吹きさらしのホームに風除け小屋が二つある。
ここに入ると、陽は当たらないが風も当たらない。
北風の日はありがたい。
この小屋は、北側の全面は塞いであっても、東西には通気窓を開けてある。
夏に蒸れかえると、中のベンチに座っている人のためによくないという配慮だろう。
しかし、寒い時季には塞がっているほうがよい。
この通気窓、開閉できるようになっているとよいのに。
設計者は、出来上がった現場を見たのだろうか。
見たとしても、それが陽気のよい暖かい日だったのでは、木枯らしの日にこの中で首をすくめる爺婆の気持ちはわからないだろう。