雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

震災・くらし情報 4月18日(月) 放射能の濃度でなく、汚染量の比較

2011年04月19日 05時17分05秒 | 地震・原発・津波・防災情報
震災・くらし情報 4月18日(月) 放射能の濃度でなく、汚染量の比較

 6日前に「今日、4月12日(火)朝刊「中日新聞」で、福島原発事故は、ソ連のチェルノブイリ原発事故の深刻度「レベル7」に達している可能性と、書いてありました」と書きました。
 
 その時の「レベル7」の記事のなかで、原発事故から1ヶ月も経って、やっと放射能汚染の絶対量が報道されています。

 保安院の推定ではヨウ素131に換算して37万テラベクレル、原子力安全委員会の推定では、63万テラベクレルです。

 「ベクレル」というのは、1秒間に崩壊して別の元素に変換する原子核の数です。
 「テラ」は「1兆」です。
 つまり、1テラ=1万×1億ベクレル=1億×1万ベクレル、です。

 国際原子力事象評価尺度なるものでは、5万テラベクレル以上の放射性物質が外部に放出された場合をレベル7と評価する基準の一つとしていますので、これは確かに「レベル7」ですね。

 ちなみに現在の尺度では、「レベル7」が一番深刻で「レベル8」はありません。

 そして、1986年のチェルノブイリ(同じレベル7)事故の場合は、520万テラベクレルです。

 つまり、今回の「福島事故」は,現状では「チェルノブイリ事故」の10%=1割の放射能量です。

 1割なら安心?ではありません。
 放射能量が1割でも、それがまき散らされた面積がチェルノブイリの1割なら、地上での放射能濃度は、チェルノブイリと同じになりますから。

 日本人にとっては、① 1945年広島・長崎 ② 1954年ビキニ環礁 ③ 2011年福島、ということになると思います。

 広島原爆の放射能量は、チェルノブイリの400分の1だそうです。
 つまり、福島原発事故は広島原爆の40倍です。

 そして、福島第1原発の原子炉のなかに残っている放射能の量は、環境に放出された量の100倍だそうです。
 つまり、8100万テラベクレルです。
 
 どう感じて、どう考えて、どう行動すべきか、ぼくも、仲間(ほんとうの仲間のことで、たんなる「同じ組織に属する一員」のことでは、ありません)と共に、いろいろ論議をして、声を上げていきたいと思います。

 昨日は、ゴミ環境ネット(静岡県西部ゴミ環境問題ネットワーク)の運営委員会をして、浜岡原発の廃炉などを求める署名用紙をつくることを確認しました。
 原案はボクなので、がんばって作ります。