脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

高齢者にとってのWEB環境

2021年02月13日 | エイジングライフ研究所から
コロナで閉じこもり生活が強いられています。だんだん長くなるにつれて「認知症に近づくのではないか」という声があがるようになりました。
「前頭葉を駆使したイキイキとした生活習慣こそが脳機能を維持できる」と主張しているエイジングライフ研究所としたら「三密回避は認知症の温床」ということで、どうしても警鐘を鳴らさないわけにはいきません。
実務研修会中止-コロナ後の高齢者対応を憂う
チェックしてみたら、このブログをすでに2020年5月11日に書いています。写真は2月9-10日撮影

思いがけずに、長引いてしまった今回の規制。趣味やその他の集まりも旅行も外出も外食も買い物だって自主規制。
つまりは家にいる時間が圧倒的に長くなってしまった高齢者たち。

認知症への道に進まないためには、脳を使うしかないのです。おなじみの三頭立ての馬車。御者である前頭葉の出番を増やす生活が重要なのです。

閑話休題。この虹を見てください。

去年、まったく思いがけない喪中欠礼状をいただきました。年が改まったのでお悔やみの電話を差し上げました。Mr.とのお付き合いでしたから、お会いしたこともお話ししたこともないMrs.とお話ししながら、ふと空を見るとみごとな虹が!
「素晴らしい虹です。きっとこの会話を喜んでくださっているのだと思います。写真を撮って送りますので、メールのアドレスを教えてください」
「それが、全部主人がやってたものですから…」
「じゃあ、ラインは?」
「ラインもやってなくて…」
「わかりました。郵送します」といって、虹が消えないうちにと早々に電話を切りました。
2/9の河津桜 川奈ホテル

人って楽なことにはすぐ慣れて、ちょっと前まで普通にやっていたことがとても面倒に感じられるものですよね?
写真を撮るー現像してもらうー手紙を一筆書いてー郵送する。子どもが小さい頃はごくごく普通にやって、両親や兄弟に送っていました。
それが今では、写真を撮ったら気に入ったものを選んでその場でラインやメッセンジャー、メール添付で送ってしまいます。
川奈ホテルの河津桜

正直に言ってしまいましょう。せっかく送ってあげるのだったらと徒歩20分はかかるコンビニで現像(我が家よりきれいにプリントできます)して、
お手紙書いて、郵便局へ持っていく…この一連の作業を面倒だなあと思う私がいました。でも亡くなられた方や奥様の思いを考えると、やらずにはいられないことも事実でした。
高齢者にとって、WEBとつながっているということは、日々の暮らしに変化を付けて豊かに暮らすための必要条件だと思います。これはコロナ下にかかわりません。
川奈ホテルロビー

川奈ホテルラウンジ

ラウンジからの景色

戦後初めての女性国会議員になられた加藤さんにお会いしたことがあります。当時ちょうど100歳におなりでした。
かくしゃくヒント17-加藤しずえさん
ここで言われている、加藤さんにとっての「テレビ」は今なら「WEB」でしょう。
受け止めるだけでなく、自分から積極的にかかわることができるところがより利点であると思います。
一方で、落とし穴もたくさんあるのも事実で、「それが怖いから、やらない」という人もいます。
「今の状態で何も困らないから」ということばもよく聞きます。電話を使ってない人は電話の便利さがわかりません。手紙には手紙の良さがありますが電話の便利さは持ち合わせていません。
WEBを使っていない人は、その便利さを知りません。
ローズマリー 川奈ホテル

ちょっと、検索してみました。
テーマは「インターネットとWEBの違い」わかること!というサイトがすぐに見つかりました。要約すると以下の通りです。
「インターネット(internet)とは、PCやスマホなどの情報端末同士をつなぐ情報網のこと。 電話は電話回線を通じた音声のやり取り、インターネットはインターネット回線を通じた情報のやり取りをする」
「WEBとは文章や画像、映像、音声などのデータを送る仕組みのことで、それを可視化するために利用するのが、 Internet ExplorerやGoogle ChromeやSafariなどの『WEBブラウザ』」

こんなに簡単な説明もありました。
「インターネットとは、PCやスマホを蜘蛛の巣のようにつなぐ情報網のこと。
WEBとは、文章や画像、映像、音声などのデータを送る仕組みのこと」
いくつかのサイトを見て比較することもたやすく、とにかく便利です。WEB上の情報は玉石混交ですからその点の注意が必要ですし、フィッシングサイトに引っ掛からないようにすることも必須です。
満開の寒桜 川奈ホテル

習うことも大切ですが、慣れることも大切。
WEBを使いこなす必要はないと思います。自分が使いたいことができるように少しずつWEBの便利さを生活に取り入れていってほしいのです。
そうすると、コロナ下だけでなく体の不調が起きた時にも便利なツールになります。
まずはメールかラインのようなSNS。検索。買い物。くらいでしょうか。そうですね。写真も撮れたり送れたりできたら楽しいと思いますね。
そうだ!ひとつ言っておきましょう。
この世界は便利で、親切。一方でその親切が過ぎて、一つの目標に到達する方法がいくつもあることが難点だなあと、いつも思っています。自分のやりたいことが自分なりの方法でできればいいのです。駆使できなくていいのです。
チャレンジは、前頭葉の機能ですね!最初はちょっと暗くてもだんだんクリアになってくるものです。





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