私は基本的に学校の先生を最大限尊重しています。
例えば進路に関することについては、何をおいても学校の先生が言うことを最優先にとらえることを保護者の方に進言しています。
ごくまれに、それに疑問を抱くことが残念ながらあります。
例えば、「塾ではなんて言ってる?」とか「塾で受けた模試の結果を持ってきなさい」などといった「他人任せ」はまだかわいい方で、ひどくなると(進路に関して)「後で責任を負えないから(何も)言えません」とか「塾の先生は立場が違うから」などと言ったことを平気で口にするような先生には、正直疑問を通り越して呆れてさえしまいます。
受験の最中にいる生徒とその保護者にとっては毎日が不安であるからこそ学校の面談で志望校に関する情報を求めたり、先生の助言や見通しを求めるのに、「後で責任を負えないから(何も)言えません」などと言われた日には何をかいわんやです。
残念なことに、ごくまれにではあっても現実にそういうことがありました。
受験生(とその親)は、その先生に「保証」を求めているわけでもなく、後になって「どうしてくれる」なんていうつもりでもありません。
「後で責任を負えないから(何も)言えません」ではなく、「責任をもってここまでのことを今は言えます。あるいはこれ以上は今は言えません」というのが正しい言い方であるはずです。
また、「塾の先生は立場が違うから」も意味が分かりません。
「立場が違う」のは当たり前であって、だから何だといいたいのか、ということです。
学習塾はあらゆるデータを駆使して進路情報を生徒と保護者に提供し、そのなかで「責任をもって」言うべきことを言い、言えないことは言えないといった意見や見解を述べます。
「塾の先生は立場が違うから」などと言った物言いからは「(受験は)学校に任せておけ。口出しするな」とでも言いたげな臭いさえ感じます。
学習塾は、その必要があって存在しているのであって、それを認めていただいて、そしてこれが有効であるから需要があるのだと思います。
私たちは今後も「責任をもって」生徒やその保護者達と向き合って前に進んでいきたいと思います。