自分史 物怖じしない国際人を育てるヒント集

近現代史に触れつつ自分の生涯を追体験的に語ることによって環境、体験、教育がいかに一個人の自己形成に影響したか跡付ける。

外国語習得つづき

2010-02-09 | 体験>知識

英語の勉強? 勉強? それまで二言語を意識したことはなかった。
ひとが呼吸を意識しないように。
家では日本語で外ではブラジル語で会話していたが使い分けを意識したことはなかった。
こどもにとって言葉は呼吸みたいなものだ。
空気があれば、いや雰囲気があれば、自然におぼえるものだ。

ただし思春期がはじまるまでの期間限定だ。
自意識が強くなった後ではネイチヴスピーカになりにくい。
わたしは中学入学以来60年近く英語を「勉強」し続けてきたが今だに意識しないと話せない。
ブラジル語も同様になった。
12年間話した言語はその後同じ期間まったくその言語環境にいないと外国語になってしまう。
現在フットサルFリーグで活躍しているタケシが単身ブラジルに渡ったのは12歳になったばかりの夏(ブラジルでは冬)だった。
わたしが連れて行った。
かれはじかにブラジルの中学に入った。
高校は中退して、フットボールのプロ選手になった。
足掛け10年ブラジルで修業した。
かれはネイチヴ同様自由に話ができ読み書きができる。
もしかれが思春期に渡伯していたら10年近く滞在することもネイチヴスピーカになることもなかったであろう。