細い道を車で進む。正面から車に向かって歩いてくる人がいる。
スマホを見ながらゆっくり歩いてやってくる。
超低速にして進む。向こうは気づかない。
あと1メートルに迫る。それでも気づかない。
クラクションをごく短く鳴らす。やっと顔を上げ、何だと言いたそうな顔をしてこちらを見る。
俺の行く先に車を持ってくるなという顔。
ミスター・スマホは、そこでようやく脇によけ、すれ違う。
駅のホームでも、スマホに夢中になって、線路に落ちる人がいるらしい。
集中しているときには体が堅くなっているから、酔って落ちるよりもっと危ないだろう。
道路交通法を改正して、スマホ歩行を禁止せよ。