自分史 物怖じしない国際人を育てるヒント集

近現代史に触れつつ自分の生涯を追体験的に語ることによって環境、体験、教育がいかに一個人の自己形成に影響したか跡付ける。

学校生活/儀式

2012-08-14 | 体験>知識

学年始めなので級長の選挙があった。
2人がわたしの名を書いたことに担任がコメントした。
「どこの馬の骨か分からない者を選ぶな」
講堂(今でいう体育館)でのできごと。クラスの男たちがにやにやしながら
わたしのまわりに集まってきた。
やにわに体格のいいO君がわたしの股に首を突っ込み持ち上げた。
わたしは意味が分からないのでなすがままにして抵抗しなかった。
それが降参の印と取られたのか、バックドロップもなく、元に戻された。
かくして闖入者は受け入れられクラスの秩序が保たれた。
このような儀式については何の知識も体験もなかった。
O君はおとなしい性格だったがみなに担がれて番長になった。
番長振ることはなかったが心身ともに強靭だったと思う。
併設されていた中学校での話しに飛ぶが、かれはあるとき何か悪いことを
して職員室によばれた。
軍隊上がりのY先生が「股を開け」と命じて軍隊で日常化していたやり方で
びんたを見舞った。
かれはまともにそれを受けたがたじろぐこともなかった。
わたしならよけるかふっとぶかしていただろう。
かれはのちに柔道部を経て陸上自衛隊に入った。