雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

震災・くらし情報 4月28日(木) 浜岡原発の「地元自治体」とは

2011年04月29日 06時20分16秒 | 地震・原発・津波・防災情報
震災・くらし情報 4月28日(木) 浜岡原発の「地元自治体」とは

 中電が定期検査中の浜岡原発3号機の7月再開を計画していると発表したため、波紋が広がっています。

 「中日新聞 4月29日(金)」朝刊「1面」の記事では「地元自治体、NPOは反発を強めている」と書かれています。

 問題は、この「地元自治体」という概念です。

 みなさんは、静岡県内のどの市町村が「地元自治体」だと思いますか?

 これまで「地元自治体」とされているのは浜岡原発から10km圏内で、30km圏内の自治体が、最近申し入れをしました。

 浜松市は40km圏内なので、今までは浜岡原発の建設にも、○号機の増設にも、なんら関係はありませんでした。

 浜松市も「地元自治体」として欲しいです。

 さらに問題なのは、浜岡原発○号機の増設には地元自治体の同意が必要ですが、すでに運転している3号機を再開するためには、法的には国の同意だけでいいという点です。

 いま愛知県内でも、浜岡原発を心配する声と行動が出てきていますが、当然のことです。

 チェルノブイリでは、数十km圏を越えて、100km、200km圏で、高濃度の放射能汚染地域になっているのですから。



 

震災・くらし情報 4月28日(木) 中電が定期検査中の浜岡原発3号機の再開を計画

2011年04月29日 05時47分05秒 | 地震・原発・津波・防災情報
震災・くらし情報 4月28日(木) 中電が定期検査中の浜岡原発3号機の再開を計画
 
 浜岡原発の経営主体である中部電力の連結決算予想が4月28日に発表されました。

 「中日新聞 4月29日(金)」朝刊(1面)の見出しはこうです。

 「浜岡3号機 7月再開計画」「中電「地元説明に2ヶ月」「知事「株主向けと理解」」

 浜岡原発の現状はこうです。

 1号機 廃炉に    2009年1月30日運転終了
 2号機 廃炉に    2009年1月30日運転終了
 3号機 定期検査中  1987年1月20日発電開始 110万kw
 4号機 稼働中    1993年1月27日発電開始 113.8万kw
 5号機 稼働中    2004年4月30日発電開始 130万kw
 6号機 新たに計画中

 もっと詳しいデータは「中部電力 浜岡原子力発電所」で検索すれば、中電の公式サイトがヒットしますので、調べてください。

 東電福島第1原発とは違って、中電浜岡原発で、古い1号機・2号機を2年前に廃炉にした点だけ(これだけですよ)じゃは、高く評価します。

 同じ「中日新聞 4月29日(金)」朝刊(32面)の記事では「国内の電力供給に占める原子力発電の依存度は30%だが、中電は大幅に低い12%」と、明確に述べています。

 つまり、浜岡原発3号機を再開しなくても、浜岡原発3号機・4号機・5号機が停止しても、中電管内は、停電しなくてもすむのです。

 そのことをなぜ、中電さんは明確に市民に説明しないのでしょうか?

 中電さんは「浜岡原発を全部止めても、中電の地域内では停電はしません。それでも浜岡原発の継続に賛成してください。理由は…です」と明確に述べて、県民の判断にゆだねるべきと思います。

 さらに言うなら、中電さんは、自然エネルギーへの移行計画を作り、市民へ協力を訴えるということが、いま中電さんに必要な「企業の社会的責任(CSR)」ではないでしょうか。