期限と戦略は常に深い関係にあります。
協定期限という国際戦略も、賞味期限という販売戦略も、判断力を鈍らせておいて有利にことを運ぼうという術策です。
TPP交渉に新たに参加する国に対し、「交渉の進展を遅らせない」という条件が示されていれば、実際の交渉では期限を設けて諾否を迫られるということになります。
賞味期限が来て食品が毒物に急変するはずはなくても、今どうするかを迫られれば、新しいものに買い換えるほうを選ぶでしょう。
プリカに有効期限を設ける会社もあります。
割引率はわかりやすいように示されていますが、よく見ると、足繁く通わなければ使い切れない有効期限が決められていることもあります。
ポイントの有効期限なら、なかったものと思うこともできますが、代価の有効期限はボッタクリと思われても仕方ありません。
期限を設けるということは、情報提供策でもあり、放置期待策でもあります。
わかりにくくても確かめることしか、その戦略への対抗手段はなさそうです。
時は氏神になることがあっても、締め切りは常に鬼神です。