あまりの好天に思いつくまま車を走らせた。途中でデジカメのSDカードを抜いたままだったのに気付いたが、もう遅い。永保寺(えいほうじ)までの到着時間が15分を切っていた。こうなったら、最近、ガラケーから切り替えたスマホのカメラ性能を試す絶好のチャンスと割り切った。
今から30年ほど前、何気なく寄った永保寺の紅葉模様に脳天をぶち抜かれた。夜半過ぎの雨、風の後、見事に色を染めた落葉が境内の隅から隅まで覆い尽くし、木漏れ日が差し込む中、まるで見知らぬ世界にいるような錯覚を覚えた。それまで、紅葉なんてジジババが楽しむものだとばかり思っていたが、認識が変わった瞬間だった。
シンボル・ツリーの樹齢700年と言われる大イチョウです。
臨済宗南禅寺派、1313年(正和2)夢窓疎石により創建される。
かっては、知る人ぞ知る「紅葉の名所」でしたが、最近は・・・・・・・・、今日も関東ナンバーの大型観光バスが4台も止まっていた。タイトルは「下呂温泉で泊る香嵐渓紅葉ツアー」でしたよ(笑)。下呂へ行く途中ですね。
それはさて置き、ここのお寺のちょっと面白い所があります。実は専用駐車場からお寺に入る前にJR中央西線(名古屋ー塩尻間)の踏切を渡らなければなりません。こちらは名古屋方面の列車です。上り、下り、結構の本数が通ります。駐車場にある茶店で一休みしている間に、少なくとも5~6本は通過していきました。
上から二つ目の画像をUpしてみましょう。国宝の「開山堂」です。列車がすぐ後ろの木立の中を音を立てて走り、隙間から車体も見えます。こんなロケーション、珍しいですね。
なお、この建物は1382年頃、足利尊氏により建立されたと言われる。拝観料ナシも今では貴重ですかね?また、駐車料金もナシです。
ところで、スマホのカメラ性能って上等じゃないですか。前回の香嵐渓はライカ(パナのOEM)で撮りましたが、素人目にその差は分かりません。
一度だけですが、僕も永保寺を訪れたことがあります。ただ、12月下旬だったので、既に紅葉は終わり、冬本番という風情でした。
こんな素晴らしい紅葉が観られるお寺だとは、存じ上げませんでした。写真拝見していると、出かけたくなります。
晩秋から年末にかけ、風情、景色がガラッと変わる時ですね。今でこそ、関東の観光バスが入りますが、以前、地元の知り合いに永保寺の話をすると「お前、知っているのか!」と驚くほど知られざるお寺でした。
ですから、季節は違えども遠くのazuminoさんが訪れていた事自体、ちょっとした事件ですね(笑)。次回は時期を合わせてお越しください。ご期待に添えると思います。