アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

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 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

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ネパールの次はスリランカw

2023年03月08日 20時54分00秒 | 職場人権レポートVol.3
スリランカ全図
 
 
北部丘陵部にあるシギリヤロック(岩の上にある王宮跡)
 
中部山岳部の古都キャンディにある仏歯寺(仏陀の歯が祀られている)
 
南西海岸の古都ゴールにあるポルトガル・オランダ人要塞跡
 
うちの会社は時給が安いので募集かけても人が集まらない。折角雇っても仕事出来る若者ほど条件の良い他社に転職。残るのは老人と仕事の出来ない奴ばかり。最近ではベトナム人にも愛想を尽かされ始め。その穴埋めに入れたネパール人も早晩ベトナム人の後追いに。その次はスリランカ人を雇うのだと。(呆w)
 
ネパールは内戦の傷跡が癒えず政治混乱。スリランカも前大統領が縁故政治で借金重ね財政破綻。デモ隊に官邸占拠され国外逃亡。そんな国の足元見透かして低賃金で搾取する事しか考えない。ウクライナ難民やトルコの震災被災者をまともな賃金で雇用するならまだしも。うちの会社は貧困ビジネスそのものだ。
 
日本語通じない外国人もバイトに丸投げ。仕事でミスしても朝礼で晒し上げするのみ。しんどい個別指導を放棄して全員の連帯責任でお茶濁し。加減乗除の計算も出来ず、直ぐ逆ギレする発達障害の従業員も野放し。改善提案上げても無しの礫。それを放置して低賃金の外国人雇用に逃げるのは会社の責任放棄だ。
 
スリランカはインドの南にある島国。面積は約6.5万平方キロで東北地方とほぼ同じ。人口も約2,200万で近畿地方とほぼ同じ。年配者には旧国名で紅茶の銘柄でもあるセイロンの方が分かりやすい。南部の仏教徒シンハラ人が多数派で、北部の少数派ヒンズー教徒タミール人と対立。14年前まで内戦下にあった。
 
その辺は同じ内戦下にあったネパールとも酷似。その一方で親日国でもある。日本が戦後、連合国に分割統治される虞(おそれ)もあった中で、初代大統領が戦時賠償の放棄を表明。そんな国に対して日本は、DV被害者のウィシュマ・サンダマリさんを不法滞在者として名古屋入管に長期収容、病気も治療せず見殺しに。
 
過労死大国の日本は長年に渡り労働者を酷使。少子高齢化で日本人労働者が足らなくなると外国人労働者で穴埋め。どこまでも資本家の都合でしか動かない国だ。そんな会社への反発もあり、今日のランチは大枚はたいて長堀橋のセイロンカリーを堪能。こんな些細(ささい)な行動でも両国友好の一助になればと切に願う。(セイロンカリーの食レポ記事はこちら
 
しかし…ベトナムの場合はまだ国民の大半がベトナム人だったから通訳を介して仕事を教える事が出来た。でもネパールの場合は国民の過半数が少数民族だ。ネパール人の通訳を雇ってもそれだけでカバー出来るとは思えない。しかも牛を食べないヒンズー教徒が大半だ。社員食堂のメニューも今までのままで良いのか?
 
スリランカに至っては同じ国民でもシンハラ人とタミール人に分かれて争って来た。そんな人達を、単に安上がりに使えるからという理由だけで雇い入れ、ろくに教育もせず、社員に押し付けバイトに丸投げしていたら、最後にはベトナム人だけでなくネパール人やスリランカ人からも相手にされなくなるだろう。
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ネパール人バイト急増の背景を探る

2023年02月22日 18時29分52秒 | 職場人権レポートVol.3

前回の記事で、私の職場では、ベトナム人に続いてネパール人のバイトが増えている事について触れました。私の職場は、某大手スーパーの物流センターです。私はそこの物流センター業務を請け負っている会社の契約社員です。そのセンターでは、日本人だけでなく外国人のバイトも大勢います。日中はまだ日本人のバイトの方が多いですが、夜勤の時間帯になると、外国人バイトの方が日本人よりも多くなります。これまでは外国人のほとんどがベトナム人留学生でしたが、最近ではネパール人留学生が増えて来ました。

なぜベトナム人だけでなくネパール人のバイトが増えて来たのか?一つは、前回の記事でも明らかにしたように、ベトナム人だけでは人手不足の穴埋めが出来なくなったからです。少子高齢化の進む日本では、幾ら募集をかけても、日本人の若いバイトはなかなか来なくなりました。特に物流センターのような、低賃金で肉体労働が主体の職場では、なおさらその傾向が強いです。そこで、外国人の技能実習生や留学生を大量に雇うようになりました。

技能実習生や留学生と言っても、実際はただの人手不足の穴埋めです。日本では外国人の移民を制限しているので、単なる出稼ぎ目的だけでは、外国人は職に就く事が出来ません。その為に、職業訓練や日本語習得の為に、日本にやって来て、学費や生活費を稼ぐために、一定の範囲内で外国人もバイトが出来るようにしました。建前上は職業訓練や日本語習得の為ですが、実際は出稼ぎ目的です。だから、留学生でもピンキリです。中には日本語がほとんどしゃべれないバイトも少なくありません。

しかし、そんな外国人でも、仕事に慣れると戦力になります。今や、若いベトナム人の方が、年寄りの日本人よりもよっぽど戦力になります。しかし、最近はそのベトナム人も、なかなか来なくなりました。安い賃金で、就労時間に制限のある日本よりも、もっと好待遇で就労時間の制限のない他の国に流れるようになったからです。そこで、ベトナム人に代わってネパール人が、その穴埋めに使われるようになりました。これがネパール人バイト急増の一つの理由です。(上記のグラフ参照)

但し、ネパール人バイトが増えた理由はそれだけではありません。ネパールならではの特殊事情も、バイト急増の背景にはあります。この国では80年代末まで国王の独裁政治が続きました。その後、90年代の立憲革命で絶対王制から立憲君主制に移行します。しかし、その後も与野党が政争に明け暮れる政治が続きました。その間隙を縫って、地方では「ゲリラ戦で農村から都市を包囲する」毛沢東主義の革命戦略を掲げるマオイスト(ネパール共産党毛沢東主義派)が次第に台頭。やがて内戦に勝利し、王制から連邦共和制への転換を勝ち取ります。しかし、その後も政情不安が続き、失業率は30パーセントを超えるまでに。職を求めて多くの国民が日本を始め海外に流出。これがネパール人バイト急増のもう一つの理由です。(上記のNHK・BSドキュメンタリー番組の解説参照)

私はこれを見て、「共産党の中でもさらに時代遅れの、武装闘争至上主義のマオイストが、何故ネパールでは内戦に勝利出来たのか?」疑問に思い、調べました。そうしたら、マオイストが掲げる男女平等思想が、身分差別のカースト制の重圧に苦しむ女性の心をつかんだ事が分かりました。アフガニスタンやイランでは女性蔑視のタリバンやイスラム原理主義勢力が台頭する中で、ネパールではそれよりも「進歩的」な思想を掲げた集団が革命を成し遂げたのです。この中で、マイオスト自身も、武器を捨て、より民主的な議会主義の政党に変わっていきました。でも、長期のゲリラ戦で培われた闘争至上主義は、議会政党になっても、そう簡単には変わりませんでした。他の政党と同じように、民衆を置き去りにして、政争に明け暮れるようになってしまったのです。

この中で、現代の日本は一体どういう役割を果たしているのか?本来なら、平和憲法を掲げる日本こそが、ネパールの戦後復興や民主主義、国民生活の向上や人権確立に、多大な貢献が出来るのではないでしょうか?しかし現状は、せっかく職を求めて日本に来たネパール人を、低賃金の捨て駒として酷使するだけの、単なる「貧困ビジネス」の提供者になり下がってしまっています。このままではネパール人も、今のベトナム人と同じように、日本に見切りをつけて、もっと賃金や労働条件の良い他の国に移住するようになるでしょう。

確かに、マオイストも、ネパールという国自体も、まだまだ未熟です。しかし、女性兵士の割合が40パーセントにもなるマオイスト。それに対し、女性国会議員の割合がいまだ10パーセントに満たない日本。60年代には政党も禁止されて、まともな選挙もなかったのに、民主選挙で平和的に連邦共和国に移行出来たネパール。それに対し、いまだに天皇陛下万歳から抜け出せず、不便な元号制度やLGBT差別も克服出来ない日本。それを考えると、未熟なのは一体どちらか?

