少し前、ディスク・ユニオン名古屋へ初めて行った時、確認できた最高値は諭吉が40枚でお釣りがほんの僅かの”INDEED / LEE MORGAN”だった。緑がかったモノトーンが何の説明も要らず”BLUE NOTE”を見事に象徴している。Goldmine誌(2nd Edition、2004年発刊)では、アドレスがLexington Ave.のNMで最高値、W.63rd St.になると、何と1/3に低落する。恐らく、レキシントンものでしょう。ブツのコンディションによりますが、レアものは年が経てば経つほどヴィンテージ価格は上がり続けます。で、自分も持っていますよ ・・・・・・と、胸を張って言いたいところですが、70年台後半?に、直輸入盤として再発されたUA盤です(ガクッ)。
ところで、本アルバムのオフィシャルのタイトルは”INDEED”なのか”PRESENTING”なのか?Goldmine誌を始め、ジャズ本を見ると 通称の”INDEED”でいいようです。
このUA盤はMONO盤ですが、その時代(70年代後半)、果たしてモノラル・カッティングされているか、不明なので、SHURE44Gに一応、ステレオ盤もOKとされるDUオリジナル?のJICO・N44G MONOを装着して聴くと、これが意外にGooなんですね。ひょっとしてモノラル・カッテイングされているかもしれない。また、RVG印はなく、かえって良かったりして(笑)。
内容はリアル・タイムで入手して以来の聴き込みですが、「初リーダー作、それもまだ18歳!」というキャッチ・コピー以上でも、以下でもないと、再度、同じ思いをしました。18歳ならではの覇気、若さをもっと前面に出して欲しかった。シルバー、ウェア、フィリーの猛者たちに囲まれ妙に老成し、ビビらないようわざわざ呼んだフィラデルフィア時代の仲間、C・シャープ(as)も一本調子で全体のレベルを下げ、逆効果になっている。この辺り、ライオンの読みからはずれ、規格内に納まっている。
ただ、オリジナル盤価格とのギャップの大きさが、モーガンの人気の度合いと比例し、高嶺の花ですが、所有欲を擽る一枚に違いありません。
僕は、リー・モーガンの一応ファンではあるのですが、レコードはほとんど日本盤しか持っていません。このアルバムも東芝盤です。
今月上旬に札幌のレコード店を訪れたのですが、店主の話によると、ブルーノートの再発では、モノラル盤はUAしかなく、人気が出てきていて、世界的にUA盤の値段が上がっているということでした。そのお店も、リー・モーガンのものではありませんでしたが、結構な値段をつけていました。
それにしても、ディスク・ユニオンの値段は凄いですね。とても買えませんが、目の保養に一度現物を見てみたいものです(笑)。
自分もモーガンの50年代ものは殆ど再発モノばかりです。UA盤が多いかな?
最近、BNはまた人気が上がり東芝国内盤(帯付き)でもブツにより5、6千を平気で越えてきてます。大事にしましょう。
”INDEED”のオリちゃん、コーティングといい、重みといい、半端じゃないないです(笑)