脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

十日町市の認知症予防教室

2012年07月12日 | 認知症予防教室

十日町市での今回の講演会は、市が事業委託している包括支援センターつまりの里が新しく水沢地区で認知症予防教室を立ち上げたいということで招かれました。

2012_0707_133000p1000038講演会は、皆さんがよく聞いてくださいました。
いつも「寝ている人はいないか?!」となまはげのように会場を見まわすのですが、ぼんのお一人くらいしか目につきませんでした。

退場する時には「今日は話を聞いてよかった」とわざわざ男性の方から声が。

拍手もたくさんいただきました(笑)

講演会に先立って、学習会がありましたがその時配られた資料をアップしましょう。
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この表を眺めてみると、認知症予防教室開催そして自主活動へとつなげていく保健師さんをはじめ関係者の皆さんの努力が見えるようです。

平成13年からスタートなのですね。そしてすべての地区(十日町市は5市町村が合併しました)でとにかく教室が開かれ、そして自主活動化されていることがうれしかったです。

到着の日は七夕祭り(雨で残念)
2012_0706_201600p1000036_2N形保健師さんのお話は興味深かったですよ。
多くの保健師さんに聞かせてあげたかったです。

「平成18年から地域支援事業が始まって、包括設立、介護予防事業がやりやすくなりました。

介護予防運動教室にしても、3か月後には自主化して継続していかなければ意味がありません。閉じこもり、転倒、認知症、寝たきりの予防も同じ。自主活動につなげる大切さと、実はすべては認知症予防から始まるのですね。理解できなくては活動の意味を失ってしまいますから。

自主活動につなげるには、教室の始まりに『1年たったら自主活動として続けることが大切ですから、続けましょう』と言っておけばいいんです」

もう一つ。
「二次予防だと200人で数千万円すぐかかります。認知症予防は正常者からの一次予防に限ります」

さらに。
「介護認定率が、県や国の数値としては17~18%なのですが、十日町は15~16%で推移しているのは、もう少し大きな声で言っていいのかなと思います」

N形保健師さんがサラリと語った言葉です。先日の実務研修会参加の方々はエイジングライフ研究所の主張と共通していることに気づかれましたか?

介護予防して青少年育成を
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サラリと言えば、講演会に先立って開かれた水沢地区の有志の方々との学習会で、つまりの里の小宮山さんがこう言われました。
「普通のデイサービスやお楽しみ会と違うところは、元気な方中心であることと、教室の前後に脳機能検査をすることです」

聞かれた皆さんは「脳機能検査」の言葉にびっくり。

挨拶中の小宮山さん
2012_0707_153900p1000040_2私がフォローしました。

「生活習慣病予防教室があったとしたら、ます体重、血圧、血糖値など測ります。そして正常かどうか、何が必要か、そして再度測って効果があったかどうか納得しますね。

それと同じ。とくに正常かそうでないか微妙なレベルの人たちほど検査は必要です」

最近は高齢者の検診結果数値について何が正常かという議論が始まってますが、エイジングライフ研究所二段階方式では、加齢による影響は織り込み済みですから!

                           つまりの里が1年間指導した「いなほ会」活動表
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私はとっても嬉しかったのです。

理由は、小宮山さんが脳機能検査(とそれをもとにした生活改善指導)を当然のものとして日常的に使っていること、認知症予防活動は正常者に行えば効果があると実感してくれていることが確信できたからです。

二段階方式は、脳機能検査から始まる簡便で便利な生活指導のノウハウですよね。実務研修会ではこのようにいつも言っていますが、やはり実践が大切。

実践した中で確立されたものは、説得力がありました。


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