今回の北海道岩見沢市での講演会は、開催にいたるまでハラハラドキドキの展開が続きました。
発達した弾丸低気圧のために、北日本と北海道厳重警戒!
北海道入りするための飛行機も軒並み欠航マークが、しかも前日から。不思議なことに予定便だけは、天候調査中という表示が続き、飛び立つかどうか不明のまま羽田空港へ行くという前代未聞の経験をしました。その間もし欠航になったら、東京に泊まり翌日のフライト(欠航の方が多かったですが)を使って、どうにかなる。1日の余裕は大切だなあ。夕方まで何をしようかなどなどケースシュミレーションに励みました。これは前頭葉訓練ですね。
そして結論としては「羽田空港に帰るかもしれない」ことを承知させられて、機内へ進みました。
これほどのスタートを切りながら、その後のスムーズな展開は信じられないほど。
出会う人ごとに「先週だったら」の言葉が聞かれました。ほんとに寒かった。大雪だった。2月の北海道をわかってもらえた。などなど。
岩見沢の様子をご紹介しましょう。札幌から旭川に向かって特急で20分程のところですが、実は北海道でも有数の豪雪地帯なのです
雪で真っ白の駅ホームのばんえい競馬像。ホテルから見た市内の様子。アーケードなのでほとんど雪がない歩道。でも脇道は氷雪。

会場の岩見沢市民会館まなみーる。入り口はきれいに除雪されているのですが、目を転ずると…

会場は大ホールが用意されていました。

受付もきちんと用意されて準備万端整えられています。

舞台も天井が高く立派なものです。奥行きはこの2倍以上もありました「B’sの公演もあったんですよ」って(笑)

でも悲しいソーシャルディスタンス。

講演は、上首尾に終わりました。エイジングライフ研究所の講演は「会場から出られる皆さんが、表情良く元気になられた」とよく言われるのですが、今日は保健師さんが「後ろから見たときの頷き方が良かった。普段とちょっと違うんです」と教えてくれました。
更に嬉しいことに、会場を後にするときにちょうど出会った方から
「すご〜くよくわかった。納得!でも主人に聞いてもらわなくっちゃ。今度はいつみえますか?」と声をかけられました。

最近私は「写真は卒業」と言っていますが、やっぱり嬉しさは記録しておきたいものですね。
実は、もう一つ嬉しい記念写真を撮っていただきました。

10年前に、ここ岩見沢で認知症予防講演会をしました。
そのときに既に予防教室を始めていた教室と、講演をきっかけに新しく教室を立ち上げ、強力にサポートしてくださっているお二人が、講演前にお顔を出してくださいました。
私の横にいらっしゃるのが「西町すこやかサロン(参加者35人くらい)」の玉木さん(なんと82歳ですよ)。
後にいらっしゃるのが「いきいきサロンやまと(参加者50人くらい)」の花木さん(今年から後期高齢者だそうです)。
講演に先立って、このお二人が10年間の活動を皆さんにお話ししてくださったのです。
保健推進委員さんや民生委員さん町内会の役員さん方の力で活動が進んでいること。
町内会行事としてのお墨付きをもらっていること。(いきいきサロンやまとは年間11-12万円の活動費も)
それぞれ第1火曜日や第2火曜日10時から12時までと開催の日時を決めていること。
そしてお二人が異口同音に強調なさったことは
「楽しくないとダメです。楽しいからこそ続くのです」。
西町の玉木さんは、歌、体操、レクリエーションなど変化あるように無理なくスケジュールを組み立てていると言われましたが、大切なこととして強調されたのはこの三つです。
1。お茶の時間。月に一度会っておしゃべりすること、そのものが大切。
2。今日やったことはどの脳に働きかけたか尋ねることにしている。
3。年一度の脳いきいき度チェックと皆勤賞表彰式(賞品付き)
やまとの花木さんが最初に言われたのは、
「教室が始まったとき90歳で参加した人が、楽しいからと言ってまだ続けている。息子さんが病気で入院してしまったため施設入所になりましたが送迎してあげて。100歳ですよ!」
「年間3〜4回の食事会。人材を生かして紙芝居。社会資源を生かしてブックカフェや本の貸し出し。ハイキングやスタンプラリー。フォークダンスが思いがけず好評でした。そうだ!百人一首もやりました」お話しなさっているご本人が楽しそう。
市民会館のレストラン。正式名称は「コロナのテラス」らしい…
ランチをいただいていると参加者のみなさんのすがたが。講演会前にランチを楽しめる人の生き方に拍手を!

お二人の話を聞きながら、「両方のサロンの交流会をされたら楽しそう」と言いました。
「ほんとにそう思うのですが、足の問題があるのです」と。
元気な高齢者を、元気なまま長生きしていただくための予算をどこかで捻出できませんかねえ?
付録
今日は天気予報に反して、晴れ間も見えて気温も高く穏やかな一日でした。そして明日は荒天予報。なんと私がお天気を連れてきたですって。
講演会がうまくいって安堵した保健師さんからのプレゼントだと思ってありがたくいただきました。うれしい。