飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

薪ストーブ設置のお手伝い!

2018-10-05 20:54:34 | 薪ストーブのセルフビルド(for woodstave builder)
先日、知人宅の薪ストーブ設置のお手伝いをしてきました!

今回はそのご報告をさせていただきます。

もう今となっては長年のお付き合いとなったI氏…。

もともとはハンググライダーでのお付き合いでしたが、一年ほど前から古民家の再生をはじめ、その古民家に薪ストーブを設置したいとの夢を持ってい

ました。

私も薪ストーブについては、少しは知識があったので、I氏の夢を叶えるべく、薪ストーブ設置のお手伝いをすることにしたのです。



運び込まれた薪ストーブは、バーモントキャスティングス社の最大機種デファイアント

かなりお勧めの機種です!

広めのリビングを持つこの古民家を温めるには、必要な大きさです。

私も初めて見ましたが、今回設置するデファイアントは、バーモントキャスティングスのトレードマークの、ドアの格子がないタイプ…。

私は根っからのバーモントキャスティングスのファンですが、正直、トレードマークの格子がないのはちょっと寂しいのでは…。と、思いましたが…。



ストーブを運び込めるように、はずせる部品は外して、できるだけ軽くし、四人がかりでエィッと持ち上げます。

内装工事まだまだこれから!の家の中に、デファイアントを設置します。

この家のオーナーは、とりあえず壁が出来た時点でこの家に住み始めました。

その後の工事については、住みながら進めていくという合理的な考えです。

(その方が借家代が浮きますしね!)

冬に実施済みだった煙突上部のチムニーから、どんどん煙突を下につないでいき、薪ストーブへとつなげます。



煙突の垂直もきれいにとれて、かっこよくデファイアントが鎮座しました。

ちなみに…。

今回のこのストーブ設置工事。煙突は屋根だしのストレートです。

高さは約7メートル弱とりました。


今回のこのストーブ設置で問題だったのは、平屋での設置で煙突長が不足気味だったこと…。

それと風圧帯の問題です。

薪ストーブの設置において問題となる風圧帯とは、強い風の影響で、屋根の上が部分的に空気の圧力が高くなってしまい、ストーブからの煙が逆流して

しまう厄介な現象のことを言います。

今回のストーブ設置工事も、まさにこの風圧帯を考えてあげなければならなかったケースで、屋根の西面に煙突を出すものでし

た。

屋根の西面から煙突が出ていると、冬場の強い季節風の影響で、煙が逆流してしまいます。

そのため…。



屋根の突端よりも煙突トップが高くなるように、チムニーを組んで、更にその上から煙突を出す形式にしています。


こうすることで、風圧帯の発生による煙の逆流を防げ、更に、平屋による煙突長の不足も補えるという一挙両得の効果が得られます。

今回の設置工事では、デファイアントをもってしても、この家の暖房能力に不安があったことや、また、メンテナンス性の向上、低コスト化なども考

えて、ストーブから1メートルほどだけシングル管を使って、あとはすべて二重断熱煙突が使用されています。

さて、ストーブ設置も完了!

オーナーが我慢できずに早速火を入れてみたいと、言い始めたので、火を入れてみます!



格子なしのデファイアントも、なかなかモダンな感じがしておしゃれでいいもんですね!

今はまだ炉壁はケイカル版を立てかけただけの仮設ですが、近いうちに立派な炉壁が出来上がることでしょう。

これからは、I氏とはハンググライダーだけでなく、薪ストーブでも楽しいお付き合いができそうです!
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煙突の防水について

2017-04-07 12:16:37 | 薪ストーブのセルフビルド(for woodstave builder)


暖かくなっても、まだまだウチは焚きますよ!




ところで、薪ストーブの煙突って、水を吸い込むってご存知でした!

今回はそんなお話です。




私はセルフビルドで薪ストーブを設置したのですが、煙突を買いに行った時の話です。

業者の方が、事細かに煙突設置の注意点を説明してくださり、私はそれをメモしていたのですが…。

煙突のつなぎ目はスクリューでとめるようにと言われました。



これは、煙突どうしのはめあいが強度的に不十分なため、それを補う目的でスクリューを4か所ほどとめておくのですが、これを聞いたとき

あれ?それだと雨が降ったとき、毛細管現象でスクリューの間から水がはいらない?

