雨宮日記 7月19日(金) 図書館へ予約本を取りに行ってセミ殻を
暑くなってきたので、かなりクマゼミがシャーシャーシャーと鳴いています。
朝9時前に図書館に電話して、「開館時間が9時」であることを確認してから、車で家を出ました。予約した奥田さん訳『完訳 ファーブル昆虫記』の第1巻上と第1巻下の2冊を借りました。
父が「借りてくれ」と言っていた「岩波日本思想体系 崋山・長英・象山」と高見順「闘病日記」の上下、なくて予約しました。
駐車場へ戻ったら、目の前の木の幹に、セミの抜け殻がありましたので、則子さんへ「おみやげ」に、しました。
則子さんは、体を使って、毎日、忙しく動き回ってます。すごいです。わが妻とはいえ、心より尊敬します。
午後は電話が来たY書店三方原店へ、本を買いに行く。岩波文庫のリカードの上下2冊、やっとアダムスミスの国富論と、そろいました。
かなり、ここで本を買うので、店員さんと、かなり顔見知りになって、ぼくが入っていくと「あっ、(雨宮さんが来た)」という感じで、すぐ探してくれます。
もっとも無収入になったので、これからは、あんまり本は買えないと思いますが。
「本が来ました」と電話が来るときは、店内を「ぼくに読んでもらいたがている本は「いないかな?」」と巡回します。
そうしたら、「いました」。あさのあつこさん著『ヴィヴァーチェ 宇宙(そら)へ地球へ』角川文庫。ぼくも喜んで、「ぼくに買われたがっていた本」を買いました。
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このリカードさんの本とスミスさんお本をマルクスさんの本(資本論、剰余価値学説史、経済学批判要項など)を読みながら、いちいち参照して読もうという魂胆なわけです。もちろん「マルクス抜き書き」に反映させながら。
いつ終わるともわからない、「果てしない流れ」の作業ですけど。やってみる価値はあると思います。
いま「雨宮智彦 小松左京 果てしなき」で検索したら、ぼくは「本と映像の森」で、小松左京さん『果てしなき流れの果てに』を書いてなかったですね!
ごめんなさい!故・小松左京さん!必ず書きますからね!
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夕食は、ぼくがオツユをつくり、トマトを切り、冷蔵庫に溜まっていたナスとキャベツと小さなソーセージで炒め物(塩こしょう味)をつくりました。則子さんも帰って来て、父向けのジャガイモの煮付けをつくりました。
今日は夕方、「久しぶりに、濃いコーヒー(「ガリレオ」の湯川学准教授が飲むような、ちゃんとした「インスタントコーヒー」です)を、小さなカップで飲みました。
コーヒーさん、ありがとう…。
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もちろん、今は午後9時40分ですので、もう飲みながら寝る体制に入っています。このブログを打ちながら、最初は「キリン のどごし生」の500ml(コンビニで1本190円くらい)を1本、そのあとは氷オンザロックで冷酒を何杯か、飲んで、寝ます。
あんまり早く寝ても、お布団のむこうにいる則子さんが「寝れない」と言うし、ぼくは、暑がりで、扇風機をずっとつけていないと眠れないのに、則子さんは寒がりで、扇風機をすぐ消したいので、なかなか、その攻防が、きびしいです。
眠れなかったり、目が覚めたりすると、必死で寝ようとして、寝れなくて、かなりの確率で、則子さんには言えないような「淫夢」を見ることになるので、「淫魔」さんはこわいです。今夜は来ないでくださいね。
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セミ殻のおみやげは、この生きている「地球世界」のシンボルなんですね。則子さんと、もうすこし、この世界を生きて行けたら幸せです。
今はとても貴重な、幸せな時間です。
「ゲド戦記3」のレバンネンがゲドとともに過ごす旅が、すごく貴重な時間であったように。
角川文庫版『幻魔大戦』で、高校生の郁江さんや市えさんたちが、東(あずま)丈(じょう)さんと過ごす時間がすごく貴重であるように。
セミたちは地中で何年も過ごして、生涯の最後に、結婚して子どもを産むためにだけで、地上に出てきて「セミ」になり、雄たちは、雌を求めて、必死の「恋歌」を歌います。
地上での猶予期間は、わずか数日、7日間くらいです。
則子さんが「今朝、家の前のクスノキの下に、クマゼミさんが休んでいたわ」と言ってました。もちろん、求め疲れて、ついに自分の子孫を残せなくて、そこに休んでいたのかも、しれません。
自分の子孫を残せたか、残せなかったか、それはわかりませんが、生命みんなのそういう努力・思いを認めて、この人類社会・日本社会を再建できたらと思います。