気球を燃えないようにするには、熱を加えずにもともと軽い気体を使えばよい。
ぼうぼうと燃える音も楽しみの一つという人には、音を聞かせる方法はいくらでもある。
地上の騒音から開放されるのも空中遊泳の快適さの要素であれば、大空のもとでわざわざ騒音を望むのもばかげてはいるが。
圧力調整がややこしければ、まぬけな操縦士にまかせず、ロボットを使えばよい。
水がめが壊れても破片が飛び散ることはないから、容器が破砕しても爆発を起こさないためには、中身がやり場のない気体でなく液体がよいのだが、空気より軽い液体、となるとこれは難題、アニメの世界に行ってしまう。
この間の気球炎上は、もう上がったり降りたりだけの位置を楽しむ時代は一段落、そろそろ終わりにせよという神のお告げではないかとも思う。