と、私は疑問を持ちました。

そして…。

実際に私が煙突を組み立てたときは、耐熱シリコンをスクリューに塗り、水が入らないようシーリングして組み立てました。




そんなことをやって数年がたちました…。

ある薪ストーブのプロの業者の方と話をしていた時のことです。

お客さんのところの煙突のメンテナンスをしていて驚いた。断熱二重管をバラシていたら、一つだけ妙に重くて…。

実は中に水が入っていた! どうやらスクリューのところから毛細管現象で水を吸ってしまったみたい。

と、話されていたのです!

やはり、野外で風雨にさらされている部分では、煙突をつなぎ止めるスクリューから水が浸入してしまうようです。

ここから煙突内に水が入ると、煙突の断熱性が失われてしまいます。

そして、もっと問題なのは、いくらステンレス製の煙突といえども、水が入りっぱなしになってしまうと、内部から腐食してしまい、高価な煙突がダメになってしまう可能性もあると思います。

私が行った、耐熱シリコンによるシーリングがベストかどうかはわからないのですが、しかし、煙突組み立て時は何かしら水が入らないように工夫した方が良いかもしれません…。

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室内はシングル煙突?それとも二重断熱煙突?

2015-03-06 16:03:33 | 薪ストーブのセルフビルド(for woodstave builder)
薪ストーブのセルフビルドを行うにあたり、煙突の選択はとても重要でありながら大変難しいものでもあります。

中でも、少しでも薪ストーブのセルフビルドを勉強された方ならば、室内部分を安いシングル煙突にするか、はたまた、高価な二重断熱煙突に

するかについて悩まれるのではないでしょうか?

シングル煙突は値段が安いけどドラフト(吸い上げ)が弱くなるというし、二重断熱煙突はドラフトが安定している上に火災の危険性もすくなく

て安心!

でも、シングル煙突の3倍以上値段もするし、煙突全体の値段差でみてもかなりな差がでてしまう…。

もともとお金がなくてセルフビルドなんて考えているんですから、やっぱり出来るだけ安くあげることを考えちゃいますよね!

そこで、今回は室内をシングル煙突にした場合どうなるか…。についてちょっとお話させてもらいます!

