トム・クルーズの「アウトロー」を雨の日に見てみたのですが、拍子抜けの映画でした。
スティーブン・セガールやマット・デイモンの作品を長年観ている私にとっては、物足りない映画でした。トム・クルーズの新しいヒーローと言われているのですが、「どこが?」と言わざるを得ません。
スティーブンやマットの作品に大変いい作品があるのに、同じ設定の作品ならなぜ参考にしなかったのか、わざわざB級作品を作ったのか疑問です。トム・クルーズの名声があるのにです。
ちょっと一つずつ気になったことを挙げてみましょうか。
①主人公の前職の背景です。陸軍の憲兵で高級将校となっています。陸軍の憲兵の設定は珍しいと思いますが。その職業上の背景の説明がなく彼の能力の優れていることがよく分かりません。彼自身が劇中で『捜査対象は、殺人訓練を受けた兵士だ』と言ってますが、手強い相手だけに、その割には彼の捜査手法など甘いです。
②対する悪の主人公が、はっきりしません。旧ソ連の出身らしいのですが、明確に表現されてません。各国を転々と渡り歩いて悪事を働いている割には、凄味がないまるでぼけた老人のような演技です。
③②の部下が少ない。各国を渡り歩くなら少なくとも数十人はいるだろうに、最後の戦闘シーンには五人くらいだったか。
④②と最後に戦う戦闘シーンは、おなじみの採掘場。爆破シーンでもあるならわかるけど銃の打ち合いだけです。だったらもっと気の利いた場所はないのか。ウルトラマンや子連れ狼だって石切り場でした。
⑤トムと敵対するボスの最後の根城は、採掘場のコンテナの中です。世界をまたにかけた悪の根城がコンテナなんて、お手軽すぎる。
⑥トムと実際に戦う②の1番の子分。旧ロシア系の犯罪組織なら、まずロシア秘密警察か軍の秘密部隊の設定でしょうが。トムとの格闘も弱すぎます。
⑦そのトムの格闘シーンですが、ハリウッド風の格闘技、まるで喧嘩です。街のチンピラ5人なら十分ですが。
⑧②は我が犯罪を遂行するため市長や上院議員にわいろなど送っていないのでしょうか。アメリカに違法に入国して偽名で犯罪を行うのに、その位の手を打ていないのでしょうか。②がトムに殺されて終わりです。
きりがありません。情報機関や群で訓練を受けた前歴のある、たとえばケーシー・ライバックやボーンシリーズやその他いろいろ面白い主人公はたくさんいます。その辺のストーリーをこの「アウトロー」の関係者は参考にしなかったのでしょうか。新しいヒーローを誕生するなら、もう少し考えていただきたいと思いました。トム・クルーズの個人的な魅力だけでは、このカテゴリーの主人公は持ちません。更なる練り上げをしてほしいものです。

期待が大きかっただけに、残念です。
拾い物は、ロバート・デュヴァルを久しぶりに見たことです。懐かしい渋い演技でした。
スティーブン・セガールやマット・デイモンの作品を長年観ている私にとっては、物足りない映画でした。トム・クルーズの新しいヒーローと言われているのですが、「どこが?」と言わざるを得ません。
スティーブンやマットの作品に大変いい作品があるのに、同じ設定の作品ならなぜ参考にしなかったのか、わざわざB級作品を作ったのか疑問です。トム・クルーズの名声があるのにです。
ちょっと一つずつ気になったことを挙げてみましょうか。
①主人公の前職の背景です。陸軍の憲兵で高級将校となっています。陸軍の憲兵の設定は珍しいと思いますが。その職業上の背景の説明がなく彼の能力の優れていることがよく分かりません。彼自身が劇中で『捜査対象は、殺人訓練を受けた兵士だ』と言ってますが、手強い相手だけに、その割には彼の捜査手法など甘いです。
②対する悪の主人公が、はっきりしません。旧ソ連の出身らしいのですが、明確に表現されてません。各国を転々と渡り歩いて悪事を働いている割には、凄味がないまるでぼけた老人のような演技です。
③②の部下が少ない。各国を渡り歩くなら少なくとも数十人はいるだろうに、最後の戦闘シーンには五人くらいだったか。
④②と最後に戦う戦闘シーンは、おなじみの採掘場。爆破シーンでもあるならわかるけど銃の打ち合いだけです。だったらもっと気の利いた場所はないのか。ウルトラマンや子連れ狼だって石切り場でした。
⑤トムと敵対するボスの最後の根城は、採掘場のコンテナの中です。世界をまたにかけた悪の根城がコンテナなんて、お手軽すぎる。
⑥トムと実際に戦う②の1番の子分。旧ロシア系の犯罪組織なら、まずロシア秘密警察か軍の秘密部隊の設定でしょうが。トムとの格闘も弱すぎます。
⑦そのトムの格闘シーンですが、ハリウッド風の格闘技、まるで喧嘩です。街のチンピラ5人なら十分ですが。
⑧②は我が犯罪を遂行するため市長や上院議員にわいろなど送っていないのでしょうか。アメリカに違法に入国して偽名で犯罪を行うのに、その位の手を打ていないのでしょうか。②がトムに殺されて終わりです。
きりがありません。情報機関や群で訓練を受けた前歴のある、たとえばケーシー・ライバックやボーンシリーズやその他いろいろ面白い主人公はたくさんいます。その辺のストーリーをこの「アウトロー」の関係者は参考にしなかったのでしょうか。新しいヒーローを誕生するなら、もう少し考えていただきたいと思いました。トム・クルーズの個人的な魅力だけでは、このカテゴリーの主人公は持ちません。更なる練り上げをしてほしいものです。

期待が大きかっただけに、残念です。
拾い物は、ロバート・デュヴァルを久しぶりに見たことです。懐かしい渋い演技でした。