薪ストーブの自作炉台に、意外とアクセスが多いため、少し補足を加えておきたいと思います。
それだけ自作炉台に興味がある方が多いということでしょうね。
薪ストーブ屋さんに聞くと、昨年の震災以来薪ストーブの購入をする方が増えているそうです。
ライフラインをなるべく独立させ、そして、納得できない原発から供給される電気も、出来るだけ使いたくないということでしょうか‥。
以前にも申し上げましたが、薪ストーブは手がかかり面倒ですが、しかし、生活をとても豊かに変えてくれます。
私は真冬でもずっとTシャツ一枚で過ごし、炎を見ながら毎晩至福の時間を過ごしています。
そして、女房は薪ストーブを使って毎晩ニコニコしながら料理を作ってくれます。
そのような生活は、人間が本来持つべき自然なもののように思えるのです。
また、薪を作ることは里山の保全にもつながるため、自然との共存も成り立つのです。
我が家の炉台づくりの詳細については、一年前に女房のブログ「車中パグ」に記載しています。
http://pugmanbo.blog.fc2.com/blog-category-10.html
前回でもお話ししましたが、我が家の炉台は新しい構造になっており、おそらく長時間バーナーで炉壁をあぶり続けても火事にならないと思います。
安全性は十分と思うのですが、これから炉台づくりに挑戦される方のために、一年前の炉台づくりを振り返って「反省点」もお話しします。
まず、一番の反省点は、すべてALCにより作ったため、端の部分の強度が弱いことがあげられます。
この辺はやはり、炉台作りの定番の方法で「ツーバイフォー材などの木枠で回りを囲んだ構造」にすることをお薦めします。
炉台および炉壁の縁を、すべて木材で囲んでしまうのです。
この方法の方が強度があり、工作もやり易くなります。
そして二番目に、炉台のセラミックタイルを張り付けるとき、一年前はモルタルで接着しましたが、これはセラミックタイル専用の接着剤でもかまわなかったと思います。
熱を考えてモルタルを使用しましたが、接着が不確実です。
炉台部分は、安価な薪ストーブでない限り、それほどは熱を受けないようです。
ですから接着剤でも問題ないと思いますし、その方が簡単で確実でしょう。
更に同じセラミックタイルの施工で反省したのは、すべてのセラミックタイルを水平に施工することにこだわり過ぎたことです。
考えてみれば、それなりの薪ストーブならば、その脚に水平を合わせるための「アジャスター」があります。
少しくらいズレても、このアジャスターで合わせてやればよかったのです!
つまり、炉台作りの理想的な製作工程を述べると‥。
・ALCを設置
・モルタルを流し込み全体を水平にする
・セラミックタイルを接着
・目地専用モルタルで目地を埋め仕上げる
で良かったと思います。
最後に‥。
今回はALCを使用しましたが、一般の方には入手が少々困難な建築材料です。
これを解決する方法として、「ケイカル板」を使用する方法もあるようです。
ケイカル板はホームセンターで容易に入手でき、価格も安価で工作性も良好です。
ただ、ALCや一般的な炉台に使われるレンガよりも熱遮断性は劣るので、それなりの工夫は必要でしょう。
それについては、ネット上でも様々な方が挑戦しているので、それを参考にしてくださいね。