


少し予定を変更して、もう一度だけ、大阪ダブル選挙関連の話題について書きます。多分これで最後になると思います。
拙ブログ12月1日付記事「反独裁ではなく共生を、理屈ではなく情念で訴えるべきだった」のコメント欄に、「ゆんゆん」と称するハシスト(橋下主義者、橋下信者)と思しき人物からのコメントがあり、何度かやりとりした後に、お引取り願いました。
橋下支持者の全てがこのような人物だとは、私も流石に思いませんが、確信的な支持者の中には、このような信者が確実に存在するであろう感触も、自分の身近にもいる支持者とのこれまでの会話の中で、実際に掴んでいました。橋下支持の政治構造を解明する上でも参考になると思いますので、当該コメント欄で明言した通り、ここにそのコメントを晒した上で、幾つか批判してみたいと思います。
(転載開始)
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●橋下氏勝利の理由 (ゆんゆん、2011-12-04 09:30:27)
橋下氏勝利の理由は、彼が既存勢力と対峙する改革者のように見えた事もあるかと思いますが、「庶民」が、平松陣営のエリート意識にうんざりしていた事もあるんじゃないかなあと思います。
普段あれだけ「人を生まれ育ちで判断してはいけない」とか「差別反対」とか訴えていた方々が、橋下氏の生育環境を罵り、それ故に人格に問題があるというように論じ、「リベラル」な方々の内に秘めたエリート意識や差別意識を垣間見たように思いました。
「人権」や「平和」を掲げる事で有名な精神科医の野田正彰氏が、普段の彼なら絶対に仕事をしないような保守雑誌の「新潮45」に寄稿した橋下批判文は相当ひどかったですよ。
自民や産経等は、元々差別上等人権無視で貫いてきましたが、リベラルな方々はムラがあるようですね…。
●あの差別知事にして、この差別週刊誌あり (プレカリアート、2011-12-04 16:53:34)
>普段あれだけ「人を生まれ育ちで判断してはいけない」とか「差別反対」とか訴えていた方々が、橋下氏の生育環境を罵り、それ故に人格に問題があるというように論じ、「リベラル」な方々の内に秘めたエリート意識や差別意識を垣間見た(ゆんゆんさん)
はて?
「自民や産経等は、元々差別上等人権無視で貫いてき」た事には何も異を唱えない人たちが、何故「「リベラル」な方々の内に秘めたエリート意識や差別意識」にだけ立腹するのでしょうか?
もし「自民や産経は差別的でも構わないが、リベラルが差別的なのは許せない」というのであれば、それこそ差別ではないでしょうか?
確かに野田正彰さんの「橋下氏は病気」云々の決め付けには私もどうかと思う部分はありますが、批判された橋下の物言いだって、決して褒められたものではありますまい。
「バカ文春・新潮」発言ぐらいまでなら、まだ被差別者の怒りとして大目に見る事も出来ますが、その一線を越えて、ツイッターで週刊誌記者の個人情報暴露を煽るに至っては、もはや「あの差別知事にして、この差別週刊誌あり」のレベルでしかない。
それで、もし当該記者が地区出身者で、それが明かるみになったりしても、今の橋下ではそれすらネガキャンに利用しかねません。実際、光市母子殺害事件懲戒請求の時のやり取りや「クソ教委」発言の例もありますしね。
そもそも、「エリートで差別的だ」と批判するなら、独裁者気取りで自己責任論や新自由主義を礼賛する橋下やその取り巻き・チルドレンの方が、よっぽどエリートで差別的ですが。
庶民からすれば元アナウンサーの平松は確かにエリートですが、リベラルだとは到底思えない。第一、そんな人物を自民党が初当選時から支持する筈がない。
平松敗退の理由は、「橋下のほうが平松よりもパワーがありそうだから、雇用・景気対策への期待が集まった」、それだけの事です。マスコミもそれを煽ったし。