暗い話題ばかりでも何ですので、明るい話題も一つ。私の住む大阪でも、ネパール料理のレストランが続々と開店しています。今日はその一つ、南海本線住ノ江駅前にある「ニサ」というインド・ネパール料理のレストランに、昼食を食べに行って来ました。注文したのはAランチ。今日の日替わりカレー(チキンとナスのカレー)にサラダ、ナン、ドリンクが付いて700円。カレーの辛さは甘口・普通・中辛・辛口・激辛の5種類から選べます。ドリンクも、チャイ(ミルク紅茶)・ラッシー(ヨーグルト飲料)・コーヒーのアイスやホット、コーラなどから好きな物を選べます。私は普通の辛さのカレーに、ホットのチャイを選びました。ナンは大きく食べごたえがありました。

私は食べた後に、「ダルバートはないのか?」店員に聞きました。そうしたら「ない。そんな物作っても売れないから」と返されてしまいました。ダルバートというのは、豆のスープにご飯、野菜炒めの食事です。日本で言えばご飯、味噌汁、納豆・漬物に相当する、ネパール料理の定番です。でも、今の日本人には地味すぎて、余り人気はないのでしょう。日本でも、私たちが普段食べる味噌汁や納豆よりも、めったに食べれない寿司や天ぷらの方が、美味しくて異国情緒も味わえるので、外国人には人気があります。(上の絵がダルバートです)

私の会社でもそれは同じです。食堂メニューにベトナム風うどんのフォーを載せても、誰も注文しません。だから最近では、日本の焼きそばとほとんど変わらない物を、「ベトナム風焼きそば」として提供しています。日本人と同じように箸を使い、日本人好みの料理も多いベトナムですら、そんな感じなのに、その上、箸も使わず(スプーンで食べる)、牛肉も食べない(ほとんどがヒンズー教徒だから)ネパール人が増えたら、会社は一体どうするつもりでしょうか?労働者を単なる「捨て駒」としか見ない国では、どんな国の人を雇っても、また同じ愚を犯す事になるでしょう。(最後はまた暗くなってしまいました。スミマセン)

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もうこの国は終わってしまった

2023年02月19日 07時25分00秒 | 職場人権レポートVol.3
 
昨日の午前中は私と外国人女性バイト2人の計3人で農産物の仕分けをした。外国人バイト2人のうち1人はいつも作業しているベトナム人のベテランだが、もう1人はネパール人の初心者だった。
 
ネパール人の初心者バイトも、派遣会社の通訳係(この人もネパール人)から、作業の基本的な内容はあらかじめ聞いているので、最低限の仕分け作業は出来る。
 
しかし、最低限の事しか出来ないので、応用は全く利かない。ベトナム人のベテランも、言葉の違うネパール人の初心者相手に、作業手順の説明に四苦八苦していた。
 
私も検品やハンディスキャンで手一杯で、ネパール人やベトナム人のフォローなぞする余裕は無かった。そこに商品の入荷遅れも加わり、作業はだだ遅れに。最後は皆で手分けして、予定時間も大幅に超過して、ようやく作業を終える事が出来た。
 
作業終了後、「何故、ベトナム人に加えてネパール人も雇うようになったのか?」副所長に聞いた。そうしたら、「最近はベトナム人も、賃金や労働条件の良い他の国に出稼ぎに行くようになり、ベトナム人だけでは人手不足の穴埋めが出来なくなってしまったからだ」という事だっだ。
 
確かに日本に住む在留外国人の国別割合を見ると、約26万人の留学生のうち、多い順に中国人11万、ベトナム人4.4万、ネパール人3.2万と、ネパール人がベトナム人の次に多い事が分かる(昨年6月時点)。留学生と言っても実態は人手不足の穴埋めだ。日本では法律上、外国人の出稼ぎ就労は出来ないので、技能実習生や留学生による学業補助のアルバイトという名目で、外国人労働者を受け入れているのだ。
 
私はこの副所長の返事を聞いて、正直「もうこの国は終わってしまった。もう、こんな国に居ても仕方ないのではないか?」と思った。
 
何故なら、日本を見捨てつつあるのはベトナム人だけではないからだ。今や日本人ですら、日本にいても低賃金でこき使われるだけなので、時給も高く、休みも自由に取れる海外に、出稼ぎに出るようになってしまった。やがてネパール人も、その流れに加わる事になるだろう。
 
 
以前、NHKの「クローズアップ現代」で、日本の若者が海外でバイトするようになったと報じていた。その一例として、オーストラリアでのブルーベリー摘みのバイトに応募した人のインタビューを流していた。その人いわく、「頑張って収穫したら、月に50万円は稼げる」という話だった。
 
「農場での単純な収穫作業なので、英語が全く喋れなくても何とかなる」そうだ。それで「月に50万円も稼げて、休みも自由に取れる。もう日本で働くのがバカらしくなった」と。
 
今まで日本は、労働者を使い捨てにして来た。労働基準法を骨抜きにして、労働組合も骨抜きにして、過労死を蔓延させて来た。賃金も、先進国の中で、唯一日本だけが、何十年も賃金を低いまま据え置いて来た。国内にはブラック企業がはびこり、パワハラやセクハラ、派遣差別や男女差別がまかり通って来た。
 
そのツケが今、一気に噴出しているのだ。若者の海外への出稼ぎも、国内のブラック労働を拒否した一種の「ストライキ」だ。まさに自業自得という他ない。今、ニュース速報で、北朝鮮が日本海にミサイルを発射したと騒いでいる。しかし私に言わせると、もうこの国はミサイル攻撃される前に、とっくに滅んでしまっている。今や、外国人だけでなく日本人にも見捨てられつつあるのだから。
 
それは一体誰の責任か?長年に渡り、自民党の悪政を支持、黙認して来た多くの国民の責任だ。無駄なカートの積み替え作業一つ是正出来ない「社畜、奴隷」国民の責任だ。
 
こんな事を書くと、すぐネトウヨ(ネット右翼)は私の事を「反日」呼ばわりするだろう。しかし、私に言わせれば、今まで自民党の悪政を黙認し、日本をここまでダメ国家にしたネトウヨの方が、よっぽど「反日」だ。あいつらは、強い者には何も言えず、弱い者イジメで日頃のうっぷんを晴らすしか能のない、ただのネットオタクに過ぎない。そんな奴らから「反日」呼ばわりされる筋合いなぞ一切ない。
 
 
以下、2月3日付「女性自身」の記事より↓
 
2月1日、NHK番組「クローズアップ現代」で取り上げられた、海外の“賃金水準”がネット上に衝撃を与えている。
 
同番組では「“安いニッポンから海外出稼ぎへ”~稼げる国を目指す若者たち~」というタイトルで、長時間労働と低賃金に耐えかねた若者たちが、続々と海外へ出稼ぎに行っていると紹介。出稼ぎに行く場所はアメリカやカナダ、ポーランドなど多岐にわたるという。
 
番組内では、実例としてオーストラリアへ出稼ぎに出た若者たちが取り上げられた。
 
まず紹介されたのは、共同生活を送りながら働く20人ほどの日本人の若者たち。仕事は農場で行う収穫最盛期のブルーベリーの摘み取りで、語学能力は問われず、時間は朝8時から14時までの6時間。残りの時間はそれぞれ副業や趣味などの時間に費やすという。給料は歩合制で、シーズンによって差はあるようだが、良い時は日給約2万4000円で、月給は50万円ほどと紹介された。
 
さらにもう1人、日本で脳神経外科の看護師として働いていたという女性も登場。オーストラリアでも人材不足が深刻だという介護現場で、30人以上いる日本人アルバイトの1人として働いている彼女の給料は、1週間でトータル2488ドル(約22万4000円)。日本の介護職の平均月収25万円に対して、多いときで月収80万円だと紹介された。
 
日本でも今年に入って、ユニクロを始めとする大手企業が賃上げを発表している。しかし、日本の全従業者の7割が就業している中小企業ではそうした動きはほとんどなく、日々高騰する物価にあちこちで悲鳴が上がっているのが現状だ。
 
そんな状況で取り上げられた、日本では考えられない賃金水準とその好待遇ぶりに、ネット上は衝撃の声が相次いでいる。
 
《ごめん、日本で働く意味ある?w》
《なぜ同じ仕事をしてもこれだけ稼ぎも生活のゆとり感も違う?》
《そら頭の良い日本人は海外出稼ぎに向かうよ。 夢も希望もない日本はオワコン》
《30年前は日本が東南アジアなどから憧れられて出稼ぎに来ていたのにと思うと、国力が落ちまくったんだなと実感する》
《昨日たまたまNHKつけたらクローズアップ現代でワーホリ出稼ぎの特集だった。オーストラリアでアルバイト介護職で月収90万円だという。。おれもあのまま帰国しなければ今頃どうなっていたか。日本がここまでダメ国家になるとは当時はまったく予測してなかった》
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「裸の王様」支える「奴隷の勤労」

2023年02月15日 07時24分46秒 | 職場人権レポートVol.3
 
 
私の勤務する物流センターの部署でも、昨日からカゴ車ではなくカートで商品を仕分けする事になりました。「カートの方が小回りが利くので、商品をカートに積んだまま売り場に搬入出来るから」だそうです。
 
でも、カートはカゴ車とは違い、奥行きがないので、大きな商品を積むのには向いていません。特に農産物は、大きな段ボールで納品される商品が大半なので、そのままカートに積んだら商品がカートからはみ出てしまいます。
 
