5月1日に「かしわ記念」(船橋ダート1600メートル)の馬券を買いました。このレースも一応はGIレースです。でも地方競馬のGIレースなので、中央競馬(JRA)のGIと区別する為に、JpnIという別の格付けとなっています。そして、地方競馬でありながら、中央競馬の馬も参戦して来ます。普段はこんな地方競馬の馬券なんてめったに買わないのですが、今回はそこそこ強い馬もいて、しかし主役不在で人気も割れている、そういう美味しいレースなので、少しだけ遊びのつもりで買ってみる事にしました。
このレースは、JRA栗東厩舎所属馬で、中央競馬のGIレースであるフェブラリーS(東京ダート1600メートル、Sはステークスの略)の速いスピードに付いて行けなかった馬が、地方の砂が深くコーナー4つで時計のかかる馬場を味方に付けて、リベンジを果たす場合が多いのです。
だから私も最初は、昨年このレース2着で今年のフェブラリーSも4着の中央馬タガノビューティーを本命にしていました。しかし、地方馬の中にも、中央馬と同等の力を持つ馬がいる事が分かりました。それが◎ギガキングです。ギガキングは地元の船橋競馬所属馬ですが、14戦中11勝もしている地元生え抜きの王者です。前走・前々走の圧勝ぶりや、毎年のこのレースの勝ちタイムとも遜色のない前走の走破タイム(同じ1600メートルで重馬場でありながら1分39秒5)から、急きょこの馬を本命馬にする事にしました。
更に、追い切りの調教で、相手を3歳馬とは言え突き放してトラックを走り抜けた事や、当日の雨も重馬場が得意なこの馬にとっては有利に働く事も考慮しました。
相手はセオリー通り、中央馬と、地方馬でありながら中央のレースでも善戦した馬を中心に、下記の様に三連複フォーメーションで広く薄く流しました。
◎⑪ギガキング(前述)
○①ウィリアムバローズ(GⅡ東海S重馬場で1着+大外を回らされるおそれのない最内枠に入る)
▲②タガノビューティー(前述)
★⑥ミックファイア(JpnⅠジャパンダートダービー1着、フェブラリーS7着)
★⑬キングズソード(JpnⅠJBCクラシック1着、フェブラリーS5着)
△⑤シャマル(昨年このレース4着、JpnⅢ黒船賞不良馬場で1着)
△⑦クラウンプライド(JpnⅠ帝王賞2着、海外GⅠサウジカップ9着)
△⑩ペプチドナイル(フェブラリーS1着)
馬券は◎ー○▲★ー○▲★△の三連複フォーメーション18点を100円ずつ買い、合計1800円。
しかし、結果は△⑤シャマル1着、▲②タガノビューティー2着、△⑩ペプチドナイル3着。4着★⑬キングズソードまで中央勢が独占。5着にようやく地方馬★⑥ミックファイアが入るも、4着とは6馬身も離されて。最初行き足が付かなかったのが最後まで響いたようです。
で、肝心の◎⑪ギガキングは前述のミックファイア以上に出遅れ、4コーナーでも後ろから3番目の位置取りに終始。この不器用な所が、やはり中央馬と地方馬の差なのか…。前述の通り、地方競馬の馬場は砂が深い。だから好走するには中央の馬場以上にパワーが求められる。逆にスピードはそんなに求められないので、出遅れたりする不器用な馬が多いのかも。
だから中央馬も参戦するレースでは大抵、中央馬が上位を独占してしまう。最初の予想通り、▲タガノビューティーから三連複フォーメーションで流しておけば、相手次第では当たっていたかも。本命サイドの予想なので万馬券は無理でも、三連複②⑤⑩7570円の配当で、7570円ー1800円=5770円を受け取る事が出来たかも知ません。
ちなみに馬券はダッシュ心斎橋(地方競馬の場外馬券売り場)で買いました。ダッシュの売り場は3階までありますがフロア面積は狭いです。難波や道頓堀のウインズ(中央競馬の場外馬券売り場)の約4分の1ぐらいの広さしかありません。
馬券のマークシートも基本はウインズのそれと同じですが、馬単だけでなく枠連も単式の馬券があると知り、今更ながら驚きました。馬連・馬単の買い方はウインズと同じなので、出来れば名称もこの際統一した方が良いのではないかと思いました。(ウインズは馬連、ダッシュは馬連複)
ダッシュ周辺の立地環境は正直言って余り宜しくありません。ビルは周防町筋と堺筋が交わる辺りにありますが、あの辺は風俗ビルが乱立し、ホストクラブの広告だらけで、千日前や道頓堀よりさらにガラが悪そうな感じがしました。私は正直言って余り好きではありません。当日は雨が降っていた事もあり、馬券を買った後はもう足早に立ち去りました。