風のささやき 俳句のblog

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落ち葉かと思えば蝶の驚きよ 【季語:落葉】

2015年11月15日 | 俳句:冬 植物
少し前のことです
色とりどりの落ち葉が
鮮やかな道を一人歩いていました
見上げれば
黄色く染まった銀杏は
休むことなく葉を落とし
風がそんな枯葉を見えない糸で引くように
音を立てながらどこかへ運んで行きます

そんな様子を見ながら歩を進めていたのですが
急に足元から一枚の葉が飛び立ちました

落ち葉かと思っていたものは
身を潜めた白い蝶でした
どこか力ない羽ばたきの白い羽

こんな冷たい空の下
一体どこへ飛んで行くのだろうと
消えていくその姿を見ていました


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