自分史 物怖じしない国際人を育てるヒント集

近現代史に触れつつ自分の生涯を追体験的に語ることによって環境、体験、教育がいかに一個人の自己形成に影響したか跡付ける。

コロナ新型ウイルス=肺炎 は狭義過ぎる/川崎病・しもやけ類似のCovidもある模様

2020-05-05 | 擬似コロナ闘病記


鐘を鳴らす人

4月30日、TBSは、欧米で川崎病に似た症状の幼児患者が確認されたことを報じた。その中で、ゲストの皮膚科専門医の大塚篤司京大准教授がコロナ・ウイルスが血栓をつくり心筋梗塞、脳卒中、「霜焼け」を発症させていることを解説した。霜焼け類似の症状はCovid Toe(コロナの指先)と呼ばれていると云う。
わたしは驚き怪しみ、やがて、自分はコロナにかかり自然治癒していたのかもしれない、というおめでたい結論(仮説)に達した。
上掲病気の原因は血栓による血流障害である。しもやけは両アシの最先端部つまり指先がむくみ、変色する。わたしは第三のアシの亀頭の先っちょがそうなった。かってに名をつけるとGlans Frostbiteとなる。
経過を述べる・・・。
4月23日に兆候があった。夕方、足元から冷気が上がってくる感じがして両脚が冷えてだるい。何もしたくない。朝晩の寒暖差によって狭心症が暴れ出したと思った。わたしは2005年に狭心症の手術をして今もいわゆる血液さらさら薬(血栓予防薬)を服用している。
24日も夕方に同様の症状が始まった。夕食直後全身に悪寒戦慄が走った。息苦しい。めまいが起きそうだ。放置すると意識を失うと感じて妻に風呂を立てるよう頼んだ。風呂を沸かしている間にふらつきが出てつかまり立ちしながらようやくのことでバスタブに入った。足し湯、追い焚きをして湯の温度をあげた。体を洗う気力も失せ、体が温まったので湯から上がった。
寝室を暖めショウガ入りミルクココアを飲んで寝た。ふとんと電気あんかで脚を温めようとするがなかなか温まらない。息と脈が少し荒い。ふとんの中に冷風が入ってきて脚の皮膚をなでまわしている感じがした。今まで経験したことがない一風変わった感覚。てっきり心臓トラブルと合点して夜間に急変した場合の救急先について妻と思案した。
発熱なし(計測は思いつかなかった) 、咳なし。頻尿になって度々目覚めたがなんとか睡眠できた。朝までにいつのまにか症状が治まっていた。
口が乾き眼の奥に痛みを感じたので大事をとって自室に終日閉じこもる。朝食はショウガ入りミルクココアでパンとチーズとサラダを食べた。昼と晩は普通食。入浴は気が乗らずやめた。娘が血圧計を持ってきてくれた。血圧正常。体温35.5度。
25日の朝、妻に回復宣言をした。ただ排尿時、尿が散水ノズルから飛び散るように左右、上下に飛んでトイレの床とパジャマを濡らしたことは言わなかった。その後はすわって排尿することを心掛けた。
飛び散りの原因が分かったのは次の日である。亀頭の先っちょがやや白くなって硬化していた。左端は黒ずんでいた。体温35.4度。
5月になった。さらなるTV報道で自分がCovid Toeの親類Glans Frostbite(とかってに名付けた)にかかっていることを認識した。先っちょの鉄兜は小さくなり尿の飛び散りはなくなった。体温は36度台のこともあるがほぼ35度台を維持している。

わたしが新型コロナウイルスに打ち克った(と思っている)根拠を示す・・・。
私のウィルスとの付き合いは長くかつ濃い。
まず、神経の中でウイルスを飼い続けている。それは帯状疱疹となって2回顔をだした。1回目は舌癌の手術で体力が落ちていた時である。そのときB型肝炎ウイルスのキャリアであることがわかって以来22年間定期的に内科で血液検査を受けている。ウイルスは暴れていない。脂肪肝があるが中等度に抑え込んでいる。
帯状疱疹が2回目に出たのは心臓手術を受けた直後である。その時の移植失敗で動脈2本、静脈1本を失ったがバイパス手術(ステント留置)で救われた。そして今も循環器内科で定期的に血液・血管管理をしてもらっている。抗血小板薬と脂質異常症の薬を常用している。コレステロールは正常値内に収まった。中性脂肪がやや高い。
免疫不足を一因とする二大疾患を経験した。苦い経験は成功の母となった。投薬と食事管理を柱とする健康管理でわたしの免疫は次々と襲ってくるウイルスを撃退するまでに向上したようだ。
ここ十年間風邪とインフルエンザにかかったことがない。サッカー少年もその親も監督が活動を休むことがないので驚いていた。
ノロウイルスが蔓延した際もほかの者(母と妻と娘家族)が五日間嘔吐で苦しんでいる傍らで私だけ吐き気だけ嘔吐なしで済んだ。私を含めて皆食欲がなくてポカリばかり飲んでいた。年越しそばもお雑煮も無い年末年始は後にも先にもないだろう。

高齢のわたしは新型コロナウイルスに感染しないように人一倍気を遣ってきた。4月初めからは食料を買うために時たまスーパーに行くぐらいでほかの外出はすべて避けて来た。コロナに感染したと認識してからは一度も外出していない。今は息子と娘の家族にも禁足を申し渡してある。自室に籠って妻とスペースを共用しないようにしている。孫に会えないので妻は元気が出ない。私はといえば、伸び放題の髪の毛をカットできる日を心待ちにしている。

新型コロナウイルスは肺に直行すると決めつけてはならない。発熱、咳はCovid診断の絶対要件ではない。微量のコロナウイルスが血管に、神経にも、潜り込み、未知の症状を呈することがあるようだ。無症状をふくめて、症状を広く定義しなければ、と思う。コロナ感染者の3分の2は無症状という調査結果もある。検査を広げて基本となる数値を叩き出さないと対コロナ戦の状況判断と戦略を誤りかねない。

コロナで入院の患者は、検査で2回連続して陰性が確認されないと退院できない。しかし、厚労省は「療養」の開始から2週間で解除することができるとした。これに則り、自宅療養者は2週間で自動的に治癒の扱いになっている。セルフ隔離の自分にもこの準則を適用すると5月6日でわたしは治癒したことになる。
私はPCR検査を受けて自分が立てた仮説の真偽を問いたかったが、保健所は話を聞いてくれただけで希望をかなえてくれなかった。どうってことない。自分のことは自分で決め一歩踏み出す
だけだ。7日が待ち遠しい。





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