飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

太陽光発電に「抑制」問題発生!

2015-12-30 16:25:34 | うんちく・小ネタ(absurd story)
調子よく4年目を迎えた我が家の太陽光発電でしたが…。

ここに来て予想もしなかった問題が発生しました!

一か月ほど前のことです。

秋の長雨シーズンも終わり、やっと太陽光発電の売電が期待できる!と思っていた矢先…。

信じられない現象が現れました!

日照があるにもかかわらず、パワーコンディショナーに「抑制」のランプがついて、発電量が「ゼロ」になったんです!





ちなみに、この時の天気です…。




これは明らかにおかしい!!

私は何日か様子を見て、症状が再現することを確かめた後、設置業者に連絡を取りました。

設置業者のレスポンスはよく、すぐに確認の電話がかかってきたのですが…。

業者のいうことには、

「システムそのものというよりは、外の電線側の電圧に異常がある可能性が高い。当方より電力会社に確認の要請をします。」

という回答をいただきました。

そして数日後…。

電力会社は電線の電圧データを取るために、下のような記録機を設置していきました。



これで一週間分くらいの電線の電圧データを取ってみて、以後の処置を回答しますとのこと…。

…。

…。

そして、数日後…。

やはり、電線の電圧に異常があったため、トランスからの電圧を落とす工事をしてみます。という電力会社からの回答をいただきました。

トランスとは、高い電圧で送られてきた電気を、家庭用に使えるように減圧するもので、下の写真のものです。



よく見かけるものですよね!

で、今回の不具合が生じた原因なのですが、電力会社からの電話でそのまま私の分かる範囲で聞いてみたのですが…。

どうやら近場に太陽光発電が出来すぎてしまい、この辺一帯の電線の電圧が通常より高くなってしまったからだそうです。



これはどういうことかというと…。

まず電気は目に見えませんが、「水」に例えると話が分かりやすくなるため、そのスタイルで説明させていただきます。

下の図をご覧ください。




これは正常なときの太陽光発電とその周りの家庭での電気の流れを表したものです。

図で示した「プール」は電線の中の電気と思って下さい。

そして、このプールの水面の高さが電圧で、普通は100ボルトと思われていますが、マージンを持って107ボルトに設定され

ているそうです。

このプールの中の水…つまり電気は各家庭で消費されるわけですが、少なくなった「水」を補充して一定の水面の高さにするのが発電

の仕事です。

発電所は一生懸命各家庭で使われる「水」を補充するわけですが、この補充を助けているのが太陽光発電なのです。

太陽光発電がせっせと「水」を補充してくれれば、それだけ発電所が楽を出来るわけです。

そして、太陽光発電は図のプールに水を入れられるように、その注ぎ口をプールの水面よりほんの少し高く設置します。



つまりは…。

太陽光発電は、電線の電圧107ボルトよりほんの少し高い電圧で電気を外に流しているということですね!


ところが…。

ところがです!

あまりにも太陽光発電が多くなりすぎてしまった場合。

下の図のように、プールの水面が上がりすぎる…。つまり、電線の電圧が高くなりすぎてしまい、家庭からの太陽光発電の電気が

外へ流せなくなってしまうのです!!!





これが今回の我が家の太陽光発電の不具合の原因だったのです!!

この図の各家庭がせっせと電気を使ってくれれば、水面…。つまり電圧も上がることなく太陽光発電の電気は外へ流せるのですが、いかんせん

、消費を上回る電気が太陽光発電によって作られてしまうと、各家庭のパワーコンディショナーがそれを検知して抑制をかけてしまっ

て発電を抑えてしまうんです。



この問題を解決するために一般的に用いられている方法は、トランスからの電圧を低く設定し、太陽光発電の電気を外に流れるように

すること
なのだそうです。

そうすることにより、プールの水面を落とすことが出来るので、太陽光発電からの電気は外へ流れることが出来ます。

ウチの場合もこの工事をすることでとりあえず様子見というところですが…。


今回の出来事で思ったのですが、これだけ太陽光発電が普及したいま、結構これと同じ現象になりながらもそれに気付かず売電

できずに損をしている家があるのではないでしょうか?


