登り窯に水墨画風の景観、
鍋島藩の御用窯と言えば…そう、今の伊万里焼!! 大川内山。
土曜日に “お出かけはじめ” してきました。
一に欲しいのは茶わん。それも光沢が美しい真っ白白の白磁。
二には藤(の花) 柄の器。鍋島には藤をモチーフにした大皿も
九州国立博物館蔵でありますからね~、藤(の花) グッズを集めて
いるので、ここに何かがあると予感です(笑)。
到着。まずは「伊万里鍋島焼会館」で好みの窯元をチェック。
現在は30数軒の窯元があるそうです。ですので、こういった
窯ごとの作品を一同に見れるって、比較も出来たりして…
すご~くワクワクします。
えーーーっ、のっけから藤グッズ発見!! これは、期待大!!!
そのうち3軒の窯元に引き寄せられました(笑)。会館で案内
地図をいただく。見ると、窯は坂に沿ってあります。
一軒目。文三窯(三宅家)。
歴史を感じる佇まいとは真逆、今風の藤の花。これは現在の
ご主人が描くオリジナルの藤で、きっかけは、ここのおばあ
ちゃまが、お孫さん(ご主人の娘さん) に贈った振袖柄をヒントに
描いたものだとか。へぇ~な話。少し青磁っぽい白かな~。
小皿(直径9cm) 購入。
二軒目。陶咲花(とうしょうか) 窯。
すごーく洗練された店内で、直感が冴えているかも~と
自己満足(笑)。お目当ての茶わんに出会える予感!!
ほらー、たくさん!!
好みの白磁の光沢!!! 色鍋島や鍋島染付が眩しーーーいっ。
どれも素敵で久しぶりに迷いました。ご主人(先ほどまで店内で
絵付けの実演をしていました) とも相談をさせていただいて
色鍋島にしました。渋い染付と赤、緑、黄の三色。手描きの
柄はもちろんですが底のサインにまでも手描きにこだわって
らっしゃる。そろそろ、そういう茶わんが欲しかったのです。感激!!
三軒目。魯山窯。藤のストラップはこの窯のものでした。蕎麦猪口に
藤の柄がありましたが、うーん、ちょっとイメージが違いました。
撃沈したところに、あら、素敵な鍋島染付! しかも桃、発見!!
桃も私の名前、堂号ですからね、これは買わなくちゃ(笑)。
輪花(14cm) もかわいいし。…にしても、見事なまでの手描き。
余談ですが、魯山窯のレジ袋です。大皿のプリントです。
余談ついでに、鍋島 御庭(おにわ)焼のことを。ここは鍋島藩の
御用窯唯一の直系窯。最低が10万円台です。しかし色鍋島や
鍋島染付の美しさと言ったら鳥肌もの。人の手とは、こんなにも
素晴らしい芸術を生み、守り、継いでいくのですね。レジに居た
おば様が現在の作家さんのよう。握手してもらえばよかったかな(笑)。
器の裏には直系だけが許される鍋島家の家紋もありました。
(店内は撮影NG)
直系窯は玄関の取っ手に家紋も。いいアイデアかもん(爆)。
さて、伊万里市街へ。
相生 “相 (ともに) 生 (いきる) 橋” で幸せを呼ぶ縁起橋。
夫婦も恋人も一緒に渡れば “仲睦まじくなる” らしいので、
開運、開運(笑)。しかし、はて。橋に設置されているのは
古伊万里の壺や人形…
というのも、ちょうどここは…江戸時代には「伊万里津」 といって、
肥前(佐賀・長崎) で焼いた磁器を積み出す港だったそうです。
それで肥前の磁器は港の名前から国の内外で「伊万里焼」と
呼ばれたのだとか。そして長崎・出島からヨーロッパへ運ばれた
わけですね~。開運のノリで行ったつもりが予定外にお勉強も(笑)。
あとはグルメ。要チェックの道の駅は閉店の時間。
だ け ど レストランは営業中。ラッキーでした。
伊万里牛ハンバーグのロコモコ
伊万里牛小ねぎ丼を注文。どちらも贅沢なんですけど、ひとつ
千円で足りちゃうんです。オットも美味いし安い!! と驚いて
いました。ほらね、開運でしょーーーっ(笑)。
Jan.8