自分史 物怖じしない国際人を育てるヒント集

近現代史に触れつつ自分の生涯を追体験的に語ることによって環境、体験、教育がいかに一個人の自己形成に影響したか跡付ける。

観察力と記憶 / 修学旅行と遠足

2013-02-09 | 体験>知識

人間の脳は物体としては小さいがソフトの棚としては巨大である。
ある種の発達障害の人は、ヘリコプターで飛行して観た市街を俯瞰図として精細に窓の位置まで表現できる。
わたしが昔出会った学友は頭の中に英語の辞書をすっぽり収めていた。
天性の才能である。
普通の人には、このような観察力、記憶力は備わっていない。
その観察力は教育または鍛錬によって得られる後天的な才能である。
わたしはその教育を6年生になって受けたから、6年時の記憶が極端にすくない。
たとえば修学旅行と遠足の記憶は下ネタしかない。
修学旅行は列車で門司と下関に行ったが、大洋漁業の冷凍庫で見た鯨の生殖器しか憶えていない。
雄のは大人の背丈ほどあり雌のは大火鉢を連想させた。
遠足では赤っ恥をかいた。
耳納連山の尾根で昼食になった。
入るモノあれば出るモノあり。
ただ一人双眼鏡をもっていたので、ふざけて実況放送をして皆を笑わせた。
遠い藪の中のことが見えるわけなかったが帰ってホームルームで暴露されみなに絞られた。