NHKなどの出口世論調査にもあるように、投票動機の5割以上は景気対策への期待であり、大阪都構想などの政策の具体的内容を挙げたのは1割ぐらいにしか過ぎなかった。ましてや、「リベラルが差別的なのは許せない」なんて動機で橋下を支持した人なんて、殆どいませんでした。
●妬み差別の是非についてはどう思っているの? (プレカリアート、2011-12-04 22:42:53)
先に書いたコメント「あの差別知事にして、この差別週刊誌あり」について、もう少し補足します。
大半の橋下支持者は、野田正彰氏が新潮45に何を書いたかも知らなければ、新潮・文春や産経新聞が右翼的・自民党寄りだという自覚もなく、投票する際にリベラルがどうだとかもいちいち考えず、とにかく今の不景気の打開策を求めて、橋下に期待した・・・そう思います。出口調査の結果にもそれが現れています。
ただ、世論調査には現れない形で、ゆんゆんさんが指摘するような感情も、支持者の中には確かにあるでしょうね。別にリベラルがどうとかではなく(そもそもリベラルの意味すらよく分からない人も多い)、もっと素朴な形で、「公務員や生活保護受給者は優遇されすぎている、その不公正是正を橋下に期待する」という意見も、「雇用・景気対策への期待」の中には含まれているでしょう。
でも、それって矛盾した意見ですよね。例えば生活保護の問題にしても、失業・低所得層全体の2割ぐらいしか捕捉出来てなく、とてもセーフティネットとして機能していない事や、日本にはそれ以外のセーフティネットがまともに活用されていない、だからこそ北九州市の水際作戦で「おにぎり食べたい」餓死事件も起こったのに、その福祉の貧困は等閑にされたまま、「自分たちも低賃金や低年金で暮らしているのに、生活保護受給者は恵まれている」と叩く。
しかし、その「今は何とか低賃金や低年金で食いつないでいる」人も、傷病とかで働けなくなれば、嫌でも生活保護に頼らなければならなくなる。しかし、今以上にセーフティネットをズタズタにしてしまったら、頼ろうにも頼れなくなるのに、そういう事も考えずに、自分で自分の首を絞める(豚が肉屋を支持する)ような事を言っているのですから。
支持者は、その矛盾には無意識のまま、その時々の気分感情で橋下に投票する。橋下はずる賢い策士で、それで成り上がってきたのですから、その気分感情をうまく利用して、ますます出世していく。そうして、有権者同士の足の引っ張りあいで、ますます日本は没落していく。しかし、当の橋下にとっては、自分が出世し儲かりさえすればそれで良いのであって、それで下々の者がどうなろうと知ったこっちゃない。
欧米人は搾取そのものの不当性を詰るが、封建的な日本人は、搾取する資本家や政府には何も言えず、自分よりはまだ恵まれた者をひたすら妬み、自分と同じ境遇に引き摺り下ろそうとする。
私はそんな「妬み差別」に絡み取られるのは嫌だと、「自分で自分の首を絞めるような真似は止せ」とブログでも主張しています。
それに対して、ゆんゆんさんは、私から見ると、ひたすら「そういう事がある」と言うばかりのように感じられます。それよりも、「それがどういう意味を持ち、本当はどうあるべきなのか」という意見こそが重要だと思うのですが、その点については一体どうお考えなのでしょうか?
●橋下氏勝利の理由2 (ゆんゆん、2011-12-05 00:54:21)
>「自民や産経等は、元々差別上等人権無視で貫いてき」た事には何も異を唱えない人たちが、何故「「リベラル」な方々の内に秘めたエリート意識や差別意識」にだけ立腹するのでしょうか?
>もし「自民や産経は差別的でも構わないが、リベラルが差別的なのは許せない」というのであれば、それこそ差別ではないでしょうか?