しかも、横幅が縦幅の3倍ぐらいしかないので、牛乳ケースのような立方体の箱でないと、3列にぎっしり積んで置いていく事が出来ません。写真の春キャベツのような長細い箱では、縦に置くとはみ出るので、横に置くしかありません。そうすると1列に7段ぐらいしか積めず、横に中途半端な隙間が出来てしまいます。その隙間を埋めないと収まりが悪くなり、商品が落下してしまいます。しかし、そんなに都合よく形の揃う商品が入荷して来る訳ありませんから、仕分けすればするほど、中途半端に隙間の出来たカートが現場にあふれかえる事になります。
 
その上、出荷ラベルの枚数はまだカゴ車積み付けを基準に発行されるので、10ケースぐらいだと1枚しか発行されません(15ケースぐらいになって始めて10ケースと5ケースに分割発行されるようになる)。10ケースを5ケースずつ2台に分けて積もうとしても、ラベルは1枚しかないので、2台のうちの1台は出荷ラベルも貼られずに出荷する事になります。これでは作業中に行方不明になってしまいます。
 
ラベルに合わせてカート1台に無理に収めようとすれば、もう写真のように縦に段ボールを積むしかありません。商品によっては、ネギやアスパラガスのように、天地無用(積み方に指定のある商品)の物もあるのに。これでは何も積めなくなってしまいます。
 
このラベル発行システムについては、所長から見直す旨の返事がありましたが、それで問題が解決する訳ではありません。前述したように、カートは非常に積載効率が悪いので、そのまま棒積みしただけでは、商品とカートの間に隙間が出来てしまい、商品が落下してしまいます。その為、落下防止の為に、運転手が全車ラップで巻いて配送車に積み込まなければなりません。お陰で、運転手はトラック1台配送するたびに、ラップのロールを持ち歩かなければならなくなりました。そのラップ代が既に百万円を超えたそうです。
 
これでは何の為にカゴ車からカートに変えたのか分かりません。店の都合だけで、積載効率の悪いカートに変えて、現場を大混乱させた上、百万円も無駄金使っていたら世話ないです。
 
 
そもそもカートなんて、少量多品種の商品をバラ仕分け・運搬する為の台車でしょう。そんなカートで、重くて嵩張る段ボールで梱包された商品を仕分け・運搬しようとしても、運びきれなくなる事ぐらい、誰が考えても分かります。(モノタロウのサイトに載っていたカートラックとカゴ車の上記写真を比較すれば一目瞭然)
 
いわば、宝石や時計のショーケースに、業務スーパーで売っているような玉葱やジャガイモの段ボールを、そのまま陳列するようなものです。「カゴ車だと嵩張り小回りが利かないのでカートに切り替える」のであれば、取り扱う商品の形状や仕分け方法も、それに見合う形に変えてから導入すれば良いのに。また、同じカートに変えるにしても、背もたれの仕切り板が付いたタイプにすれば、わざわざ百万円も出してラップを巻かずに済むのに。
 
カート導入の件は、半年ぐらい前から分かっていた事です。仮に、商品の形状を全て変える事は出来なかったとしても、背もたれの仕切り板のあるカートに変更するぐらいの時間は、充分あったはずです。なのに、何故それすらやらなかったのか?
 
目先の事しか考えていなかったからです。見てくれだけ取り繕う事しか考えていなかったからです。「店舗従業員の労働時間を減らさなければならない。だったら商品を売り場に直接運べるように、カゴ車からカートラックに変えれば良い。その結果、物流センターでどんな問題が起ころうとも、そんな事は店の知ったこっちゃない」。おそらくそんな感じで導入したのでしょう。
 
「日本人の働き方は、長時間労働の割には労働生産性が低い」と長年言われて来ました。それを改善する為に、働き方改革が導入されたはずですが、タイムカード上の労働時間削減ばかり気にして、社員のサービス残業や下請けの長時間労働は視野の外。だから、いつまで経っても長時間労働や過労死がなくならないのです。
 
むしろ逆に長時間労働を美化する傾向すらあります。労働基準法では、あくまで1日8時間労働が基準なのに、17時で定時退勤しようものなら、逆に「残業している同僚の仕事を手伝え」と言われる。そんな事しなくても良いように、全員が定時で帰れるようにするのが、上司や経営者の手腕なのに。
 
私に言わせれば、そんなものは「奴隷の勤労」でしかない。昔はどこの小学校にも二宮金次郎の銅像が建っていました。薪を背負って運びながら本を読んで勉強した二宮金次郎の銅像が。「お前たちも、あの銅像を見習ってよく勉強するのだぞ」。今、そんな事言ったら、逆に「児童労働を美化するのか」と問題になります。
 
ところが日本人は、いまだにこの二宮金次郎を美化する人がまだまだ少なくない。外国人が日本のそんな働き方を見て「ニホン、スゴイ!」と称賛するテレビ番組が受けたりするのですから。そりゃあ、長時間労働も過労死もなくなるはずがない。
 
このカート導入の件でもそうです。誰が見ても失敗するのが目に見えているのに、偉い人や親会社の命令には逆らえないと、何でも言いなり。まるで「裸の王様」そのものです。日本人は、北朝鮮のマスゲームの映像を観て、「あんな独裁国家に生まれなくて良かった」と思う人がほとんどですが、たかがカートの導入ひとつ再考を求める事も出来ずにいる日本人も、本質的には、あの北朝鮮のマスゲームに動員された人々と似たり寄ったりではないでしょうか。
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マニュアル人間にはこちらもマニュアルで対抗する

2023年01月22日 09時16分58秒 | 職場人権レポートVol.3

この件はブログに書こうかどうか迷いましたが、やっぱり書く事にします。昨年12月26日に、職場でちょっとした事件が起こりました。私の勤務先は某スーパーの物流センターですが、そこでは私の勤務先企業以外にも、多くの会社が商品の製造や仕分け・配送業務に携わっています。

その中で私は他の数人のバイトと共に、主に農産物の仕分けに携わっています。1日の作業は先ず玉葱・じゃが芋の仕分けから始まります。前日に隣の農産加工センターで袋詰めされ、プラスチックケースに入れられた玉葱やじゃが芋に、出荷先の店のラベルを張り、仕分け場に持って行って各店別に仕分けを行います。

ところが、12月26日は前日のうちに玉葱・じゃが芋の加工が終わらず、一部が当日に持ち越されてしまいました。商品が全部出来上がっていないので、その分のラベル張りも当然後回しになります。そのラベルをプラスチックの空ケースに入れ、出来上がった分だけ仕分け場に持って行ってました。そして帰って来たら、残りの玉葱のラベルを入れた空ケースが丸ごと無くなっていました。

わずか約5~10分間の出来事です。直ぐに周辺を捜索しましたが出て来ません。あちこち探しましたが出て来ないので、社員とリーダーに報告し、農産加工センターの人にも声を掛けて、センターから玉葱の店別注文リストを発行してもらい、そのリストを基に行方不明になったラベルの店舗を割り出し、何とか再発行して事なきを得ました。

すぐ横に置いてあったラベルが、わずか5~10分の間に無くなるなんて、普通ならあり得ない事です。しかし、私には犯人の目星は付いていました。きっと奴の仕業に違いないと。奴と言うのは、隣の農産加工センターで働いている、他社の自閉症社員Tの事です。ちょうどその時間帯に、私が玉葱のラベルを張っている、そのすぐ横で、Tは空ケースの片付けをしていました。現場には私とTの2人しかいませんでした。多分Tは、ラベルの入った空ケースも、他の空ケースと一緒に取り込んでしまったに違いありません。

普通ならそんな事はあり得ません。ラベルの入った空ケースなぞ、すぐに見分けが付くからです。でも、自閉スペクトラム症の疑いが濃いTなら、空ケースの入ったラベルも、他のラベルと見分けが付かずに、そのまま取り込んでしまう事は十分あり得ます。多分、ラベルもゴミか何かだと思い、そのまま取り込んで、ラベルの中身も見ずに、捨ててしまったのでしょう。

「自閉スペクトラム症(ASD)」は別名「アスペルガー症候群」とも言います。知的な発達の遅れを伴わない自閉症の事です。知的な発達がないどころか、逆に学業優秀で有名大学を卒業した人も多いです。しかし、普通の人とは少し違うので、社会人になってから、周囲とトラブルになる事が多いのです。

Tもその疑いが濃く、農産加工センター運営会社のH社も正直彼を持て余しているのですが、他に配置転換しようにも受け入れ先がないので、そのまま「飼い殺し」にしているのです。そして、私の勤務先企業も、他社のH社の社員である事を理由に、Tに対して「見て見ぬふり」しているのです。

では、自閉スペクトラム症の人は、普通の人と一体どこが違うのか?イギリスの児童精神科医ローラ・ウイングが、その特徴を次の3つにまとめています。①社会性の障害、②コミュニケーション上の障害、③変な「こだわり」がある、の3つです。

しかし、これだけでは余りにも説明が抽象的過ぎて、一体何の事か分からない人も多いと思います。特に①と②の違いがよく分からない人が多いのではないでしょうか(実は私もその1人ですw)。そこで私なりに解釈してみたので、もし間違っていたら指摘して下さい。

