1960年代後半、BNのプロデューサーを務めていたD・ピアソンが、デトロイトのディスク・ジョッキー、Jack Springerから噂を聴きつけ、わざわざデトロイトまで出掛け、録音した作品がこの?INTRODUCING KENNY COX AND THE CONTEMPORARY JAZZ QUINTET(BN 84302)
パーソネルは、CHARLES MOORE (tp),LEON HENDERSON (ts),KENNY COX (p),RON BROOKS (b),DANNY SPENCER (ds)。LEON HENDERSON はあのJOE HENDERSONの弟です。
録音は1968年7月12日、デトロイト。
そして翌1969年11月26日に、同じメンバー、同じデトロイトで録音された第二弾が?MULTIDIRECTION’(BN84339)。プロデューサーがF・ウルフに替わっている。
このグループの演奏スタイルは電化路線に進む前のM・ディヴィス・クィンテットの影響をかなり受けている。それが故に一部の方々より「二番煎じ」とあしらわれ、70年代に入りJAZZの潮流が大きく変化したことも不運だった。結局、このグループはこの2枚を残してジャズ・シーンから消えていったが、アルバムの出来自体は、上々ではないでしょうか。
一枚目では、TOPのアップ・テンポでサスペンス・タッチの?Mystique’、3曲目、Jazz Crusadersが既に録音(66年)している?Trance Dance’がイカしている。どちらもコックスのオリジナル。
マイルス:8、ハバード:2を足して割ったようなC・ムーアのペット、結構、味がありますね。それに、ハンコックに似てメリハリがあるコックスのpもイケル。
二枚目は、一作目よりリーダーのコックスとムーアの色を前面に出しており、TOPのコックス作‘Spellbound’でのマイルスと聴き違えるほど思索的なムーアのソロがカッコいい!また、カウンターで入るコックスのバッキングもGoo!
二枚、甲乙を付け難い出来映えですが、個人的には?MULTIDIRECTION’の方がタッチの差で好きですね。
因みに、1作目はL・フェザー、2作目はN・ヘントフと大物がライナー・ノーツを書いている。
久し振りに聴くこの2枚、100%アコースティクなジャズ・サウンドで欝陶しい梅雨空を吹き飛ばして、思いっ切りスカッとさせてくれるぜ!
しかしライナーの執筆陣は凄い!
マイルスと比較されたら、それだけでお終い。
どこか歪ですね。
その点、あちらは公平ですね。
第1作は聴いたことがありますが、第2作は見たこともないです。よさそうですね。入手できるかわかりませんが、探してみます。
飯田も蒸し暑くなっていますが、意外と松本あたりと比べると気温はあがりません。ただ湿度がやはり高いです。冷房のお世話になります。
探してみたら、2枚が一緒にCD化されていたので、注文しました。少々、配達されるまでに時間がかかりそうです。
温泉手形、実は自分も以前からチェックしており、コレ、いいなぁ~と思っていました。昼神温泉は泉質が抜群にイイと評判ですね。
2、3回、行った事があります。また、その手形を使って温泉巡りをしたいものです。
CDが届きましたら、感想を聞かせてくださいね。
コックスのブルーノートの2枚のアルバムを1枚にしたCDを入手して、1枚目の方をブログに本日(2013年9月1日)アップしました。確かにマイルスバンドの方向だけれど、独自性もありますね。トラックバックできるかどうかわかりませんが、やってみます。うまくいかなければ拙ブログを直接ご覧ください。
連絡、ありがとうございます!
コメントはそちらに入れますね。