今年も残す所、僅かになりました。
この一年、拙いブログにも拘らず訪問、また、コメントを頂き、ありがとうございました。
ラストに選んだ一枚。
パーソネルは、
FREDDIE HUBBARD(tp), OSCAR PETERSON(p), JOE PASS(g), NIELS PEDERSEN(b), MARTIN DREW(ds)
収録曲は、All Blues, Thermo, Weaver Of Dreams, Portrait Of Jennie, Tippin'
録音は1982年5月24日 N・グランツがプロデュースしている。
ピーターソンとハバードのダブル・ネームになっていますが、結果的にハバード色が強いアルバムに仕上がっている。
ハバードとPABLO、そしてピーターソンとの組合せは意外で異色ですね。ピーターソン4というエスタブリッシュ派にハバードが他流試合を申し込んだ形で、互いに顔は大笑いしているけれど、心の中は・・・・・・・
でも、さすが一流のプロの大人達、相手を立てながら自己表現はしっかりとしている。地味ながら真芯を捉えているので聴くほどに良い味が出てきます。
ハバードも40歳を超え、一見、畑違いとも思えるエスタブリシュ派との交わりから次の糧になるものを得ようとしたのでしょう。並のトランペッターならば、ピーターソンは言うに及ばず、パス、ペデルセン共にスキルでは右に出る者はいない達人たち、一つ間違えれば飲み込まれてしまうリスクがありますが、ハバードは、胸を借りるつもりでありながら逆に彼等を従えてしまった感すらありますね。それも至極自然に。ハバードが持つスピード感によるものだろう。
ハートフルに歌い綴る‘Portrait Of Jennie’、シメを飾る急速テンポの‘Tippin'’での鮮やかさ、この男のtpは・・・・・・・・・・・・
皆さん、よい年をお迎えください。
これも、聴いたことないなあ、と脱帽です。
こちらこそ、ルネさんの今まで気が付かなかった観点、視点からのレヴューに何時もハッと、ドキッとしています。
また、自分のレパートリーの狭さを痛感させられ放しです。
来年もよろしく、良いお年を。
このアルバムは知りませんでした。フレディ・ハバードは、ブルーノートやアトランティックまでで、そのあとはほとんど聴いていませんが、ピーターソンとの共演で、しかも「Portrait Of Jennie」をやっているとは、聴きたくなりました。
いろいろな話題が豊富で、今年一年楽しませていただきました。よいお年を、そして、また来年もよろしくお願いします。
この曲は同じトランペッターのD・バード、B・ミッチェルも演奏してますね。ハバードはtpではなくflhではないか、と思います。warmな音色で聴き手に歌い掛け、しかも、80年代をしっかりと織り込んでいます。ハバードならではの感性ですね。
azuminoさんの山登りを始め、ジャズ喫茶情報等々、いつも楽しく読ませて頂いてます。来年も。
良いお年を。