アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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北朝鮮・金正日死去に関するアムネスティの発表より

2011年12月21日 23時39分26秒 | 北朝鮮・中国人権問題
図説 北朝鮮強制収容所
クリエーター情報なし
双葉社


 先の記事で、「これから仕事で忙しくなるのでブログ更新が余り出来ないかも知れない」と書きましたが、そうも言ってられません。北朝鮮の独裁者・キムジョンイル(金正日)が死去し、三男のキムジョンウン(金正恩)に権力を世襲する事が確実になりました。私としては、これを機に、かつてのソ連におけるスターリン批判や、ポーランドにおける自主独立労組・連帯のストライキ、東ドイツにおける市民層の決起による旧指導部の退陣という形で、北朝鮮の国民自身による民主化を期待したい所ですが、おそらく直ぐには無理でしょう。旧ソ連のスターリン批判にしても、スターリンの死後数年も経ってから、フルシチョフの秘密報告という形で、ようやく現れてきたのですから。
 この金正日死去のニュースは、私の職場でも休憩時間に食堂で少し話題になりましたが、結局は「北朝鮮は、指導者も国民も、国丸ごと変な国」「難民が日本に押し寄せてきたらどうしよう」という、他人事の受け止め方が大半でした。まるでサリン事件の時のオウムに対する接し方と同じです。拉致被害者や北朝鮮人民に対する「憐み・蔑み」や「好奇の目」はあっても、ともに同じ人間として、人権問題として捉えている人は殆どいません。況してや、下記リンク先のアムネスティ報告にある「指導者批判をした公務員が処罰・収容・処刑され」のくだりで、収容・処刑はともかく処罰については、「公務員を権力の下僕とみなす橋下の職員・教育基本条例も、本質的には北朝鮮と同じ発想であり、そんな政治家が人気を博す日本の民主主義も、北朝鮮ほどではないが危機に瀕している」と、そこまで掘り下げて捉えられている人なぞ殆どいません。そう考えると、もう暗澹たる気分になります。
 そんな中で、とりあえず今直ぐ来る事は、下記に紹介する人権団体アムネスティによる呼びかけに賛同する位です。みなさんも是非ご署名をお願いします。天安門事件で沈黙させられた中国の民主化運動が、労働争議や農民暴動の拡大を機に息を吹き返しつつあるのを見ても、たとえ時間はかかっても、いつか必ず人民が目覚め決起するのは確実なのですから。以下、「四トロ同窓会二次会掲示板」で「まこと」さんが引用したアムネスティ声明を、そのままこちらにも孫引き転載します。

(転載開始)
アムネスティ発表国際ニュース
2011年12月19日

朝鮮民主主義人民共和国 : 金正日総書記の死亡は、人権状況の改善に向けた機会となりうる

朝鮮民主主義人民共和国の指導者であるキム・ジョンイル(金正日)総書記の死亡と、息子であるキム・ジョンウン(金正恩)の政権掌握は、同国における悲惨な人権状況を改善する重要な機会をもたらす。アムネスティ・インターナショナルは12月19日、このように述べた。

「キム・ジョンイルは、同氏の父親がそうであったように、同国を貧困に陥れ、国民に十分な食糧や医療を与えず、数十万という人びとを収容所に拘禁してきました」と、アムネスティのアジア太平洋部長であるサム・ザリフィは述べた。

「この政権移行によって、新政権が、過去の恐ろしい、破綻した政策を放棄することを、アムネスティは望んでいます」

しかし、アムネスティが最近受けた報告によると、キム・ジョンウンの継承に脅威と見なされた数百人の政府関係者が、粛清されたという。彼らは処刑されたり、政治囚収容所に収監されたようだ。

「過去1年にわたってアムネスティが収集した情報によれば、キム・ジョンウンとその支持者は、抑圧を強化し、体制批判の可能性を徹底的に押しつぶすことによって、新たな支配体制を強固なものにしていこうとしているようです」

1949年にキム・イルソン(金日成)が死亡し、息子であるキム・ジョンイルが同国の指導者として後を継いだ。その直後の数ヵ月の間に、政敵と見なされたり、あるいはその可能性があると見なされた数万人、そして彼らの家族らが、政治囚収容所に送られた。また反体制派の人びとは、不公正な裁判によって、あるいはまったく裁判が行われないまま、秘密裏に、もしくは公の場で処刑された。

アムネスティは長年にわたり、同国の悲惨な人権状況を記録してきた。

同国においては、表現と結社の自由はほとんどない。国家体制に反対すると見なされた数十万人が、ヨドク政治囚収容所などの悪名高い収容所に囚われている。そうした収容所には、家族の三世代までが一緒に収容されている。囚人たちは、1日12時間にのぼる重労働を強いられている。

一方、同国では人口の3分の1が食糧不足に苦しんでおり、医療体制は危機的に後退している。人びとは木の皮や草を食べて飢えをしのいでおり、また未消毒の注射針の使用や、麻酔なしの外科手術が行われているという報告を、アムネスティは複数受けている。

「政府は、同国が強固で繁栄した国になりつつあると語っています。そうであるならば、新たな指導者は、人権状況の改善を重要な政策課題として取り上げ、キム・ジョンイル時代を特徴づけている抑圧に終止符を打たなくてはなりません」と、サム・ザリフィは述べた。

