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セイロンカリーを食べてスリランカの歴史を学ぶ

2023年03月09日 22時13分18秒 | なにわB級グルメ探訪
 
一昨日は大阪市中央区の地下鉄堺筋線長堀橋駅近くにある「セイロンカリー」という名のスリランカレストランにランチを食べに行って来ました。スリランカ料理と言えばやはりカレーです。但し、私達にお馴染みのカレーとは違い、サラッとしています。カレーよりもむしろスパイスの刺激の方が強いです。
 
 
最初は880円の日替わりサービスランチのカレーを頼もうとしましたが、メニューに載っている「アンブラ」という名の家庭料理の方が美味しそうだったので(人気ナンバー1と書かれているやつ)、バスマティ米(インドのお米)・紅茶込みで1500円もするそちらの方に変更しました。
 
日替わりカレーの種類は店のお任せしか選べませんが、アンブラのカレーは幾つかある種類の中から選べます。私はフィッシュカレーにしました。島国のスリランカでは肉よりも魚の方がよく食べられると聞きましたので。
 
 
左の写真がそのアンブラ。下から順に時計回りに、フィッシュのカレー、豆のカレー、ココナッツの赤いふりかけ、パパダム(豆のせんべい)、菜っ葉のふりかけ、大根(だったかな?)のカレー。
 
真ん中のお米はインド原産のバスマティ米なので、日本のお米と違ってサラッとしています。だから余りお腹が膨れないw。
 
ネットやメニューの案内には「カレーやふりかけをその都度、お米と混ぜて、それぞれの食感の違いを楽しみましょう」とあります。しかし、実際にはお米よりカレーやふりかけの分量の方が圧倒的に多いので、そんな食べ方したらカレーやふりかけだけ残ってしまうのが目に見えています。
 
だから、それぞれの食感を一口ずつ食べて味わった後は、全て混ぜて一気にお腹の中に流し込んでしまいました。
 
最初はピリッと来ましたが、しつこい辛味ではなく、爽やかな辛味が口の中に残りました。それに、食べた後は物足りなく感じたお米も、意外と腹持ちが良く、結構食べ応えがありました。但し、値段の高いのがたまに傷。毎日ランチだけに1500円も出せません。食後の紅茶も美味しかったです。
 
 
ちなみに、セイロンカリーのお店の入口に掲げられていた右の旗はスリランカの国旗です。国旗の右側に大きく描かれているのはライオンで、シンハラ王朝の紋章でもあります。一方、国旗の左隅に描かれている緑とオレンジの帯は、少数民族のムーア人(緑)やタミール人(オレンジ)を表しています。このライオンと緑・オレンジの帯の比率に注目。スリランカでは、あくまでもシンハラ人が多数派である事が、この国旗からもうかがえます。スリランカの旧国名であるセイロンも、シンハラがなまったものだと言われています。
 
左の地図はスリランカの民族分布図です。青色の部分が、全人口の75%を占めるシンハラ人の居住区域で、セイロン島の中央部に広がっています。茶色と黄色の部分がタミール人の居住区域で、中央部の一角と島の東部・北部に広がっています。タミール人はシンハラ人の次に多く、全人口の15%を占めます。

しかし何故、タミール人の居住区域が茶色と黄色に分かれているのか?それは、はるか昔に南インドから渡って来て、茶色の部分に住み着いたタミール人とは別に、英国が植民地時代に、紅茶農園の労働力として、タミール人を大勢連れて来て、黄色の部分に住まわせたからです。
 
英国は、植民地時代に、多数派民族のシンハラ人を押さえつける為に、少数派民族のタミール人を優遇しました。植民地の住民が団結して自分たちに歯向かって来ないように。しかし、独立後は形勢が逆転し、今度はタミール人がシンハラ人に抑圧されるようになります。その為に、タミール人は「タミール・イーラム解放のトラ」(LTTE)という武装組織を作り、ついこの間まで政府軍と内戦を続けて来ました。

1983年から2009年まで足かけ26年に渡った内戦は結局、政府軍の勝利に終わり、タミール人は独立を勝ち取る事が出来ませんでした。その代わりに、以前は認められていなかったタミール語も、シンハラ語と同様に、公用語として認められるようになりました。
 
世界の国の中では、ほとんど単一民族で構成されている日本のような国はむしろ少数です。国内に少数民族を数多く抱え、内戦が続いてきた国も少なくありません。そんな国の人を雇うのですから、日本人を雇う以上にコミュニケーションには気を配らなければなりません。通訳さえ雇えば外国人を雇用できると思ったら大間違いです。
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