『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

師走12月、今月の六品 その6

2015-12-03 00:35:01 | 酒の肴
「アンコウ鍋」

とぼけた顔をしたアンコウは、深海魚。
七つ道具と言われるように、肝もヒレも皮も捨てるところのないお魚として
お鍋にはフル活用されます。
西のフグ東のアンコウとよく聞きますが、茨城県の名物鍋料理でもありますね。
旬は11月から2月、まさに今!です。

プリプリの身も歯ごたえある皮もみんな美味しい!
そしてもちろん、鮟鱇と言えばあん肝ですよね、
肝は溶いてしっかりと地に使われてます。
きれいな白醤油のお出汁にあん肝のコク、うまみの移った豆腐や根菜。
今年一年がんばったワタシへのご褒美に、
思い切り美味しいものを奢っちゃおう!という気持ちになる、
ご馳走な小鍋立てです。
これで一献、極上の幸せ!

(箕村作)



師走12月、今月の六品 その5

2015-12-03 00:24:19 | 酒の肴
「和牛の燻製」

クリスマスのターキーと並んで「洋のごちそう」なのは
ローストビーフでしょう。
塊のお肉の料理はなかなかまとまってつくれないものですよね。
今回は、お酒のアテということも考えて、
和牛の塊肉をおいしい燻製に仕立ててみました。

お肉自体の品質の良さが、淡くきれいな燻煙でさらにグレードアップ。
噛みしめるほどにゆたかな風味が口中に拡がるおいしさ。
しっとりしたお肉の歯ごたえもまたやみつきになりそうです。
お野菜を巻くとまたちがった味が加わって、二倍三倍に愉しめます。
フレッシュな新酒にも、味のノリノリな14BYにも、よーく合いますよ。
ちょっと贅沢で、粋な肴です。

(大内作)




師走12月、今月の六品 その4

2015-12-03 00:12:43 | 酒の肴
「たらの親子フライ」

魚へんに雪と書くタラは、まさに冬のおさかな。
鱈ちりや湯豆腐などの鍋物には、
真っ白なその身の美しさやほろほろとやさしい食感が欠かせません。
そしてフィッシュアンドチップスなどにも使われるように
淡いなかにしっかりとしたうまみを持った魚でもあります。

タラのフライ。
今回は、身だけではなく白子のフライもつけちゃいました。
さらに、それをタラコ入りのクリームソースで召し上がって頂くという、
まさに「親子」な取り合わせなんです。
身はもちろん美味しい、もっちりした白子のフライもとろけるように美味しい。
そして鱈子の程よい塩加減と食感が活きたソースが
そのふたつを見事に引き立てます。
フライにはタルタル派、ソース派のひとも、絶対これには納得するはず。
鱈の旨さのいいとこ取りであとをひく一品は、
ぜひぜひ、揚げたてをどうぞ!

(松本作)

師走12月、今月の六品 その3

2015-12-03 00:01:56 | 酒の肴
「ロール白菜の海鮮あんかけ」

寒い夜には熱々のお料理がうれしいですね。
冬ならではの、甘みを増した白菜を主役にして
ほっこりするひと品をつくりました。
ロール白菜、芯に巻いたのは里芋です。

ねっとりした里芋の食感と滋味を白菜のやさしい味が包み込み、
そこに、しっかりと出汁を効かせた海鮮あんがかかっています。
あさり、ほたて、海老と、うまみの出るものばかりをつかった
ちょっと贅沢な具沢山の餡です。
海のものと陸のものがそれぞれの美味しさを溶け合わせながら
さあ、食べて!と運ばれてきちゃいます。
あんかけは冷めにくいから、ゆっくり吞みながらのアテにも良いですね。
さあ、どんなお酒を合わせよう、とイメージ膨らむひと皿です。

(藤重作)