太陽光発電は一度設置してしまえば終わり!というものではないと思います。

常にその動作状況をチェックして、異常があれば業者に確認してもらう必要があると思います。

そして、今回のような抑制がかかる地域に、新たに太陽光発電の設置をすることは、リスクを伴うのでは?と思いました。

更に、太陽光発電の設備を設置するにしても、やはり、良心的な業者さんを選ぶことはとても大切なことだと感じました。

わたしが選んだ業者、茨城のアミカブルサービスさんはとても良心的で、不具合の連絡があった時点で直ぐに対象していただけまし

た。とても感謝しています。



これが安さだけを売りにしているだけの設置業者だったらどのようになっていたか…。

太陽光発電の設置業者選びは、やはり、信頼が一番大切なことだと感じました!



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フライヤー登録の第三者賠償責任保険とは?

2015-12-27 08:49:43 | ハング(hangglider)
ハンググライダー、パラグライダーのフライヤーの皆さんは、必ずJHFのフライヤー登録を行っています。

このフライヤー登録を済ませると、自動的に第三者賠償責任保険に加入出来る仕組みになっています。

この保険は万一フライヤーが第三者に対して損害を与えた場合、保証出来るようにするためのものです。

つまり、飽くまで第三者に対しての保証のための保険です。


しかし…

以前よりこの保険の使い方を間違えている方がいるように思えてならないのです。


と、言いますのは、フライヤー間で損害賠償が生じた場合に使われてしまうケースが多く見受けられるのです…。


例えば、誤ってランディング時に誰かのグライダーに乗っかって、そのグライダーを壊してしまったとしましょう。

こんな時にも第三者賠償責任保険が使われてしまっているのです…。


確かに名目上は、同じ仲間、同じフライヤーでも「第三者」と言えるでしょう。

つまり、上記のような場合も第三者賠償責任保険が使えてしまうため、それを使って壊れたグライダーを保障してしまうのです。


この使い方…。

非常にまずいと私は思うのです…。

「保険だから使わないと損」的な考え方で、フライヤー登録の第三者賠償責任保険を使ってしまうどうなるか…。

保険会社としてみれば、当然商売で保険を売っているわけですから、損益が出始めてしまうと保険料を上げなければいけません。

これは過去、実際にそのような形でフライヤー登録が値上げされました。


つまり、第三者賠償責任保険を使うことは、フライヤーみんなに迷惑をかけることになってしまうんです…。

さらに、保険に入れているうちはまだましだと思います。

あまりに第三者賠償責任保険が使われてしまった場合、保険会社も利益が出ないため取り合ってもらえなくなり、結果第三者賠償責任保険自体も消滅する可能性があります。

そうなるとハンググライダー、パラグライダーというスカイスポーツ自体も存続の危機に立たされてしまうのです。

本来ある第三者賠償責任保険とは、飽くまで本当の意味での第三者を救済するための保険でなくてはならないはずです。

例えば、誤って人家に損害を与えた。

それの保証について、フライヤー本人が全額補償するのはなかなか難しそう…。

そんなときにこそ、この第三者倍賞責任保険を使って被害者の救済をする…。

これが本来の第三者倍賞責任保険の使い方だと私は思うのです。

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新しい道…。

2015-12-19 21:47:59 | ハング(hangglider)
ハング界の高齢化は現在進んでいく一方です…。

そんな中、高齢化がもたら事故の事例も月日を追うごとに耳に入るようになりました。


具体的には…。


体力が衰えているにも関わらず、その飛行に体力が必要とされる機体に無理に乗ったがために起こってしまった事故など…。


正直、常識的に考えて無理がありすぎるでしょう!と、言いたくなるような事例が多く見受けられます…。


「フライヤーの鉄則とは何か?   それは、 とにかく他人や社会に絶対迷惑をかけないことではないか…」


そんな基本的なことも、もはや現在のハングフライヤーは忘れ去ってしまったのでしょうか… ?


