自分史 物怖じしない国際人を育てるヒント集

近現代史に触れつつ自分の生涯を追体験的に語ることによって環境、体験、教育がいかに一個人の自己形成に影響したか跡付ける。

友達/支配/反撃

2013-06-04 | 体験>知識

3学級に増えて3年間同じ学び舎で学び遊んだので男子の友達がたくさんできた。
力関係が逆転するのを目撃した。
ある日小学校時代意に反して手下にされていたNとMがIに決闘を申し込んだ。
クラスのほかの男子たちが立会人となって「決闘」は近くの蜜柑畑で放課後に行なわれた。
小柄な2人が石をにぎってさんざん恨み言をいうとIがあっさりあやまってあっけなく勝負がついた。
Iは大柄で運動能力N0.1だったがそれからは運動でも目立たなくなり、後に聞いた話ではブラジルに移住したらしい。

わたしは時々耳にする差別のことばには常に違和感をいだいていた。
しかし人を見下すことなきか、と問われると恥ずかしながら肯定するしかない。
近くの樋口家(共通先祖)の土間で「事件」は起きた。
その家のマー君は障害をもっていて体を移動することができなかったので何時も上がりかまちに足を下ろして横の障子を少し開けて左側の道路をみていた。
中学一年のころわれわれ近所のこどもはそこをたまり場にして土間でよく遊んだ。
ある日、父親が酒と競輪に溺れてたまに勝ったときは家族で派手に金を使うと噂のあった二年のK君をバカにしたため、それまでたまっていた恨みを彼が一挙に爆発させて向かってきた。
いきなり自転車の重い空気入れを振り上げて私の頭に振り下ろした。
わたしはとっさに右手で払いのけようとして親指の拇指球部分を深く負傷した。
空気入れの根本の鉄の突起でV字型の傷跡がつき今も消えない。
自分が悪いので泣くこともなく止血しながら一人で病院に行った。