供の立場とは、ことほどさように「競い合い」でもあるのだと思います。それが現実です。

親が負けていて、それで子供に「何でできないの!」「何ですぐに投げ出すの!」と言っても、親自身が投げ出したという事実の前では、そこに説得力はないですよね。


 

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