高齢化したパイロットが選ぶ方法として、もっともカッコが良いのは、私は自分に合った機材を客観的に選ぶ「力」を持つことだと思います。

その「力」とは、単純に現在の自分の技量を正確に把握している、そして、総合的な判断力を持っているということだけにとどまらず…。

エリアのみんなが威厳を感じるような…。

尊敬を集めるような存在というか…。

そんな方が、御自分の体力に合わせて、「私にはこれで十分!」と判断して体に負担のかからない機体を選択する…。

そんな高齢パイロットが、やはり、もっともカッコが良いと思います。






しかし…。


現在においては、私はもう一つ選択肢があると思います…。





それは…。









このA-I-RのSILENTのような新世代の機体に乗ることです


この機体、見た目はウルトラライトのモーターグライダーですが、上部の機体本体はATOSの最新鋭機を使うことができます。

そして、動力が「モーター」なので、好きな時に動力のON,OFFが自由に出来ます。

もちろん、動力がモーターなので当然音も静かです…。

さらに、クローズドコクピットによる完全な流線型により、動力カット時の滑空性能もかなりのものが期待できます。


つまり、この機体は少なくとも現在のフレキシブルウイング機よりも滑空性能は上であり、ATOS VR等と比べても引けを取らない性能

が期待出来ると思えるんです…。



で、この機体をどう使うかなんですが…。

この機体でもちろん平地から飛び立つことも出来るのですが…。

敢えてこいつでハングのテイクオフから出てやればいいんです!


動力を使うのはテイクオフの一時だけ…。

その後は今までのハングと同じように動力を使わずに飛んでやればよいのです!!

この手を使えば体力が衰えた方でも問題なくテイクオフできる筈です。

飛んでからは基本的に動力カットですから、今までと同じようサーマルを使ってソアリングが楽しめますし、性能的にもフレキシブルのハング

を超えて一般的なリジット機と同程度のものが期待出来るので、若い方たちにも引けをとらない飛びができる筈です。

ランディングだってそれなりに整地された場所ならば今までと同じようにハングのランディングが使えます。


でも、この種の機体の面白さはそれだけにとどまらないんです。

それは「動力」を持っているからこその強みなんです。

他のフライヤーの方と共に仮にサーマルを乗り継いでどっか遠くに移動したとしましょう。

そして移動した先で運悪くサーマルの条件が悪くなったとします。

そんな時なんです。

そんな時、自分だけ動力をONにして帰ってこられるんです。

その場に置いてきた仲間も、無線で「後で迎えに来るからな!」と、一言言い残して去っていけば、後できっとあなたに感謝せざるを得ない筈

です。

この種の機体は今までにないそんな楽しみ方が出来ると思うんです!



まだまだ飛びたいんだけど体力の方がどうも心配…。

と、いう方は、この際考え方を思いっきり変えて、このような機体でこの先もフライトを楽しむ事を考えても良いのではないでしょうか?

もちろんこのスタイルでのフライトは、エリア管理者の理解が得られてこそ実現可能なものですが、あなた自身がエリアにとって大切な存在で

あれば、容易にエリア管理者の了解が得られるのでじゃないか?




わたしはそう思うのです…。




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そして冬が来た…。

2015-12-19 20:36:29 | 薪ストーブってどんなもの?(what's woodstove)
今夜、女房は忘年会で泊りがけで呑みに行きました…。


と、いうことで一人で気ままに過ごす夜…。



いよいよ本格的に冬が訪れてくれました。

薪ストーバーにとって待ち焦がれていた寒い冬…。

こんな夜は好きなアルバム エンヤの「and winter came」≒邦題「雪と氷の旋律」を聴きながらゆったり過ごします!