>そもそも、「エリートで差別的だ」と批判するなら、独裁者気取りで自己責任論や新自由主義を礼賛する橋下やその取り巻き・チルドレンの方が、よっぽどエリートで差別的ですが。
↑
リベラルな方々は、普段仰っている事と、時折垣間見せる態度が正反対である(注:ので)腹立たしいのですよ。「人権を大切に」とか「差別は良くない」等と言いながら、ある日突然感情をむき出しにする。ゴキブリとシロアリの違いですね。目の前のゴキブリは殺虫剤を撒くなりできるけども、シロアリは知らず知らずのうちに巣食って、ある日突然明るみに出てしまう。庶民はまだ対応を取りやすいゴキブリを選んだわけです。
>庶民からすれば元アナウンサーの平松は確かにエリートですが、リベラルだとは到底思えない。第一、そんな人物を自民党が初当選時から支持する筈がない。
↑
自治労や解放同盟や日教組から支持される平松氏は「リベラル」ではありませんか?自民は魔が差したとしか思えません。橋下氏当選後は擦り寄ってますし。
生活保護に関する自分の考えですが、生活保護そのものをなくすべきだと思ってます。「今は何とか低賃金や低年金で食いつないでいる」人は、それは本人の自己責任なのですから見捨てるべきですよ。「傷病とかで働けなくな」っても同様に。「肉屋の方に立ち回るよう努力する事」は眼中にないのですか?
「本当はどうあるべきなのか」という点ですが、公務員は民間のように業務成績が悪ければリストラし、反日教師はリストラと同時に子供達に変な思想を広めないよう再教育し、様々な利権を断ち切り、怠け者や社会の荷物となる者が淘汰される社会になってほしいですね。
●Re:橋下氏勝利の理由2 (プレカリアート、2011-12-05 07:52:56)
あなたの考え方がよく分かりました。ルサンチマン(歪んだ復讐心)に凝り固まったネトウヨの典型ですね。ネトウヨの心理が、池田小児童殺害事件被告の宅間某や、秋葉原無差別殺傷事件被告の加藤某などと同じものだという事が、これで図らずも証明されました。生憎ながら、私はそんな意見を聞くためにこのブログを立ち上げた訳ではありません。それに、他の投稿者にとっても迷惑ですので、以後あなたのネット落書きはブロガー権限で削除させて貰います。尚、今までの投稿については、ネトウヨの悪しき見本として、精々ここに晒させて貰います。どうぞ自分の巣にお帰り下さい。
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(転載終了)
以上がその「ゆんゆん」とのやりとりですが、特に終盤の「橋下氏勝利の理由2」(投稿日時:2011-12-05 00:54:21)の中に、橋下支持の理由が如実に示されていますので、その論理の倒錯ぶりをここに暴き出していきたいと思います。
>「人権を大切に」とか「差別は良くない」等と言いながら、ある日突然感情をむき出しにする。
どんな人間にも感情があります。それは右翼も左翼も、国家主義者もリベラルも同じです。橋下とて同じ。だから自分が地区出身者だとマスコミに叩かれて激昂したのでしょう。
誰だって足を踏まれたら痛いし、いきなり暴力を振るわれれば腹も立つ。いきなり畑違いのブログに現れて、このような落書きをされれば、誰だって怒って当然です。それを、ことさらリベラルと非リベラルに区別して、「自分は足を踏まれれば怒る権利があるが、リベラルの足は幾ら踏んでも構わない。それでリベラルが感情をむき出しにして怒るのは偽善だ」というのが、この人物の理屈のようですが、何をか況やです。自分から争いを引き起こしておいて、抵抗されたのを更に逆恨みするとは、「ジコチューも大概にしろ」という他ありません。
>ゴキブリとシロアリの違いですね。目の前のゴキブリは殺虫剤を撒くなりできるけども、シロアリは知らず知らずのうちに巣食って、ある日突然明るみに出てしまう。庶民はまだ対応を取りやすいゴキブリを選んだわけです。
へえ~、橋下信者自身も、橋下が「ゴキブリ」でしかない事は自覚しているんだ。それで「シロアリよりもゴキブリのほうがまだマシだろう」と。ゴキブリかシロアリしか選べない国の有権者こそ、堪ったものではありますまい。そうやって、絶望を広め、現状変革を諦めさせようとする。正に政府・財界の手先、御用学者の物言いと瓜二つですね。
>生活保護に関する自分の考えですが、生活保護そのものをなくすべきだと思ってます。「今は何とか低賃金や低年金で食いつないでいる」人は、それは本人の自己責任なのですから見捨てるべきですよ。「傷病とかで働けなくな」っても同様に。「肉屋の方に立ち回るよう努力する事」は眼中にないのですか?
