新・本と映像の森 10 内田樹『呪いの時代』新潮文庫
内田樹『呪いの時代』新潮文庫、新潮社、2015年7月1日、339ページ、定価本体590円+税、原著2011年新潮社
この本の「全体の主題は「呪詛」と「贈与」で」(内田「あとがき」)す。
この今や日本人を先頭に世界の人々が罹っている病気について叙述し、叙述することで、この病いに罹らない予防を述べます。
そして「呪い」という「奪う」方法ではなく、「贈与」という「祝福」「与える」方法を述べます。
「祝福」の方法のひとついが、歌や文学などの「写生」であると。
ボクは内田さんに共感し、賛成します。
そして内田さんのいうように「自分を愛すること」から始めてみることを、おすすめします。
各論を書くと長くなるので、各論は別論で。
たとえば、破壊すること、挨拶という贈り物、学者とは、就活・婚活イデオロギー、荒ぶる神の鎮め方、草食系男子の戦略、知性の使い方、‥‥
内田樹(たつる)さんの他の評論も、もちろん推薦します。ぼくは4冊しか読んでないけど。