組織の活動力は、秩序維持優先意識によって減衰する。
秩序を維持しなければならぬという意思をささえるものは、仲良くしたいということではなく、ナカヨシごっこをしたいという幼児感覚であることが多いから。
それが証拠に、ナカヨシごっこの一方で、すぐオシクラマンジュウが始まる。
これからの季節にオシクラマンジュウは合わないが、きゅうりやトマトが一年中売られるのと同じに、季節にはおかまいなしのようである。
押されて泣くなと唄いながら、それぞれがマンジュウの詰め合わせの中心に何とか身を置こうとする。
児戯礼賛劇、TV番組に教えられたその演技、国立大劇場で長いながいリハーサルが本番との見分けのつかないまま続けられる。
筋書きのないその劇は、ラクの日取りも仮座長の気分次第で決まっていない。
国内の観客はとおに見飽きていて、いま喜んでいるのは海の向こうの特別席の人々である。