というのは、実はウチは室内は全シングル煙突を使用しているからなのです。

もし今回の説明に間違いがあると気付かれたプロの方がいらっしゃいましたら、ご指導の方よろしくお願いいたします。




我家の室内煙突は、ご紹介したようにほとんどシングル煙突を使用しています。

その長さも結構ながく、約3メートル程もあります。

ちなみに、アメリカでは法律的にも2.4メートルを超えるシングル煙突は禁止されているそうです。

野外はもちろん全二重断熱煙突をつかって4メートルほど伸ばしています。

このような室内を全部シングル煙突で構成する方法は、正直一昔前に取られていた方法で、今では室内も二重断熱煙突を使うのが主流

で、シングル煙突は使ってもストーブから1メートルほどまでとなっています。


で、我家ように室内を全部シングル煙突にした場合の使い心地なのですが…。

当然煤が溜まりやすく、全部二重断熱煙突にした場合に比べ、より煙突の掃除頻度が高くなります。しかし、その他にも二次燃焼が安

定づらくなっていると思うのです…。


もちろん二次燃焼には入れられます。しかし、空気をあまり絞れず、絞ろうとすると直ぐに二次燃焼が止まってしまい煙突から白い煙

がモクモクと出始めてしまうのです…。


これはおそらく次のような理由からだと私は考えています。



シングル煙突は二重断熱煙突にくらべ、より熱を周りに放出します。

昔はその理由から室内はシングル煙突にした方が暖かいなんて言っていたそうですが…。

実は考えてみると、熱を放出しやすいということは、それだけ冷えやすいということ…。

つまり、シングル煙突で安定したドラフトを得ようとすると、常にストーブから熱の供給を受けて煙突自体を暖め続けて熱さを保つ必要がある

わけであり…。

空気を絞ってしまうと、その熱の供給も少なくなり直ぐに煙突が冷めてしまい、結果、ドラフトも弱くなってしまうと言うことが言えると思う

のです…。

薪ストーブが二次燃焼を安定して行うには、煙突が発生するドラフトが不可欠となります。

高性能薪ストーブは、火室に入れる空気を、わざとその流入経路を長くとることにより一度暖めてから供給して、その燃焼を安定させています

が、流入経路が長くなる分その吸入抵抗も増してしまいます。

そんな、吸気に抵抗が出来やすい高性能ストーブでも快調に薪をもやすためには、ドラフトの安定した性能の良い煙突が必要な訳であり…。

その役目を果たすのに必要不可欠なのが二重断熱煙突というわけです。

二重断熱煙突はその内部が保温されるため、ドラフトがとても安定しています。

だからこそより空気を絞り込めて、効率よく長時間に渡って薪を燃焼出来るんだと思うんです…。

これがシングル煙突を使用していると、煙突自体を暖めなければいけないため、ストーブからはどんどん熱を供給してやらなければ二次燃焼は

安定しなくなる訳であり…。

ストーブから熱がドンドン供給されるということは、せっかくストーブの中にある熱もドンドン抜けてしまい、外に放出されてしまうとい

うことであり…。

結果、薪の消費量が増大してしまうということが言えると私は思うのです…。

つまり、より薪の持つエネルギーを有効に使いたいのであれば、やはり、室内も二重断熱煙突を使ったほうが良い

ということが言えるんじゃないか?と思えるのです。


以前このブログでもご説明しましたが、素人が煙突の見立てをするの無理です。

煙突の見立ては、プロの方ですら手を焼いてしまうケースがあるくらい難しいものであり、そんな難しいことがちょっと勉強したくらいの素人

ができるわけがないからです。

そこで煙突の見立てだけは、たとえセルフビルドであったとしてもプロに相談することが必要だと思います。

プロの方からの煙突の見立てが、室内に二重断熱煙突を使っていて高価であったとしても、それは、プロの方の良心でそのような見立てをして

いるのだと考えるべきだと私は思います。

どうしても、工事費を抑えるために室内にシングル煙突を使いたいときは、上に説明したように煙突掃除が増えて薪の消費が増大する。

更には空気を絞りづらいため、薪ストーブの楽しみでもある「揺らぐ焔」が見づらくなってしまう…。

そんな弊害も考えながらプロの方とじっくりと相談し、あなたにベストな選択を探してみることが私は大事だと思います。













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煙突屋さんとの思い出…。

2015-02-23 21:25:58 | 薪ストーブのセルフビルド(for woodstave builder)
薪ストーブのセルフビルドを行うにあたり、問題となることの一つとして、いかにして性能の良い煙突を手に入れるか?

ということがあると思います。

以前にもこのブログでご紹介しましたが、性能の良い高級ストーブになると、一般的にはよりドラフト(煙の吸い上げ力)が安定した高性能

煙突を使わなければ、せっかくの高級薪ストーブの実力が出せなくなってしまいます。

しかし、そんな薪ストーブの性能を出してくれるような高性能煙突は、一般のストーブ屋さんでは煙突だけでは販売してもらえず、飽くまで薪

ストーブの設置工事一式を任せてもらえる形でしか販売していません。

これは薪ストーブ屋さんにとっては当然のことで、ややもすると火事の可能性もある薪ストーブ工事を、素人に任せるわけにはいかないわけ

で、それでなくても薪ストーブの煙突の設置は不具合が起こりやすいので、安全に、そして快適にお客様に薪ストーブをつかっていただきたいと

いう薪ストーブ屋さんの良心からくる行為であると言えます。

しかし、中には薪ストーブのセルフビルドを後押ししてくれる薪ストーブ屋さんも少数ですが存在し、高級薪ストーブのセルフビルドでは、この

ような煙突だけを販売してもらえる薪ストーブ屋さんから煙突を購入するしか手がありません。

そんな薪ストーブ屋さんは当然ですが、前述の薪ストーブの危険性があるために、工事の仕方などをしっかりと伝えた上での煙突の販売と

なるのですが、実は私自身の煙突の購入にあたり、煙突だけを売ってもらえる薪ストーブ屋さんと、とても素敵な出会いを経験してい

ます。

今回はそんな素敵な薪ストーブの煙突屋さんとの出会いをご紹介いたします!



