押しなべて成績が上がった生徒たちの中には、残念ながらそれほどではなかったという子も一人二人います。
これまでもそうでしたが、成績が上がらなかったり、上がっても満足のいくレベルではなかった子たちにほぼ共通して言えることの一つに、提出物(の出し具合)の問題があります。
私たちも、そしておそらくは保護者の方も繰り返し提出物については言ってきているのに、それを出さないことが信念であるかのように、提出物を出さない子。
でも、長い間観察してきた結果、それは信念でもなんでもなく、「出さない習慣」に陥っているだけのことだと今では思います。
出さない習慣。
それの基になっているのは、出そうにも、そもそも難しくて出来ていない、という事情も少なくありません。
例えば英語の力が本当にないのに、日記を英語で5文以上書いて出しなさい、などといった提出物(宿題)を完成させるのはなかなか大変、というか、殆ど不可能ですよね。
そうして出さないでいると、それ自体が平気な感覚になってしまい、それ以後「出さないという習慣」に陥ってしまいます。
こういう場合、私たちは目先の提出物を完成させるとともに、その習慣の修正に着手します。
具体的な方法は様々あって一概に述べることはできませんが、過去そういう解決を随分やってきて、その結果提出物だけでなく、日常の勉強習慣の確立まで至った例は沢山あります。
いずれにしても、今やるべきことは「今できていない提出物を出すこと」ですので、そこから始めるというのも立派な塾生活の第一歩ではあると思います。