①はいわゆる「空気が読めない」状態を指します。上司にため口で喋ったり、太った女性に平気で「デブ」と言ったり等、非常識な言動を繰り返す。だから、そういう人は、子供の頃も集団遊びにはなじめず、積み木やゲーム等の一人遊びを好みます。

②はいわゆる「パニック障害」です。相手と視線を合わすことが出来ない。顔が引きつる(チック反応)、すぐ逆ギレする等。ちょっとした物音や蛍光灯の光にも異様に拒絶反応を示す等も、厳密には「パニック障害」ではないが自閉スペクトラム症の特徴の一つです。

③はいわゆる「融通が利かない」。電話を聞きながらメモを取る等、2つの動作を同時にする事が出来ない。マニュアル的な反復動作を好み、突発的な変化に上手く対応出来ない、臨機応変に物事に対処出来ない等。

実際Tにもその傾向が強く現れています。だから、前述の空ケースの片付けの時も、「早く空ケースを片付けて商品の置き場所を確保しなければならない」という事ばかりで頭が一杯になり、普通ならすぐに気付くはずのラベルの入った空ケースも、ゴミと勘違いして一緒に取り込んでしまったのです。これは、一点にだけ注意が集中し、他の部分が見えなくなる「シングル・フォーカス」という症状で、「パニック障害」の一種です。

Tの「パニック障害」は他にもあります。以前にも書いた「何度注意しても、午前中の商品仕分け中に平気で昼からの商品を突っ込んで来る」もその一つです。昼からの商品(1便)の方が量が多いので、午前中の商品(2便)仕分けエリアにも、昼からの商品を突っ込んで来るのです。でも、先に出荷するのは午前中の商品なので、それ以外の商品を持って来られても邪魔になるだけです。

しかし、Tの頭の中は、「1便の商品の置き場所を確保する」事しか念頭にない、つまり「自分の都合しか考えない」ので、2便の作業時間も常に1便優先なのです。幾ら1便の荷物が多くても、先に積み込むのは2便の商品なので、昼までは2便優先で出荷しなければならないのに。ところが、Tにはそんな変な「こだわり」があるので、「融通が利かない」のです。

そこで私たちも一計を案じました。アスペルガー関連本を買って来てバイト仲間で回し読みし、そこから一定の対策をひねり出しました。自閉スペクトラム症の特徴の一つである「融通が利かない」「マニュアル的な反復動作を好む」点に着目し、こちらで新たにマニュアルを作る事にしたのです。作業場の境界にテープで区切り線を引き、「2便の場所に1便を置くな」と床に明記しました。そうしたら、Tはその区切り線よりも内側には、1便の商品を突っ込んで来る事はなくなりました。マニュアル人間には、こちらもマニュアルで対抗するしかないのです。

 

しかし、これはあくまで対症療法です。本当に必要なのは、自閉スペクトラム症の人も、それ以外の人も、共に安心して協同で作業が出来る職場環境づくりです。いたずらに「空気が読めない」と言って排除するのではなく、マニュアル的・オタク的な知識(列車の時刻表や型番など)には抜群の記憶力を発揮するという、自閉スペクトラム症の特性を生かした職場環境を、会社の責任で用意する事です。

発明王のエジソンや相対性原理を発見したアインシュタインも、一説によれば自閉スペクトラム症だったのではないかと言われています。2人とも子どもの頃は、学校の勉強が出来ずに、殻に閉じこもっていました。しかし、やがてその独創的な発想が、数々の発明や発見を導き出しました。

それをせずに、安易にバイトに丸投げするばかりでは、私たちも対症療法以上の事は出来ません。会社が何もしないのに、何故バイトだけが、他社の自閉スペクトラム症社員の面倒まで見なければならないのか?しかも、その現実に目の前にある問題を放置して、このくそ忙しい年末繁忙期に、わざわざ会社は安全標語のアンケート提出を私たちバイトに求めて来ました。余りにも人をバカにした対応なので、私は「アスペルガーに気を付けろ」と、アンケート用紙に書いて出してやりましたw。

これがラベル紛失などの凡ミスだけで済んでいたらまだ良いですが。やがて凡ミスだけでは済まなくなり、社員同士のトラブルや衝突にまで発展して、最悪、関東大震災後に起こった福田村の虐殺(香川県の行商人一行が千葉県の同村で方言が通じず、在日朝鮮人と間違われて虐殺された)みたいな事になったとしても、それは100%会社の責任です。

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隣の作業場で働く他社の発達障害の社員について

2022年07月06日 13時23分00秒 | 職場人権レポートVol.3
 
 
今、参院選たけなわですが、勤務先では発達障害の社員に手を焼いています。その方は他社の社員ですが、同じ物流センター内の隣の作業場で働いているので、否が応でも毎日接触せざるを得ません。
今の私にとっては、参院選よりも、むしろこちらの問題の方が、より身近で重要な問題です。この件については、既に職場の所長や仲間と何度もLINEでやり取りしていますが、他の方にも是非考えて欲しい問題なので、解説付きでこれまでの情報を流します。
 
まず用語解説と背景説明から。
 
①勤務先物流センター内の業務分担と現状
  • 私が現在勤務しているのは大阪にある某スーパーの物流センターですが、同センターにはスーパーの社員はほとんどいません。業務の大半は請負企業や派遣会社、出入りのベンダーさん(取引会社)の社員やバイトが担っています。
  • その中で、私はA社という業務請負企業の契約社員で、他の数人とチームを組んでカット野菜の検品・仕分け業務に従事しています。
  • その作業場の隣の農産加工室で、カット野菜の加工に携わっているのが、B社の社員・バイトです。B社の人が加工室から出して来た野菜を、私達が仕分けして、スーパーの各店舗に出荷しています。
  • そのB社の社員の中に、Tという「変わった人」がいて、皆その人の迷惑行為に困っているのですが、他社の社員という事もあり、なかなか是正出来なくて困っています。その「変人ぶり」については、私達が以前に会社に連名で提出した要求書(後掲)に具体的に書かれていますが、もう本当にあきれ返るような内容です。
②会社に連名で提出した「Tに関する要求書」の中身
  1. まだ搬送中の玉葱・じゃが芋のドーリーを勝手に移動しないで下さい。数の管理が出来なくなります。
  2. 2便商品を搬送途中で放り出して他の業務をしないで下さい。
  3. 2便商品をどこかに溜めて後でまとめて一気に持って来ないで下さい。作業場が大混雑します。
  4. 2便の搬送を後回しにして1便商品ばかり持って来ないで下さい。2便の仕分け作業が全然捗りません。
  5. 加工中の商品をやたらめったら持って来ないで下さい。作業の邪魔になります。ある程度までは仕方ありませんが、Tさんの場合は余りにも酷すぎます。
  6. 加工中の商品や1便商品の間に2便の出来上がり商品を入れ込まないで下さい。商品が出し難くて困っています。
  7. 搬入したら数量が記載された個数表も同時に添付して下さい。同時に添付してくれないと検品が出来ません。
  8. 作業エリア区切り用のコーンを勝手に移動しないで下さい。
  9. 2便PC仕分け場や他部署の作業エリアに勝手に1便ドーリーを置かないで下さい。
  10. 人が居る所に安全確認や声掛けもせずにいきなり商品を突っ込んで来ないで下さい。危なくて仕方がありません。
  11. 少し注意されたぐらいで一々逆切れしないで下さい。これではもう何も言えなくなってしまいます。
  12. 物流センターで仕事しているのは自分だけではありません。もっと他の人の事も考えて、皆が気持ちよく仕事ができるように作業して下さい。
  13. Tさんが他社の社員である事を言い訳にして、いつまでも問題を先送りにしないで下さい。従業員の安全確保に関する要求も含まれているのに、事なかれ主義で見て見ぬふりしないで下さい。
③業務の専門用語の解説
  • ドーリー:玉葱などの農産物が入ったケースが積まれたオレンジ色の台車。(下の写真参照)
  • 一本物:ドーリーは10段積みが基本で、10段積んだら行先店名のバーコードラベルを貼って各店舗に出荷します。○○店の実績が15ケースなら、10段積みドーリー1台と5段積みドーリー1台の計2台となります。そのうちの10段積みドーリーが「一本物」で、全て同じ店の分なので、すぐに搬送出来るように、端数のドーリーとは別の場所に仮置きします。
  • 1便・2便:どちらも配送便の名前です。当日早朝4〜6時にセンターを出るのが1便で、私達が業務に就いている頃には既に配送車に積み込まれ、順次各店舗に向けて配送されます。その後、私達が仕分け・出荷して当日昼12〜13時に出るのが2便。その後、午後から夕方・夜間にかけて仕分け・出荷されるのが翌日分の1便。
  • 物量は圧倒的に1便の方が多いので、Tは1便優先で商品を出して来ます。でも私達が作業している時間では、当日昼過ぎに出る2便の方が先なので、2便優先で商品を出してくれなければ困ります。
  • 事実、B社の他の方は全てそのようにしてくれます。しかし、Tだけは、何故か何度お願いしても、1便優先で商品を出して来ます。1便商品の置き場所を確保する為に、2便エリアに平気で侵入して来たり。1便のドーリーだけちゃんと置いて、2便のドーリーは適当に置いたり。その為、2便のメンバーは皆、Tに怒り心頭です。
その上で、私から所長に先日送ったLINE投稿から。
 
