・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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駅前という個性

2013年04月11日 | つぶやきの壺焼

駅前シリーズには、駅前旅館、駅前温泉、駅前女将、駅前番頭、駅前医院、駅前医院、駅前食堂、駅前飯店、駅前弁当、駅前茶釜、駅前学園、駅前大学、駅前団地、駅前医院、駅前音頭、駅前漫画、駅前開運、駅前弁天、駅前天神、駅前金融、駅前怪談、駅前競馬、駅前満願、駅前探検、駅前百年、駅前火山、駅前桟橋と、30に近い喜劇がある。

むかしの駅前は、そこから何か個性をつかみとって話の種にできる場所だった。

しかし、「駅前再開発」という大看板が掲げられるようになると、開発の専門家が全国を回り歩いてシゴトをしていくので、それまでにあった個性など相手にしていてはショーバイがはかどらない。
なにしろ個性というものは、人間のいちばん面倒な扱いにくい部分なのだから。

開発というのは名前だけで、頭の働きが画一化されたデザイナーが、どんどん事を運んでいけば、どうしても同じ風景が出来上がってしまう。

シンボルが一つ、大型ビル、広場風の通路、そこには駅前というイメージはなくなっている。
ふと気まぐれに降り立ったとき、何か惹かれるものがあってこそ駅前なのだが、ドコモ同じの風景には、その地にふさわしいシンボルが見つからないから、ユルキャラというこれまた画一的な動いてごまかす手を使うことになる。

再開発という名目で駅前の風景を均一改造してしまわない方法を考えないと、ユルキャラの寝ているときにはどこの駅に降りたのか、看板を確かめなければならないようになってしまうのではないか。

こうなったら、駅前再開発に類型模倣を禁止する法律でも作ってもらうしかないと思うのだがどうだろうか。

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