弥生三月、今月の六品 その２

「温奴の若竹あんかけ」

今日はまだお朔日、筍の旬にはすこし早いのですが、
若竹煮をあんかけにアレンジメントした一品をつくってみました。
冷奴でも人気のいつもの赤鬼の美味しいお豆腐を昆布出汁で温め、
その上に、細切りの筍、わかめ、そして帆立の生姜あんをかけています。
若布とたけのこというベストマッチに、帆立の持つ旨みが加わり、
さらにしっかり効かせた生姜でポカポカに温まります。
やさしいおいしさとともに、三寒四温というこの季節にぴったりな、
はしりの爽やかさと身体への労りが同居したメニュー。
早くも、三月いっぱいヘビロテしたい！と仰る常連さんもいらっしゃいます。
ぜひぜひ、召し上がってみてくださいね。

（大内作）

弥生三月、今月の六品 その１

やっと寒さが緩みはじめ、
春野菜の走りが出てくるこのごろ。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
風邪など召されていませんか？

今月も、滋養たっぷり旬満載、
とりどりの六品ができました。
ひとつずついつものようにご紹介していきますので
ぜひぜひ、召し上がってみてくださいね。


「あさりスープの新ジャガにゅうめん」

コロコロとした新ジャガはやわらかく皮が薄く、
丸ごと炊いたり揚げたりしても美味しいですね。
その新じゃがを麺のように切って、馬鈴薯煮麺に仕立てました。
シャキシャキしたジャガイモの食感に、
うまみたっぷりの新鮮なあさりとその出汁がよく絡んで、
磯の香りとやさしい塩味に思わず箸が進んでしまいます。
塩分を排出するカリウムとイチゴ並みのビタミンCを持つジャガイモ、
鉄分やビタミンB12などミネラル豊富なあさり。
栄養的にもとってもすぐれた組み合わせなんです。
早春のお酒のあてに、バッチリですよ！

（松本作）