Tの出勤日と公休日で2便農産PC搬入状況がどれだけ違うか、データを揃えて資料にしました。所長と副所長のレターケースに入れましたので、次の全体会議で配布して下さい。
 
左:6月30日(T出勤日)11時42分撮影 2便作業場に1便商品大量侵入
右:7月1日(T公休日で代行者が商品搬入)11時54分撮影 2便作業場には侵入皆無
当日の入荷量はむしろ7月1日の方が多かったにも関わらず、このありさま。(上記の資料より抜粋)
 
私は確信しました。Tは典型的なアスペルガー症候群(ASD)です。アスペルガー症候群は発達障害の一種で、自閉症スペクトラム障害の別名があります。以下はその特徴です。
    • 目の前の一点にばかり注意が行き、他の物が見えない。
    • 一つの考えにばかり拘り、他の考え方が出来ない。
    • 頑固で融通が利かない。
    • 常に自分中心の発想しか出来ず、相手の立場に立って物を考えられない。
    • プライドばかり高く、他人が何を言っても受け入れない。人と対話が出来ない。
    • 身体の動きがぎこちない、不器用。
    • よく物を落とす、壊す、人によく物をぶつける。
全てTに当てはまるものばかりです。
 
アスペルガー症候群は脳機能障害による自閉症の一種ですが、知恵遅れではなく、むしろ特定分野の知識量(鉄道の時刻表など)は豊富な場合が多いので、それに配慮すれば適材適所の配置も可能だそうです。
 
知恵遅れではないので、会社の採用面接でも見抜けずに、B社の正社員になれたのです。でも、発達障害には違いないので、採用されてから色んな問題を引き起こし、職場でトラブルになる事が多いそうです。
 
 
玉葱や馬鈴薯の一本物ドーリーをTが勝手に移動する件についても。これらの商品は多い時は千ケース近くも搬送しなければなりません。そうなったら当然、午前7時のTの出勤時も一本物のドーリーが加工室前に残ります。
 
でも、そんな場合も、私達は出来るだけ加工室の迷惑にならないように、玉葱・馬鈴薯のドーリーを、加工室とは反対側の農産パレット在庫置場の方に移動します。
 
こうしておけば、加工室の人の1便搬送や在庫整理の邪魔にはなりません。以前はこうして、合間にトイレに行ったりも出来ました。
 
ところが今は、Tが必要もないのに勝手に移動するので、トイレにも行けなくなりました。まだ整理された状態で移動してくれるなら、私達も「搬送手伝ってくれて有難う」と感謝こそすれ、別に難癖付けたりはしません。
 
ところがTは、自分の事しか考えないので、何も考えずに移動して、玉葱も馬鈴薯も、ハンディスキャン済のドーリーも未のドーリーも、お構い無しに勝手に移動するので、後始末に余計に手が取られるのです。
 
他の人はこんな事は絶対にしません。仮に移動する場合でも、必ず私達に声を掛けてくれます。「手伝おうか?」とか「どこに持って行ったら良いのか?」と、必ず声を掛けてくれます。
 
それに対し、Tの場合は、声も掛けずに、いきなり退かそうとするのです。折角、整理して並べて置いてあっても、全てグチャグチャにして。
 
何故こんな事をするのか?今まで謎でしたが、アスペルガー症候群の解説を読んで、その理由がやっと理解出来ました。「他の人にとっては何でもない物音や物体、出来事に対して異様に敏感になる」という、アスペルガー症候群特有の症状が現れているのです。
 
これでは安心して作業も出来ません。幾ら安全講習で労災事故防止や物流機器の取り扱い方を学んでも、現実の危険に無防備では何もなりません。
 
いつまでも、この問題を放置しないで下さい。もし、Tの発達障害のせいで、私が負傷させられたら、その時は会社にとことん責任を取って貰います。これまでの安全管理サボタージュについても、その責任を徹底的に追及させて貰います。(以上が所長に送ったLINE投稿です)
 
それに対して、所長から次のような回答がありました。
  • 当該物流センターの中では、社歴も長く実績もあるA社の方が、B社よりも重宝されている。
  • B社も元はこのスーパーの農産部。それが分社化で某大企業グループの子会社に移籍した。社歴としては新参者の部類に入る。
  • それでも「腐っても鯛」。スーパーより更に上の大企業グループの名を社名に冠している関係で、変なプライドがB社上層部の中にはある。
  • その為に、Tの件についても、何度も是正をお願いしているにも関わらず、実効性のある手立てを何も打ってくれない。
  • 「かくなる上は、2便農産PCチームからベテランバイトを全て引っこ抜き、全てド素人の新人バイトに置き換え、その結果起こるトラブルについても、全てB社で責任を取って貰う」と、それぐらい強気に出ようと思う。
  • とりあえず、2便の仕分け・搬送が終わるまでは、1便商品の2便エリアへの侵入については、全面禁止の方向で、話を進めたい。それまでもう数週間待って欲しい。
これが現在の状況です。そういう事なので、もう半年以上も辛抱させられて、まだ数週間も、という気持ちはありますが、それでも話は一定進んでいるので、もうしばらく推移を見守りたいと思います。皆さんの方でも、他に良いアドバイスがあれば教えて下さい。お願いします。
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ウチの職場の猪退治w

2022年06月08日 08時31分26秒 | 職場人権レポートVol.3

B社社員・Tさんの2便農産PCドーリー搬入に関する要求書(注:現物には実名記載)

  1. まだ搬送中の玉葱・じゃが芋のドーリーを勝手に移動しないで下さい。数の管理が出来なくなります。
  2. 2便商品を搬送途中で放り出して他の業務をしないで下さい。
  3. 2便商品をどこかに溜めて後でまとめて一気に持って来ないで下さい。作業場が大混雑します。
  4. 2便の搬送を後回しにして1便商品ばかり持って来ないで下さい。2便の仕分け作業が全然捗りません。
  5. 加工中の商品をやたらめったら持って来ないで下さい。作業の邪魔になります。ある程度までは仕方ありませんが、Tさんの場合は余りにも酷すぎます。
  6. 加工中の商品や1便商品の間に2便の出来上がり商品を入れ込まないで下さい。商品が出し難くて困っています。
  7. 搬入したら数量が記載された個数表も同時に添付して下さい。同時に添付してくれないと検品が出来ません。
  8. 作業エリア区切り用のコーンを勝手に移動しないで下さい。
  9. 2便PC仕分け場や他部署の作業エリアに勝手に1便ドーリーを置かないで下さい。
  10. 人が居る所に安全確認や声掛けもせずにいきなり商品を突っ込んで来ないで下さい。危なくて仕方がありません。
  11. 少し注意されたぐらいで一々逆切れしないで下さい。これではもう何も言えなくなってしまいます。
  12. 物流センターで仕事しているのは自分だけではありません。もっと他の人の事も考えて、皆が気持ちよく仕事ができるように作業して下さい。
  13. Tさんが他社の社員である事を言い訳にして、いつまでも問題を先送りにしないで下さい。従業員の安全確保に関する要求も含まれているのに、事なかれ主義で見て見ぬふりしないで下さい。

以上の要求に対し、遅くとも6月13日(月)の朝礼までに回答を文書でお寄せ下さい。以上宜しくお願い申し上げます。

2022年6月9日 〇〇スーパー△△センターA社2便農産PCチーム一同

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ブログ更新が滞り申し訳ありません。実は職場の問題に手が取られていました。今回はその事を記事にします。明日、上記の要求書を会社に提出します。以下、要求書の内容について解説します。私が勤めているA社はスーパーなどの物流センター業務を請け負っている企業です。私はそのA社の契約社員で、主に農産物の仕分けを担当しています。物流センターにはA社以外にも多くの企業が参入しています。私たちA社の作業場の隣で農産物の加工業務を請け負っているB社もその一つです。H社が加工した農産物を私たちA社の社員やバイトが店別に仕分けして、トラックで配送して店舗に届けるというのが、仕事の一つの大きな流れになっています。

そのH社の社員の中にTというトラブルメーカーの社員がいます。周囲の迷惑も考えず、自分の都合だけで仕事を進めるので皆困っています。加工した農産物を途中で置きっぱなしにして他の仕事をしたり。乱雑に置いて作業場の大混雑を招いたり。逆に、私たちがまだ搬送中の商品を勝手に動かして余計に混乱させたり。人が居るのに安全確認もせずに商品突っ込んで来たり。A社もB社も彼を持て余しているのですが、どこも引き取り手がないので、もうそこに「塩漬け」にしているのです。

