教室では、先週テストだった中学生たちに続き、あと2週間後にテストが迫っている別の中学生たちが自習しにやってきます。
ほとんどの中学校はおそらく6月半ば過ぎからテストを迎えると思います。
今年入学したての新1年生をはじめとして、テスト前の今の時期にどのように家庭学習をしたらよいか、今回は数学に絞って、簡単に書いてみたいと思います。
どの学年でも、学年はじめの単元は計算が中心となっています。
1年生であれば正負の計算、2年生であれば同類項の計算、3年生は展開・因数分解がそれぞれメインの単元になると思います。
実はこの前期中間テストは、1年のうちで一番点を取りやすいテストになります。計算がメインのため、確実な計算力をつけておくなら、過度に心配する必要はありません。
皆さんは、計算は得意ですか?
得意でない、という人は多いと思います。
よく聞かれるテスト後の感想としては、「計算に時間がかかって、他の問題を考える時間がなくなってしまった。」、「計算ミスが多かった。」というものがあります。
2年生でも3年生でも、テストの度にこのような反省をしている人もいるでしょう。
では、どうしたらよいか。
計算を早く正確に行なえるようにするには、練習を積むことが大切です。
つまり、できるようになったから、といって勉強せずにテスト本番を迎えることがないようにということです。
日頃から1日5~10分計算問題を解く時間を作るとベストです。
計算力をつけるために、1,2時間ずっと解き続けても、あまり効果はありません。
それでおススメなのは、~分間計算ドリルなるものです。
市販の薄い安価なドリルですが、効果は十分あります。
最初は5分、10分と決められた時間内で1ページを解くようにします。この際書き込まないでノートにやってください。そうでないと、繰り返し使えないので・・・。
はじめのうちは、制限時間内に終わらない、しかも、間違えてばかり・・・と残念な結果になるかもしれません。
きちんと解答を見て、正しい計算方法についてもう一度確認して解きなおしをしてみます。
また次の日に同じページをやってみてください。時間をちょくちょく見ながら時間内に解ききれるスピードで書いていくようにしましょう。
これを繰り返していくことによって、だんだんスピードがついてきます。
制限時間内に余裕で終われるようになったら、自分で制限時間を決めます。10分だったものを8分にしてみる、5分だったものを3分にしてみる、などという風に。
そうすると、計算を行なう時、どれくらいの速さで取り組んでいけばよいか、自然と身に着けていけます。
とはいっても、早くできても正確にできなければ、意味はありません。
正確に解けるようになるまでは、制限時間を縮めないで繰り返しやってみましょう。
これは私自身の学生の時に実際に取り組んで効果のあった方法でした。
計算スピードはまあまあでしたが、計算ミスがなかなか減らずに困っていました。そんな時、何かで読んだのか、誰かに言われたのか、5分間のドリルを買ってせっせと練習することにしました。朝、学校に行く前の数十分を使って、学校で習ったところを時間を計って取り組み、答えあわせと直しをし、またやってみる・・・ということを繰り返したら、びっくりするぐらい劇的にミスが減り、速さと正確さが増したため、自信もつき、計算力がついてきたので、新しい単元の勉強も楽になるようになりました。はやり数学は計算力がものを言うものだなあ、と心から納得した経験があります。
皆さんにも是非おススメです!
テスト前比較的時間に余裕のある今のうちにはじめると、力がついてきた頃にテストを迎えられますよ。