最寄の西鉄駅で300円ほどお得なチケットを購入して
九州国立博物館で開催中のゴッホ展に行きました。
太宰府天満宮からの連絡通路、緑バージョン。
到着。まだそんなには混雑していません。
ゴッホ。
画家になろうと決めたのは27歳で、亡くなったのが37歳ですから、
画業としては10年です。ゴッホは当初、基本だから…と素描に没頭。
有名な画家の絵を描き写したり、本を読んだりして独学で研究。
ものすごく勉強家です。
そののち油絵へ。貧しい農民や静物の土のような色から一気に
明るい色になったのはパリに移住してからです。浮世絵を盛んに
購入したのもこの頃。ゴッホ独自の描き方へ発展していきます。
そしてゴーギャンと念願の共同生活をした南仏の黄色い家。
念願が確執へ、そして耳切り事件、死ぬまで悩まされ続ける
発作へ…となるわけです。黄色い家はCGで再現され、
《アルルの寝室》 も実物大で再現されていました。
その後、土地を変えて療養院に入院するのですが、その頃
からの作品を見るとちょっと切なくなりました。
70日間で70枚を制作した頃です。
1890年の《アイリス》。生き生きとしたアイリスと、朽ちる
アイリスが同時に描かれています。
最後に展示されていた《麦の穂》 だったかな?では描かれる
線に違和感を感じました。以前の《自画像》 では線が円を描いて
いたり、《渓谷の小道》 では線が湾曲したりしていたのに…
《麦の穂》 では突然、真っ直ぐ、長く描かれていました。
病室の鉄格子から見える畑の景色に、もっと描きたい、
もっと生きたいと叫んだのでしょうか。。。
………ゴッホは対象から受け止めた感覚をストレートに鉛筆に
筆にと伝えることができるのだろうな。丁寧だったり激しかったり。
力強かったりメッセージもあったり。でも本当のところは分らない。
ドラマチックに言われるけど、冷静で知的な人物だったのかも
しれないな………
しかしながら、ゴッホでさえ基本をあれほど重んじ、素描、それから
模写をしたわけですから、凡人の私などは分野は違えども「基本」
を忘れてはいけないと思いました。そして、臨書も。
やるべきことが見えてきたような・・・もっと勉強すべき。
気持ちが動きました!!
ちなみに、音声ガイド・ナレーションは安住さんで、アルルの
寝室を再現したのは「JIN~仁」 や 「華麗なる一族」 を手掛ける
TBSの美術スタッフさん。もっと言うと、ゴッホ展のテーマ曲
「太陽」 は平井堅さんの書き下ろしです。
館内のミュージアムショップ。ここは意外や藤グッズがあるようで♪
ブックマーク見っけ~
館を出る頃には入場待ちの大行列が出来ていました。
さて、天満宮にお参りして帰りましょうか。連絡通路は
赤バージョン。七色に変わります。ズシーンと心に残る絵画展でした。
Jan.18