その被害を被るのは現場の私たちなので、私も今まで何度もTの配置転換をA社に要請して来ました。ところがA社は、TがB社という他社の社員である事を言い訳にして、なかなか動こうとはしません。Tの事を疎ましく思っているのは私だけでなく、他のバイトや社員、所長などの管理職も皆そう思っているにも関わらず。そこで、Tの今までの仕事ぶりをずっと観察して、彼の自分勝手な仕事のやり方について具体的に指摘して、改善要求を文書で会社に突きつける事にしました。

写真左上がTの公休日、右上がTの出勤日の作業場の様子です。いずれも同じ時間帯で商品の量もそんなに変わらないのに、左はもう搬送も仕分けも終わっているのに対して、右はまだ商品がてんこ盛りになっているのが分かると思います。ドーリーという赤い台車に、クレートと呼ばれる緑のケースが載せられ、そこに白菜や大根などのカット野菜が詰められています。その緑のクレートを私たちが店舗別に仕分けするのですが、Tが商品を後でかためて一気に持って来るので、作業場が大混雑します。Tは肝心の商品搬送を後回しにして自分の仕事を優先しているのです。

何故こんな事になるのか?多分Tは、1便の作業を中心に考えているからだと思います。1便とか2便というのは配送便の名前です。午後から夕方、夜間にかけて商品を仕分けし、早朝の配送便で店に届けるのが1便。その後、午前中に仕分けして昼過ぎに店に届けるのが2便です。商品の量も仕事に携わる人数も1便の方が圧倒的に多いので、Tは1便の作業優先で、2便商品の搬送を後回しにしているのです。

でも、そんな事されたら、2便作業に携わる私たちは堪ったものではありません。私たちが業務に携わる時間帯においては、翌日早朝に出る1便よりも、当日昼過ぎに出る2便の方が先に配送に出ます。当然、日中は2便優先で仕事を回さなければなりません。それなのに、Tみたいに2便を後回しにされたら一体どうなりますか?

Tは一事が万事こんな調子なのです。だから皆、Tの自分勝手に怒り、それぞれ対策を講じるようになりました。Tは2便の農産カゴ仕分け場にも平気で1便のドーリーを置こうとするので、空カゴをセットして1便ドーリーの侵入を阻む事になりました。左上写真の空カゴの後ろにあるのが1便のドーリーです。Tはいわば畑に侵入する猪のようなもので、空カゴはそれに対し畑への猪の侵入を防ぐ電流柵ですw

またTは農産パレット格納場所にも平気で1便のドーリーを置こうとするので、農産荷受け係も左下写真のように柱の横からパレットを置くようになりました。本来なら、左奥から順にパレットを格納した方が場所を広く取れるのに、Tに先に使われないように、こんな変な置き方をしなければならなくなったのです。Tのやっている事は、まるでウクライナ侵略のプーチンと同じではないかw

それに対して、私の勤務先のA社はどんな対策を講じてくれたのか?侵入禁止標識のカラーコーンを1個買ってくれただけです。私たちは右上写真のように、そのカラーコーンを毎日2便エリアと1便エリアの境界線上に置いて作業をしているのですが、Tは平気でそのカラーコーンを勝手に2便側にずらして来ます。これでは何のためにわざわざカラーコーンを買ったのか分かりません。

そこで上記の要求書を勤務先に提出する事にしました。今回は要求者の名前を私だけでなく農産PCチーム(それでも私含めて3名だけですが)としたのも、もはや私だけの「闘い」ではなくなっているからです。いわば労働組合の団体交渉と同じ形式です。しかし今回は労働組合ではなく、あくまでも農産PCチームとして要求書を出す事にしました。下手に組合の団体交渉にしてしまったら、現場の事を何も知らない役員クラスが出てきて、話が余計にこじれるからです。

但し、要求書を提出するだけでなく、A社のホームページにも投稿する事にします。所長のところで案件が握りつぶされるのを防ぐためです。そうすれば、本社の部課長クラスで、現場の事もある程度知っている方がこちらに来るので、その方とも話をする事が出来ます。その方がまだ話もしやすいので、今回はこのような形を取る事にしました。明日、要求書提出と同時に(実際は当日の昼休みになりますが)、A社のホームページに同じ文面で、私のスマホから投稿する事にします。

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自分とこの社員をバカ呼ばわりする暇があるなら

2022年04月27日 17時27分18秒 | 職場人権レポートVol.3
物流コンサルタントの話によると、運送会社の社長の中には、自分の会社のドライバーを平気でバカ呼ばわりする人が決して少なくないそうです。くだんの物流コンサルタントが、物流システムの改善を提案しても、「うちのドライバーはバカばっかりだから、そんなシステムを提案されても、よう使いこなせない」と返されるそうです。
 
確かに、そういう一面があるのは事実です。私の勤め先も、スーパーの物流センター業務を請け負っている運送会社ですが、小学校で習うような算数の計算も出来ない人がいるのは事実です。例えば、「1段8ケースで8段積みのパレットが6枚あるので合計384ケース。伝票の数量通りで検品オーケー」と、普通はなるのですが、中には40歳を過ぎても、その程度の計算も出来ない人も中にはいるので、運送会社の社長がそう言いたくなる気持ちも分からなくはないです。
 
しかし、それでも、赤の他人が言うならまだしも、当の社長が自分の会社の従業員をバカ呼ばわりしてはダメでしょう。自社の従業員をバカ呼ばわりするという事は、その従業員を雇った自分自身や自分の会社もバカ呼ばわりするという事です。それでは「他人からバカ呼ばわりされても一切文句は言いません」と、認めてしまう事になってしまいます。
 
そして、それはあくまで一面に過ぎません。どんな仕事でも、本当にこなそうと思えば、それなりに頭を働かさなければ出来ません。トラックの運転や商品の積み方一つとっても、それは同じです。納期や道路状況によって運転の仕方やコースを変えなければなりませんし、商品の形状によって積み方を変えなければなりません。バカにも出来る仕事なぞ、本当は何もないのです。
 
この物流コンサルタント氏によると、運送会社の従業員に自己肯定感の低い人(自社の従業員をバカ呼ばわりする人)が多いのは、下記の理由によるのだそうです。
 
①従業員20人以下の小企業が多く、切磋琢磨の機会に乏しい。
②荷主の言いなりにならざるを得ない会社が多く、無理な納期や無駄な待機時間も受け入れざるを得ない中で、次第に諦め根性に染まってしまう。
③長年に渡り同じ荷主と取引する中で、どうしても「井の中の蛙」になってしまう。
 
上記の①については、我が社は既に数百人の社員を抱える中堅企業に成長したので、当てはまらないかも知れません。でも、その社員数も事業所毎に割り振れば、小規模な事業所については結構当てはまるのではないでしょうか。他の②や③の理由に至っては、まさにその通りだと思います。「自己肯定感が低い」と言うのは、平たく言えば「自信がない」心理状態の事です。劣等感に凝り固まって、「自分にはそんな事は出来ない」と、ハナから諦めてしまっている。そんな状態を指します。
 
 
昨日午後の作業でも、それを痛切に感じました。昨日私は、午後から麺つゆ等、惣菜商品の仕分け応援に入りました。麺つゆの仕上がり時刻は、最初18時ぐらいだったので、私達が仕分けに携わる事はまずありませんでした。しかし、その後、仕上がり時刻が早まるに連れて、私達も仕分けに携わる機会が増えるようになりました。
 
今は15時前後に仕上がるので、ギリギリのタイミングで作業を進めなければならなくなってしまいました。通常は数人で作業を進めるのですが、昨日は1人しか人手がいませんでした。だから私も急きょ応援に入る事になったのですが、それでも2人だけでは、どうにか終わらせるだけで手一杯です。
 
しかも、もう1人のバイトは15時上がり、私も16時までの雇用契約なので、その時刻を過ぎたら、もう毎日、残業でしのがなくてはならなくなります。商品に異常が何もなければそれでも良いですが、もし商品に納品数の間違いや、ピンホール等の異常が見つかれば、15時以降は私一人で全部対応しなければならなくなります。
 
その一方で、14時半頃までは、ほとんど何もする事がないのです。4月11日からの体制変更で、午前の作業終了時刻が13時から12時に1時間早くなりました。私達は12時に昼休みに入り、13時から午後の作業に入ります。午後からの作業で、まず最初にやるのは、仕分け用のカゴ車や台車をセットする事ですが、これらは午前中からある程度進めているので、13時半にはあらたか終わってしまいます。
 
その後すぐに商品が納品されれば何も問題はないのですが、実際は14時半過ぎにならないと、主な商品は何も入って来ません。昨日も14時半ぐらいまではそんな状態でした。だから、私はそれまで自主的に別の作業の応援に入りましたが、なかには手持ち無沙汰に掃除で時間を潰す人もいました。
 
それなら、麺つゆだけでも、もっと早く仕上げる事は出来ないものでしょうか。麺つゆは惣菜部門で自力生産している商品です。原材料と製造する人さえ揃える事が出来れば、幾らでも仕上がり時刻を早める事が出来る筈です。それも1時間も2時間も早めろと言っている訳ではありません。18時から15時まで早める事が出来たのなら、もう後30分ぐらい早める事は十分可能なはずです。
 