酒を呑みながら薪ストーブの炎だけを見つめて過ごす夜…。



ここのところの冷え込みのおかげで、我が家の薪ストーブ「アクレイム」はようやくその本領を発揮させることができます。


しかも、我が家の薪のストックは3年分もあり、そのうちの7割は薪の中でも最高と言われる「クヌギ」です!

クヌギは熱量が高いうえに火持ちも良い薪なので、とても暖かく過ごすことができます。


もちろん今着ているはTシャツ一枚…。


とても暖かいです。

このように凍てつく夜でも、それを楽しみながら過ごせるのは、やはり、薪ストーブの愛好家だけでしょうね!(優越感)



ちなみに今聴いているエンヤの「and winter came」…。

よく「雪と氷の旋律」という粋な邦題がつけられたものだと思います。


まさに原題のイメージを崩さないぴったりなネーミング…。



スゴイセンスですよね!








 
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べーすけさん来訪!

2015-12-06 10:09:22 | 旅(freedom person)
またまた我が家に日本一周人が来訪いたしました!

今回我が家に来てくださったのは、「べーすけ 歩いて日本一周」ブログを綴られているべーすけさんです。

このべーすけさん。四国のお遍路を手始めに、東京日本橋より再スタートを切り、反時計回りで約3年をかけて先日11月23日に日本を歩い

て一周の旅を見事にやり遂げられました!

この方、昨年ウチに滞在してくれこのブログでもご紹介いたしましたコバさん「コバの歩いて

日本一周 47都道府県制覇の旅
」の師匠に当たる方で、更に、同じようにこのブログでご紹介いたし

ました深谷ネギさん「日本一周 たそがれの旅」、そして、ちょくちょくウチに遊びに来

てくださる「スーパーカブ110で行く日本一周

の旅
」のトミーさんともお知り合いの関係となる方です!




実は今回我が家に来てくださったべーすけさん、生活用具一式をザックに背負って主に野宿で歩き旅をするというスタイルで旅されていたので

すが、ザックの方が過酷な旅の中で壊れてしまったため、私の方でそのザックを修理して差し上げた経緯があり

ました。

そのお礼としてわざわざ今回来てくださったのです。

歩き旅の方に関してザックの不調は致命的なんだそうです。

その人によって合う合わないなど微妙なところもあり、古くなったからと安易に新品に交換すれば問題解決というわけにはいかないそうで

す…。

そんな苦しさをべーすけさんはブログの中で綴られていたため、ひょっとしてお役に立てるのでは?と、私の方からお声をおかけしたのです。

私の本業はハンググライダーのハーネス作りですが、実はハングのハーネスはもともとザックを制作する技術の応用であり、昔はザック工場に

てハングのハーネスを量産していた例もあったくらいです。

そのため、私の判断でおそらくできるであろうと思いザックを修理して差し上げました。

その私が修理した部分も過酷な日本一周徒歩の旅に持ちこたえてくれたようで本当に良かったです。


女房も交えてべーすけさんとたくさんの旅の話ができ、とても楽しいひと時を過ごすことができました。

しまいには女房のリクエストで意味不明な写真をとる始末…。

とにかく大変楽しいひと時を過ごさせていただいました。



ふざけたリクエストに答えてくれたべーすけさんに感謝です!



翌日…。

我が家を旅立たれるべーすけさんは、一枚の書を残していってくださいました。



「ひとりになればなるほど、ひとりじゃないってわかるんだよ」

旅で培われた感覚ならでわのことばだと思います。


べーすけさんはこのあと旅でお世話になった方のお礼に回られた後、しばらく知人のお仕事を手伝われて、次なる目標に向かって進んでいか

れるとのことでした!


べーすけさん、これからも頑張って下さい!!




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