今日、今月高校に入学したばかり生徒たちが学校の様子を話してくれました。
その中のある上位校に通っている生徒の話では、入学早々でありながらも、毎日小テスト三昧だそうです。
その高校は県立の上位校ですが、学業に力を入れているという評判にたがわず、入学したてでありながら、英単語テスト・漢字テスト・古語テストを毎週行っていくそうです。
英単語テストは、受験レベルかどうかは別としても、たいていはどこの学校でもやっていることですが、 出題範囲の単語帳は、高2,3年が大学受験用に使い始める有名な某英単語集。
これを1年からもう始めてしまうなんて、私立並みです。
それ以上に驚いたのは古語テストです。正直言って、一年からここまでやるのか、と驚きました。
高校に入って初めての科目となる古典。こちらは、日本語でありながらも、古語の意味を知らないとさっぱり分からない、ある意味外国語のような科目でもあります。ですから、古典をしっかりと身につけるにはやはり古語の意味を正確に知っていく必要があります。
市販でも受験用古語集がいろいろありますから、自分で自習していくことももちろん可能です。
しかし、英単語も古語も、毎日自分でペースを決めて暗記していくというのは、相当な強い意思が必要で、自分で行ない続けるのはかなり難しいことです。
ですから、この学校のように、カリキュラムとして強制的に暗記が組まれているのは、本当に感謝すべきことだと思います。
実際、この学校より上位の進学校であっても、ここまできちんと受験対策がなされているとは限りません。
トップクラスの進学校だから大学受験に有利とは一概には言えないのです。
学習面でのんびりしている上位校もあります。
それで、大学受験までも見据えた上で高校を選ぶのであれば、「トップクラスだから」、「偏差値が高いから」、という表面的なことを当てにせず、入学後どのようなカリキュラムを持って指導をしていってくれるのかと言う点についても精査した上で決定するのも良いかと思います。