ところが、うちの社員は、そんな発想自体が思い浮かばないのです。「麺つゆの仕上がり時刻を決めるのは先方で、我々が注文付けれる筋合いではない」と。結果、最初は暇を持て余し、最後にバタバタと人海戦術で乗り切るしかなくなるのです。
 
結果オーライならそれでも良いでしょう。しかし、いつも結果オーライとは限りません。作業に異常や事故は付き物です。そうなっても対処出来るようにするのが社員の役割なのに、ここの社員と来たら、相変わらず奴隷根性に囚われ、相手の言いなりで、それを人海戦術や根性論で乗り切ろうとするしか能がないのです。
 
そんな姿勢で事故やミスが減るわけがないでしょう。何の為に毎日バイトに作業日報を書かせているのですか?作業にムラや無駄がないか洗い出す為に、各作業の終了時刻を記入させているのでしょう。ところが、現状は「ただ付けるだけ」に終わってしまっています。そんな無駄な作業日報なら、一層の事、廃止してしまった方がマシです。
 
 
また、何の為にヒヤリハット調査をやっているのですか?作業場に危険箇所がないか洗い出して、少しでも事故やミスを減らすのが、ヒヤリハットの目的でしょう。ところが、上の顔色をうかがうばかりで、上の耳の痛い事は何も書かず、「掃除の出来ていない箇所」の調査でお茶を濁すだけ。そんな下らない調査に時間を費やすくらいなら、ゴミの一つでも拾ったらどうでしょうか?他の者にも拾うように指導したらどうでしょうか?
 
また、うちの職場には、お茶を濁すだけでなく、何かと言えばすぐに逆ギレする奴も少なくありません。物流や運輸等のガテン系の職場で、喧嘩や揉め事が絶えないのは、決して偶然ではありません。「長いものに巻かれろ」の「社畜の奴隷根性」が染み付いた職場では、上に何も言えない鬱憤は、下に八つ当たりで晴らすしかないのです。だから、同僚同士の諍(いさか)い(争い事)やパワハラが後を絶たないのです。これは過去に私も何度も経験しました。
 
しかも会社は、それを就業規則で、「諍い禁止」と言う名の「喧嘩両成敗」で揉み消そうとします。パワハラの被害者が何故、加害者の巻き添えで処罰されなければならないのか?パワハラで罰せられるべきは、加害者であって被害者ではありません。
 
「荷主には逆らえない」と言うのも、私に言わせれば、ただの言い訳に過ぎません。いくら金を持っていても、トラックやフォークリフトを保有していても、それに乗って動かす人がいなければ、仕事は回らないのですから。自分たちの勝手な都合で、18時から15時までどんどん作業を早めておきながら、何故もう30分そこら早める事が出来ないのか?要は「改善する気があるか、どうか?」。それだけです。
 
従業員を使い捨て出来たのは昔の話。今や少子高齢化でドライバーは金の卵です。しかし、いくらそんなチャンスがあっても、上にはペコペコ、下には偉そう。社畜の奴隷根性で、何年経っても改善出来ない。いつまで経っても進歩しない・・・。そんな社員や会社が、この厳しい世の中で、生き残っていけるはずがないでしょう。
 
ちょうど今、北海道・知床半島沖の遊覧船沈没事故の話題が世間を賑わしています。今朝の朝刊各紙にも、くだんの遊覧船運航会社が、雪の重みで折れた無線アンテナの補修もせずに、悪天候の中、遊覧船を運航させていた事が報じられていました。SOSの第一報も、遊覧船保有会社ではなく、他社の無線傍受によって海上保安庁に通報されました。
 
この一件で、世間はここぞとばかりに、この遊覧船所有会社を叩きに出るでしょう。勿論、この遊覧船会社の儲け優先、保安無視の姿勢は叩かれて然るべしです。
 
しかし、それを叩く我々も、職場の問題点を見て見ぬ振りして来たという点では、この遊覧船運行会社と、五十歩百歩ではないでしょうか?本当にバカなのは、計算もできない社員ではなく、その社員を育成出来なかった社長なのです。自分とこの社員をバカ呼ばわりしている暇があるなら、少しでもバカをカシコにする方法を考えるべきでしょう。
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ただの清掃予定表と化してしまったヒヤリハット調査に物申す

2022年04月19日 22時17分42秒 | 職場人権レポートVol.3

私の勤務先は大手スーパーの物流センター業務を請け負っている会社です。私はそこの会社の契約社員です。その勤務先で先日またヒヤリハットのアンケートがありました。「ヒヤリハット」とは、本来は作業場の中で「ヒヤリ」「ハッと」するような危険個所を洗い出し、注意喚起を呼び掛けたり補修を促したりするためのアンケートです。ところが我が社では、ただの「清掃できていない場所」のアンケートに成り下がってしまっています。「いくら危険個所の補修を要請してもスーパーがなかなか重い腰を上げないので、もう補修を要請するのは止めて、清掃できていない箇所のアンケートに切り替えよう」という理由で(呆)。そのヒヤリハットのアンケートに次のように回答しておきました。(以下、回答文)

1【危険個所】(現物には簡単な添付図を付けました)

農産Cバースから2便PC仕分け場までの搬送通路上で、事務備品棚を囲っている鉄製の衝立の脚がはみ出て危険。(納品業者名省略)荷受け中に、いつ農産ドーリーを引っ掛けて転倒させてしまわないか心配。また、事務備品や農産加工室の生ゴミ積載カゴがいつも雑然と置かれている為に、荷受けの障害になっている。整理整頓に心がけてほしい。

2【提案】

制帽の素材をもっと頑丈なものに変えてほしい。カゴ車のバーが落下しても頭が怪我しないウレタン製のものに。コーナン等で千円ぐらいで売っている筈。創業120周年の置物や最初の制服(白色で汚れが目立つ為に今の青色に)、ウレタンマスク(コロナ感染防止効果がなく今の不織布マスクに)購入よりも、寧ろこちらの方が安全衛生上必要なのでは?

3【疑問】

そもそも、こんなアンケートなぞ取る意味があるのか?危険個所のアンケートならまだしも。清掃出来ていない場所なんて、わざわざアンケート取らなくても、日頃仕事していたら直ぐに分かる筈。(例)床のゴミ、紙屑、シール滓、野菜屑、醤油の染みや、便所の落書き、等々。

夜勤者やベトナム人バイト、農産加工室メンバーの中には、「掃除は自分の仕事ではない」「誰かがやってくれるだろう」と、落ちているゴミすら拾おうとしない人もいる。まずそこから変えるべきでは。こんなアンケートに記入して、それを意見集約してパソコンに入力している暇があるなら、ゴミの一つでも拾うべきだし、拾わせるべき。今のままでは、実際は何もしていないのに、「やっている感演出」「社員の保身、アリバイ工作、自己満足」の為のアンケートにしかならない。(以上、回答文)

 

(注1)カゴ車は組み立て式になっていて、中間棚や落下防止用のバーも着脱式になっている。その組み立て作業の際に、棚やバーが不意に落ちて来て、頭に当ててしまう事がよくある。大抵は痛いだけで済むが、打ち所が悪ければ大怪我する可能性がある。実際、私は過去にこの中間棚が頭に当たり、2針縫う大怪我をした。

(注2)商品は出荷用ラベル(タックシール)で仕分けする。ラベルには商品名・出荷先店名・数量が記載されている。それを見てカゴ車に商品を振り分けて行く。ラベルもカゴ車に貼り付けて行く。ところが、貼り付けた後のラベルの裏紙を、ゴミ箱に捨てずにポイポイ床に投げ捨てていく輩が後を絶たない。社員も見て見ぬふり。

そして上司に次のようなメールを送っておきました。(以下、メール文)

今回のヒヤリハット調査のやり方そのものに異議があるので、それも含めて別紙で提出させて貰います。
 
ヒヤリハット調査とは、本来は作業場の危険箇所を洗い出し、改善する為の物。厚労省でもそう定義付けている筈。ところが前回に続いて今回も、危険箇所の洗い出しは形だけで、「整理整頓出来ていない箇所・清掃出来ていない箇所」を優先的に書かせようとしています。
 
はっきり言って、そんな無駄な調査なら最初からやらない方が、無駄な事に時間を費やさなくて良いです。整理整頓や清掃出来ていない箇所なんて、わざわざアンケートに取らなくても、日常業務の中で嫌でも目に付く筈。そんな下らないアンケートに費やす時間があるなら、実際に清掃すべき。違いますか?
 
