続きです。
子供がこういう状態にはまってしまっている場合、ここから脱出するための特効薬は多分ありません。特効薬とは、あっという間に結果を出す魔法の薬、とでも言ったらよいでしょうか。
それがあれば、そもそもこれほど多くの方が悩むことはないでしょう。
学習塾をやっていると、本当に多くの方が、その現れ方は別としても、ほぼ異口同音に同じ悩みを口にします。
ところで、私たちは学習塾ですから、その存在意義は何をおいても勉強をすることと、その結果、点数や成績を上げていくことであって、ACSでいえば、これに「最終的に志望校に合格してもらうこと」を目標にしています。
そこでは、「モチベーションに難がある子」の場合、基本的な戦略は「細く長く」です。
「細く長く」の反対は「太く短く」ですよね。
「太く短く」は、この場合短期集中で詰め込んで早急に結果を出すことを意味しますので、つまり、特効薬みたいなものです。
「細く長く」は、ある程度の時間を予め覚悟して、中長期に結果を出して行こうという戦略です。
その過程は、しかし口で言うほど生易しくはありません。
というか、その間子供が常に同じだけの情熱を込め続け、或いは集中力を保持し続けることはそもそも無理です。
暴論に聞こえるかもしれませんが、私たちは私たち自身が「無理」と考えていることを子供たちに要求もしませんし、それを前提に物事を捉えもしません(無理、の一歩手前までの努力を求めることはあります)。
肝心なことは、我々大人が子供のそうした不安定さに一喜一憂しないことです。
それ自体もまた難しいことではあるのですが、私たちはこれまでこうした姿勢でとても多くの悩める子達の道先案内の役を果たして来ましたし、途中でやめなかった子達の全員が結果的に迷い道から脱してきました。
保護者の方は、当然ではありますが、「どうやったら勉強が出来るようになりますか?」とお尋ねになりますが、私たちの考えでは、「勉強が出来るようになる」というのは、すなわち「勉強の習慣をどうつけていくかの方法とその実践の結果」であって、今はそれをどう具体的に組み立てていくかということなのだと思います。
そして、その具体的な方法や臨み方はそれこそ子供の数だけあって、しかも「成果を出すまでには一定の時間が必要」という覚悟が求められることは上に書いた通りです。
もっと具体的なお話をさせていただく機会をACSは用意しています。
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