アムネスティは、同国政府とその支援国および機関に対し、同国において最も援助を必要としている人びとに十分な食糧を配給するよう、繰り返し訴えている。

「同国の人びとが、政治的不安定を理由に、これまで以上の貧困に苦しめられることがあってはなりません」

同国では、1990年代の半ばから、極度の食糧不足によって50万人近い人びとが死亡した。さらに数百万人、とくに子どもと高齢者が、慢性的な栄養失調に陥っている。このおもな原因は、キム・イルソンとキム・ジョンイル政権下で実施された、非生産的な政策にある。

朝鮮民主主義人民共和国の当局および新たな指導者は、人権状況の改善に向けて、以下の事柄に直ちに取り組むべきである。

・ すべての政治囚収容所に収容されている、すべての良心の囚人とその家族を、即時かつ無条件に釈放すること。政治囚収容所に囚われているすべてのその他の囚人については、国際的に明確な犯罪容疑で起訴しない限り、釈放するべきである。もしくは、独立した裁判所に差し戻し、彼らが公正な裁判を受けられるようにすべきである。

・政治囚収容所に囚われている人びとを含め、囚人に対する強制労働、拷問その他の虐待を直ちに中止すること。

・最も食糧を必要としている人びとに、食糧が届けられるよう、国連世界食糧計画など、国際的な人道支援機関に対する自由なアクセスを直ちに認めること。

・最も医療を必要としている人びとに、医療が施されるよう、国際人道支援を受け入れ、十分に協力して自由なアクセスを認め、医療制度の深刻な崩壊に対応すること。

・公開処刑および秘密裏の処刑を直ちに中止すること。

・過去および現在の拉致および強制失踪の疑いについて、十分かつ公正な、独立した調査を実施すること。

・憲法や関連する国際人権条約で謳われている、表現と信教の自由の権利を保障すること。

・国際人権専門家や国連人権委員会の定期審査による勧告を実施するために、直ちに行動を起こすこと。

・食糧に対する権利、表現のおよび宗教の自由の権利、そしてとりわけ同国の人権状況に関する国連の特別報告者など、独立した人権監視者を受け入れること。


▼関連アクション
政治囚収容所「ヨドク収容所」の閉鎖を!
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=4158

▼関連資料
報告書『朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮):政治囚収容所の実態』
http://www.amnesty.or.jp/uploads/mydownloads/DPROK_Media_b
(転載終了)
コメント (7)
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2011-2012 越冬越年闘争突入宣言!

2011年12月21日 22時40分03秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 何ともはや大仰なタイトルを付けてみましたが、要はこれから年末年始にかけて、私の勤務先の某大手スーパー物流センターでも作業が忙しくなって、ブログどころではなくなるかも知れないので、更新が遅れても大目に見てねという、事前の言い訳です。ちなみに、下記が今年のその年末年始の早出(早朝出勤)日程です。

 12月21日(水) 普通通り終われるのは多分この日が年内最後でしょう。
 12月22日(木) 8:30始業  最初の早出。クリスマス・正月商品の大量荷捌きが始まる。(私は定休)
 12月23日(金) 一旦通常通りの始業時間に戻るも、前日に引き続き大量荷捌き。 
 12月24日(土) 8:45始業  これ以降早出が続く。
                     但しこの日については、普段でも6時過ぎに起きるので、まあ問題ないだろう。
 12月25日(日) 6:30始業  年末年始前半最大のピーク
                    (幸いにも私は定休・・もし当日出勤なら4時半起床の始発電車通勤になる所だった)
 12月26日(月) 7:15始業  5時起床で始発の次の電車に乗れば遅刻しなくて済むだろう。
 12月27日(火) 7:45始業  5時半起床、6時半頃発の電車に乗れば・・・(以下同じ)。
 12月28日(水) 8:00始業  遅くとも6時には起きなければ間に合わない。
 12月29日(木) 8:45始業  24日と同じ起床でOKだが、この日から大晦日にむけての特別作業体制に入る。
                    (おせち・正月商品の大量荷捌きの為)
 12月30日(金) この日から始業時間は通常通り9:15に戻るが、引き続き特別作業体制が継続。(私は定休)
 12月31日(土) 小規模店は一部元旦休業の為、前日31日の仕事量は少し減る。
  1月 1日(日) (私の定休日・・元旦に休めるのはもうかれこれ10年ぶり位か) 
  1月 2日(月) 元旦休業店も開店するので初荷が殺到。年末年始後半のピーク。
  1月 3日(火)
  1月 4日(水) この辺りから徐々に通常のペースに戻れるだろう。

・・・という事で、非正規雇用のブルーワーカーにとっては、クリスマスも正月も関係ありません。普段と同じ、企業カレンダーに基づく交代制の出勤日と休日(定休日)があるだけです。但し、仕事量が格段に増え、始業時間が早まり(しかも物量に応じて毎日変わる)、電車のダイヤ確認や外食の際のメシの確保に注意しなければなりません。年末年始も早朝から開いているのは牛丼屋・マクド・コンビニぐらいなので。勿論、仕事もハードになるので、体調にも十分気を付けねばなりません。
 そう考えると、「越冬越年闘争」という表現も、東京・山谷や大阪・西成などの寄せ場で取り組まれている実際の活動の足元には遥かに及ばないものの、必ずしもオーバーでもないのでは。特に私にとっては、今年配属先が変わってから初めて経験する年の瀬という事もあるので。

※記事の見出し写真は、前任地に始発やその次の電車で早朝出勤していた頃の、JR新今宮駅の乗り換え風景。この早朝時間帯には何と、JR難波から関西線で奈良経由で奈良線に入って京都まで行く普通電車が2本ほどあり、鈍行でちょっとした小旅行気分が味わえたりします。  
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