こんな本末転倒な事する会社は○○(勤務先の社名)ぐらいの物です。普通の会社ならまずあり得ません。これでは、実際は何も改善する気がないのに、さも改善活動を進めているかのように、アリバイ工作していると勘繰られても仕方ありません。
 
幾ら改善を要請しても、△△(スーパーの名前)が了承しないから、清掃活動でお茶を濁すと言うのは、社員の任務放棄です。そんな社員なら最初から居ない方がマシです。
 
2013年4月16日の労災揉み消し事件の事は今もよく覚えています。当時は商品をソーター仕分けしながら、ドーリーを後ろにリレーして送っていました。そのドーリー送りの時に、私が前の作業員の足にドーリーを当ててしまった事がありました。
 
この事故は確かに私の前方不注意によるものです。しかし、会社も、工事中の危険な箇所で、カゴ車などの障害物除去の手立ても取らずに、ドーリー送りをさせていました。これは明白な安全配慮義務違反です。
 
ところが、当時の所長は、第三者行為(従業員の不注意による事故)である事を盾に、労災申請を拒否しました。幸い、当時私が個人加盟のユニオン(労働組合)に加入していた事で、組合役員の尽力により、最終的に労災が適用される事になりましたが。
 
今回のおざなりなヒヤリハット調査のやり方を見ると、会社の姿勢は、この2013年当時から全然変わっていないと断ぜざるを得ません。従業員の安全よりも△△の顔色を見て対応している。こんな事では、またかつての様な労災揉み消しと同じ目に遭うかも知れません。
 
それでは従業員は堪った物ではありません。調査用紙の申し訳程度のスペースしかない意見記入欄では、私の言いたい事は何も書けないので、今回もヒヤリハット調査の回答は別紙の形で提出させて貰います。(以上、メール文)
 
それでも我が社は安全衛生活動よりも清掃活動に邁進するようです。数日後に最高幹部の視察があるから。上辺だけ取り繕えばそれで良しと。これではかつての武富士と同じ。
 
かつて過酷な取り立てを行ったサラ金がチワワのCMでソフトイメージを偽装。ブラック企業のワタミも「社員の幸福」を社是に掲げて同じ手法を踏襲。これと全く同じ(もう呆れて物も言えない)。
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自力で勝ち取ったクリスマスプレゼント

2021年12月29日 11時00分32秒 | 職場人権レポートVol.3

今年の秋、私は職場の安全点検アンケート(いわゆるヒヤリハット調査)用紙に、「関連会社社員の危険行為を止めさせて欲しい」と書いて会社に出しました。私たちは、スーパーの物流センターの中で、隣の加工室でカットされ、ケースに詰められ台車に積まれて持って来た野菜を、店別に仕分けして待機場所まで運ぶ作業に従事しています。ところが、加工室の社員の中に、非常に乱暴な人がいて、野菜の積まれた台車を危うくぶつけられそうになったり、台車がぐちゃぐちゃに置かれたりするので、非常に仕事がやりにくいです。何とかして下さい…と、アンケートに書いて出しました。わざわざ手書きではなく自宅のパソコンに打ち込んで提出したのも、会社に改ざんされるのを防ぐ為です。(参考記事

しかし、いくらアンケートに書いて提出しても、事態は全然改善されませんでした。商品は中途半端に置きっぱなしにされるわ、加工室の出口の所に置きっぱなしにされるわ、午後から出す商品を午前中の商品仕分け場所に持って来られるわ。そんな状態が、その後もずっと続いていました。

私の勤めるスーパーの物流センターでは、私も含めて色々な下請け業者が、商品の検品・仕分け・積み込み・配送業務を行っています。業者の中には迷惑行為や危険行為を行う人たちも少なくありません。しかし、相手が違う会社の社員だと、うちの会社はなかなか注意してくれません。それを放置して、形だけの安全点検なぞやった所で、事故やミスが防げる訳がありません。

相手が違う会社の社員だと、何故こうも及び腰になってしまうのか?その社員とは、雇用関係にない為に、うちの会社の権限が及ばないからです。その為に、注意一つするにも、うちのバイト→うちの社員→うちの責任者→スーパーの責任者→相手の会社の責任者→相手の社員と、何重ものステップを踏まなければなりません。そんな手間のかかる事は誰もしたくはありません。

もし相手に強気に出て、その後でこちらのミスで相手に迷惑かけてしまったら、もう面目丸つぶれです。現実には相手の方が、はるかにこちらに迷惑かけていたとしても、です。こちらが相手に迷惑かける確率がゼロでない以上は、責任者としては、余り相手に強くは出られない。そんな「事なかれ主義」の責任者ばかりなので、こんな無法がまかり通ってしまうのです。

ましてや、その相手が先日起こった西梅田クリニック放火事件の容疑者みたいな人物だったとしたら、もう踏んだり蹴ったりです。実際、その後のマスコミ報道によると、容疑者はコンプレックスの塊のような人物でした。親の後を継いで鉄工所で働いていたのは自分の方なのに、自分は短気なものだから接客には向かないと、兄の方が親の後を継ぐ事になってしまった。そこから世を逆恨みし、次第に周囲に当たり散らすようになり、遂にこんな事件を引き起こすまでになってしまった…。容疑者の生い立ちをかいつまんで言えば、このようにまとめる事が出来るかと思います。

兄弟間で差別された事については同情の余地はあるものの、それも自分の短気な性格ゆえのもの。身から出た錆でしかない。それを逆恨みして、周囲に八つ当たりして、家庭内暴力や殺傷沙汰まで引き起こすとは、もはや言語道断です。翻って、私の勤める物流センターのくだんの社員も、生い立ちの詳細は不明ながらも、すぐに逆ギレしたり、自分はちゃらんぽらんな仕事しか出来ないくせに、他人には偉そうな物言いをする所なぞ、西梅田の放火事件容疑者とも非常によく似ています。(参考記事

しかし、それでは現場の労働者は堪ったものではありません。事は自分の身の安全にかかわる問題です。もし、それで商品を積んだ台車をぶつけられて、ケガさせられてしまったら、一体どうなりますか?痛い上に、仕事を休まなければならなくなるし、日常生活も満足に出来なくなってしまいます。たとえ労災で休業補償が下りたとしても、現役時代の収入より減るのは確実です。

そんな事になってはかなわないので、こちらも一計を案じました。その乱暴な社員が休みの日に、他の社員に聞いて、「ここまでなら大丈夫」という所に床に線を引き、警告書も張り出して、そこより手前には商品を入れさせないようにしました。そして、うちの会社にも、「もう、これでやるから」と言って、半ば強引に了承を取り付けました。

確かに、これは、あまり褒められた方法ではありません。施設の管理権はスーパーにあり、私たちは、そのスーパーから仕事をいただいて収入を得る下請け業者に過ぎません。それに対して、私の取った方法は、下請け業者のバイトが、管理権もないのに、施設の共有スペースに一方的に線を引いて、占有権を主張したようなものですから。

相手の乱暴な社員が、ナイフを持って暴れたりすれば、これはもう刑事事件になります。もう、そうなれば管理権もクソも関係ありません。そんな社員を野放しにしていた相手の会社や、それを黙認していたスーパーやうちの会社も、等しく刑事責任が問われる事になります。でも、「うっかり台車を相手に当ててしまった」程度では、単なる過失で終わってしまい、逆にこちらが過剰防衛に問われる可能性すらあります。

だから、私は相手を見て、この方法を取ったのです。相手は直ぐに逆ギレするモンスター社員ですが、強い者には何も言えず、弱い者に当たり散らすしか能のない内弁慶です。その程度の奴に、こちらがいつまでも下手に出ていたのでは、ますます増長するばかりです。「事なかれ主義」の職場では、このように強気に出た方が、「事なかれ」で意外とすんなり物事が通る事が多いのです。

やってみたら、これが大成功。こちらが何も言わなくても、相手はこの線よりも中には、台車を持ってこようとはしませんでした。左上の写真が以前の状態です。それに対して、右上の写真が線引き後の状態です。境界線からわずかにはみ出てはいますが、以前よりもはるかに作業スペースが確保できるようになりました。

そして、しばらく様子を見ていたら、その乱暴な社員は、もう堪らず「もうこれ以上は置けないので、台車をそちらに入れて良いですか?」と、泣き言を言うようになりました。他の社員は全然そんな事言わないので、台車が置けなくなったのも、そいつの段取りが悪いからですが。それでも、今までの「そこのけ、そこのけ、俺様の台車が通る」状態とは大違いです。

それに対して、私は「じゃあ、ここまでなら良いよ」という事で、境界線を少し左側にずらしてやる事にしました。主導権はあくまでこちらが握った上で、少し譲歩してやったのです。

モンスター社員は、強い奴には何も言えない。弱い奴に当たり散らすしか能がない。それは「事なかれ主義」の上司も同じです。そんな相手に対しては、こちらも強気に出るに限ります。へたに下手に出ていても、余計に増長するだけです。それでは、いつまで経っても改善出来ません。施設管理権よりも、従業員の身の安全を図る方が優先です。モノよりも人命が優先。

下請け労働者は年末年始も仕事で、盆も正月も関係なく、クリスマスイブとも無縁ですが、この「自力で勝ち取ったクリスマスプレゼント」の方が、誰かから与えられたクリスマスケーキよりも、はるかに良い思い出になりました。

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