付属品がつけられたハーネス外皮のカット作業に入りますが、その前に、ハーネス本体に、実際の使用時と同じ条件にするために、パラシュートコンテナ、それとその後ろの部分に、実物大の詰め物をします。
この後、ハーネスの外皮をかぶせてカット作業に入ります。
ハーネス外皮のカットについては、実は「型」は一切使いません。
なぜならば、EXEのハーネスは完全フルオーダーのため、人ごとにハーネス形状が変わってしまうため、型が作れないのです。
そのために、ハーネスごとにハーネスの外皮の形状を作っていく必要があります。と、一言でいってしまうと簡単なのですが、実はこれは大変な作業。
全てのハーネスの形状は違うため、ハーネス本体にあわせて外皮を切り出していく必用があるのです。
しかも、このズレは3mm以上あると確実に「シワ」が発生してしまうので、かなりの熟練の技術が要求されます。
普通に考えれば、かなり生産性が悪く、クレージーとも言える作業。
しかし、やはり一着ごとに違う形状を持っているのですから、この作業だけは、たとえどんなに手間がかかろうとも、妥協することは出来ませんでした。
生産性よりも、職人魂を大切にしたいというところでしょうか。