あれは今から4年前、私は薪ストーブのセルフビルドによる設置をすべく、ネットでさんざん薪ストーブの勉強をし、いよいよ煙突を購入する

ところまで進めることが出来ました。

さて、そこで3箇所ほど煙突だけを売ってもらえる薪ストーブ屋さんをネットで見つけていたのですが…。

さて、どの業者さんから購入しようか…。と、悩んでいたのです。

そこで、ある薪ストーブのホームページに思わず目が釘付けになったのです。

その薪ストーブ屋さんとは、山梨の南アルプスの麓で御商売をされているRショップでした。

実は私の目が釘付けになったのは、薪ストーブのホームページにではなく、それにリンクしていた南アルプスの美しい写真だったのです。

実はこのRショップのオーナーのT氏は、薪ストーブの御商売の他にも写真家もされており、そして、南アルプスをこよなく愛されてる方でも

あったのです。

ホームページのリンクに紹介されていた南アルプスの写真は、もちろんT氏が撮影したものでした。

私はその写真を見て、どうしてもT氏に会いたくなってしまったのです。

女房にも事の成り行きを説明し、T氏の撮影した南アルプスの写真を見せたところ、やはり女房もT氏に会ってみたいと意見が一致し、ほどなく二人して

得意の車中泊で山梨まで煙突購入、そして、実際にT氏にお会いするために出かけたのです。

実際にT氏にお会いしてみると、やはりとても素敵な方でした。

T氏は私たちのために半日をさいてくださり、煙突の設置に関するレクチャーを事細かく教えてくださりました。

私たちがT氏の南アルプスの写真に惚れ込んできたことをお話しすると、恥かしがりながらもとても喜んで頂けました。

そして、聞けばT氏はとても動物好きとのこと…。

私たちも愛犬のパグを引き連れて行っていたこともあり、そこでもT氏とは心が通ったお話をさせてもらうことができました。

その時の様子は、女房のブログ「車中パグ」をご覧ください。

そのようにして購入した我家の煙突は、現在快調にその役目を果たしてくれています。



薪ストーブをセルフビルドで設置するのは、それなりに骨が折れることです。

しかし、そんな骨が折れる仕事をしていなければ、決してT氏のような素敵な薪ストーブ屋さんとの出会いもなかったわけであり…。

今の人たちは、問題を避けてとかく楽な方へと回避しがちですが、敢えて困難な道を選んでみると、案外そこには素敵な人との出会いや、或い

は自分自身勉強出来ることもあったりと、自分の人生にとってプラスとなることも結構あるように私には思えます。










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ウチのセルフビルドの失敗をご紹介!

2014-04-08 20:21:47 | 薪ストーブのセルフビルド(for woodstave builder)

前回のブログでは、外気導入の必要性についてお話させていただきましたが、これについて、何名かの方の貴重なご意見をいただきました。

これについて、ご意見をいただいた方はすべて正論を言われており、そのため、私もどのようにすればこれから薪ストーブのセルフビルドに挑戦する方々にベストなアドバイスが出来るか悩みました‥。

正直、外気導入についてはプロの方でもかなりその判断は難しいと思いますし、そんな判断基準をおいそれと私が説明できるわけがありません。

で、出た結論は「ご自分でご判断ください!」という簡単なもの‥。

一番責任逃れ出来る回答ですね。(笑)

でも、それではこのブログが面白くないので、ちょっと私なりに考えてみました。

ウチは正直薪ストーブとの相性が悪い家で、何かの要因があると家の中が負圧になりやすく、そのために薪ストーブ導入時はちょっと苦労してしまいました。

そんなウチのような薪ストーブと相性が悪い家だからだこそ、何かよいヒントがあるのではないかと、過去にどのようなことが起こっていたか考えてみたのです。

で、お!と思い当たることがあったのです!

それは‥。

家の窓を全部しっかりと締め切った状態で、換気扇をしばらく回し続け換気扇を一度止めます。その後ちょっと時間をおいて、どこかの窓をほんの数ミリだけ開けたとき、「ヒュー」という空気が入る音がしていたことです。

これは、家の密閉度が高くないと起こらないと思います。

その他にも、やはり換気扇を回し続けると、サッシの下の方から負圧によってサッシが押さえられて小さくミシミシと音がしていたりだとか、やっぱり換気扇を長時間回し続けると、そのうち換気扇の回転が重い音に変わってきたりなどの症状もあったように思われるのです‥。

ちょっとあやふやな説明で、あまり参考にはならないかもしれませんが、これから薪ストーブを設置される方は、このようなことに気を付けてみても良いのではないでしょうか?

で、思い当たるところがあったところで、初めて外気導入について考えられても良いように思えます‥。

尚、上に述べました薪ストーブと相性が悪い家の判断基準は、まだ薪ストーブを設置していない家のみでしか言えないことだと思います。

薪ストーブが既にあるお家では、ストーブからじゃんじゃん空気が入ってきますからね!

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