『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

如月二月、今月の四品

2010-02-03 04:15:05 | 酒の肴
大寒を過ぎ、節分、立春と、まだまだ寒いながらも
少しずつ春は近づいてきています。
そんな二月の新しいメニュー、「今月の四品」ができました。
むかしのひとはこの季節を「土膏(どこう)動く」といいました。
土のあぶらがゆっくりと温められて緩み、ものの芽吹きを助ける、
そんな季節の旬を満載した四品です。
ぜひぜひ、おためしください。



◆菜の花と蟹の昆布和え◆

春を告げる菜の花には、芽立ちの生命力があります。
旨味たっぷりのカニの身とあわせて、塩昆布で和えました。
菜の花のほろ苦さと蟹のほの甘さを
塩昆布のうまみと塩気がきゅっとひきしめています。
赤、緑、白と彩りもゆたかな旬の和えものです。

(中村作)


◆鱈と豆腐の鍋◆

底冷えする夜はやっぱり熱々のお鍋がいいですね。
定番「赤鬼の小鍋だて」、
今月は、ブリとともに冬のお魚の代表選手である「鱈」を使いました。
魚へんに雪と書く名前の通り、タラは淡雪のようにホロホロ白く、
一番出汁とタラのうまみをふくんだ豆腐がまた美味しいのです。
青菜と茸の滋味をくわえて、これぞ「寒の季節の鍋」。
じんわりと、あたたまってくださいな。

(北原作)


◆新ジャガと鶏つくねのうま煮◆

ふんわり、の中にコリコリとした歯ごたえが楽しい軟骨入りのつくねを
コロンとかわいい新ジャガと一緒に煮含めました。
もともと相性抜群の鶏とじゃが芋に、葱が味のアクセント。
とろみをつけた煮汁が冷えた体を芯から温めてくれる、
ほっくりおいしい煮ものです。

(北原作)


◆下仁田葱とトマトの卵炒め◆

霜にあたって甘みを増した、今が美味しい下仁田ネギに、
完熟トマトとふわふわ卵を合わせてさっと炒めました。
赤、黄、緑とラスタカラーが鮮やかなこの一品、
葱のうまみとトマトの酸味にやさしい卵の食感が加わって、
目にも舌にもたのしく、お酒がすすみます!

(中村作)