私もその「低賃金や低年金で食いつないでいる人」の一人なんですが。そして腰痛も抱えている。何も好きでなった訳ではない。長期に渡って腰痛になるような働き方を強いられてきたからだ。
そんな人がこの日本には他にも大勢居る。恐らく国民の大多数がそうだろう。それらの人々は、腰痛がきちんと労災で補償される事を望みながら、日々の仕事を一生懸命こなしている。その挙句に、不幸にしてリタイアしてしまった人も少なくない。
それに対して「本人の自己責任だから見捨てよ」と言い放ち、「肉屋の方に(つまり自分さえ良ければよいと)立ち回るよう努力せよ」とは。正にレイシスト(差別者)にしてエゴイストの典型ともいえる物言い。私に喧嘩を売ってるとしか思えない。
>肉屋の方に(つまり自分さえ良ければよいと)立ち回るよう努力せよ
>肉屋の方に(つまり自分さえ良ければよいと)立ち回るよう努力せよ
>肉屋の方に(つまり自分さえ良ければよいと)立ち回るよう努力せよ
橋下の強調する「国際競争に打ち勝つ為の、人材育成、強制教育、命令行政、福祉削減、カジノ・風俗誘致・・・」等々の裏にある思想が、正にこれじゃないですか。
>原子力村(原発利権族)の方に(つまり自分さえ良ければよいと)立ち回るよう努力せよ
>99%の人民を搾取する1%の金持ちの方に(つまり自分さえ良ければよいと)立ち回るよう努力せよ
>政府・財界の方に(つまり自分さえ良ければよいと)立ち回るよう努力せよ
>経済・軍事大国の方に(つまり自分さえ良ければよいと)立ち回るよう努力せよ
実際に、橋下は自分の著書の中でこう述べています。
●政治家を志すっちゅうのは、権力欲、名誉欲の最高峰だよ
●ウソをつけない奴は政治家と弁護士にはなれないよ!ウソつきは政治家と弁護士の始まりなのっ!
~「まっとう勝負!」(小学館、2006年11月刊)
●すごく権限を持っていて、この人の意見や意志を尊重したほうが仕事がうまく運ぶと思われる人の力をうまく使うのです
●ジャイアンのような強い子についていくという方法です。もっとわかりやすく言うとスネ夫のような生き方といえばいいでしょうか
~「どうして君は友だちがいないのか~14歳からの世渡り術」(河出書房新社、2007年7月刊)
こんな元府知事の大阪市長に強制教育される14歳の子どもこそ、よい迷惑です。これでは友だちなんて一生できないだろうし、「肉屋」に人材という材料にされて、好い様にこき使われた挙句に、使い捨てられるだけでしょう。
そうさせない為には、「肉屋の方に(つまり自分さえ良ければよいと)立ち回る」のではなく、みんなが幸せになれるような政治・仕組み・国にするしかないでしょう。
人間誰しも我が身が一番可愛い。それは私とて同じ。でも、そこまで他人を押しのけてまで、「自分さえ良ければよい」とは思わない。そんな人生、全然つまらないもの。そうして他人に憎まれながら死んでいく位なら、まだ自分も他人も幸せになる道を選びます。
※記事冒頭の画像は漫画「闇金ウシジマくん」(真鍋昌平・作、小学館ビッグコミックス・刊)の一コマより。橋下カジノ利権で大阪はますます闇金や法律ゴロがのさばる荒涼・殺伐とした街に。