飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

先住権とは何か?を問うサケ漁。

2019-11-29 21:07:14 | 日記(diary)
少し前の話になりますが、紋別川で許可を得ずに神事に使うサケを捕ったとして、畠山さんという方が道警の取り調べを受けたそうですが…。

なんかコレ、おかしな感じがして…。ちょっと今回、その出来事をこのブログでご紹介させていただきます。



この出来事、畠山さんがアイヌの儀式に

のっとり、紋別川でサケ漁をした
のですが、その行為を道が不服として畠山さんが道警の取り調べを受けたという内容です。

ここで、なぜ畠山さんがこのような行為に至ったのか…。

まだまだ未熟な知識ではありますが、ちょっと私なりに頑張って、皆さんにご説明したいと思います。

詳しくは、アイヌの歴史のウィキペディアを読んでいただければよいのですが、こ

の内容も和人(つまり私たち)目線であり、文章も長いので、要点だけをご紹介すると…。

そもそもアイヌの人たちは、狩猟の達人の民で、猟で得たもので、周りの国の人たちと交易をし、暮らしを立てていました。

しかし、それに松前藩が介入し、アイヌの交易を一本化。すべて松前藩を通して流通されることにな

ります。

この形は、はじめのうちはフェアトレードが進められましたが、コメの不作、並びに、松前藩の財政難などの理由で、フェアトレードが進められなくな

りました。

当然、アイヌの人たちは幾度か反乱を起こしますが、その都度、馬と鉄を扱う松前藩の前に鎮圧されてしまいます。

それ以後、アイヌは松前藩に服従するようになりますが、アイヌに対する差別も厳しくなります。

そして、時代は明治…。

私たちの歴史の教科書では、「北海道開拓のために、屯田兵を送る…。」と、淡々と書かれていましたが、コレ、アイヌの人たち目線で言えば「侵略」

です。

しかし、アイヌの人たちは、先の松前藩との出来事もあり、和人を受け入れて「共存」の道を選択しました。

そして、時代は流れて、「サケ」に関しても大事な資源として、厳密に管理するようになりますが…。

「アイヌの伝統儀式に使うサケについては、許可制とする。」となりましたが…。

畠山さん曰く、「そもそもこの土地は先住民である私たちのものであり、何故、神事に使うサケを捕るのに道の許可を取らなければならないのか?」

という考えのもと、今回の行為に及びました。

この問題、かなり難しいと思います。

畠山さんの言うこともその通り…。もともとは北海道は、上で紹介したようにアイヌの人たちのものだったはずです。

半面、サケの猟で生計を立てている方々にとっては、人工繁殖させ、厳密に管理している資源を、許可なく捕られてしまっているという見方もできま

す。


アイヌの人たちは、自然との共存を基本とした素晴らしい文化を持っています。

世の中に存在するすべてのものは、人が暮らしていけるようにするために、神様が姿を変えて天から降りてきた…。だから、決して無駄にはせずに感謝

してすべてをいただく…。という考えのもと、自然を汚さず、不必要には獲物を捕らず、自然と調和しながら生きてきました。

対する現在の私たちはというと…。

多すぎる火で自然を壊し、暮らしの動脈を他国に頼り、「原子力」という不自然な火を手に入れたものの、それを扱いきれずに福島県に「死んだ街」を

作ってしまいました。

今、私たちは、アイヌの人たちが守ってきた文化を学ぶことにより、自分たちももっと人間らしく生きていく方法が見えてくるように、私に

は思えるのです。


未来、私たちはアイヌの人たちと、完全に平等な立場で、お互いが尊重しあいながら生きていける社会が築けることを祈らずにはいられませ

ん。













コメント (4)
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現役実用動力水車!

2019-11-11 20:09:52 | 日記(diary)
私の住む茨城県石岡市(旧八郷町)には、ちょっとおもしろいものが存在しています。

現役の実用動力水車です!

水車そのものは、観光地などでオブジェとして動いているものは多いと思うのですが…。

実用動力水車となると、私が知る限りでは、日本にはこの水車しかないと思います。

この水車、筑波山の北の麓で、お線香を製造するために、現役で使われているのです!





お線香の原料は、主に杉の葉。

この杉の葉を、細かく砕くために、この水車は現役で使われています。

この工房には、電気などで同作業を行う設備はありません。

本当にこの水車の力だけで、お線香を製造しているのです。


ここの工房、スゴイのはこれだけではありません。

実は、水車に送る水の流れで、水力発電も行っているのです!




このシステム、あまりにすごいので、思わず私のブログに紹介させてもらいたくなりました!

ハッキリ言って究極のエコ。

身の回りに存在しているエネルギーを、有効に利用している素晴らしいお手本と言えると思います。


この水車を見て、私は思ったのですが…。

現在、手近で利用できる水力に注目し、それを利用することを忘れているのではないでしょうか?

再生可能エネルギーというと、太陽光発電ばかりのイメージがあるのですが…。


例えば…。

私の住む場所では、のどかな水田地帯が多くみられるのですが、その水田に水を供給するこのシステム…。



用水路をせき止めてダムにし、溜まった水をポンプで吸い出して田んぼに水を送る、通称「ポンプ小屋」と言われているものですが…。

これ、ためた水のエネルギーを活用して、水力発電がおこなえるのではないでしょうか?

設置コストも、水を流す通路にタービン、発電機とコンディショナーなどで、とりあえず電線に電気を供給できるのではないでしょうか?

水力発電に必要な主だったものが、既にある状態なので、コスト的にも100万円かからないのでは?

水の流れの量にもよりますが、写真のところでも、おそらくコンスタントに2KW程度の発電は出来るのでは?と、思えます。

太陽光発電と違い、24時間発電が可能なため、コスト的にも見合うものが出来るのでは?

こんな通称ポンプ小屋が、私の住む地域では各所に存在しているため、これを上記のように水力発電の設備として活用すれば、ずいぶんエコになると

私には思えるのですが…。


こんな風に、ちょっとしたものに注目し、みんなで知恵を出し合えば、私は随分とCO2の排出は抑えられ、地球環境の改善につながるように思

えるのです…。




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ダブルショックコードは何のため?

2019-11-06 21:08:01 | ハーネス(HG harness)
弊社EXEのハーネスにおいて、フロントファスナーを閉めるロープをハーネス内に引き込めているショックコードは、

ブル
になっています。


これは、弊社の製造するハーネスすべてがこの構造をとっています。

これ、何のためにダブルになっているかについて、ほとんど99パーセント以上の方はご存知ありません。

今回は、このショックコードがなぜダブルになっているかについてお話ししましょう。



弊社ハーネスは、上でもご説明したように、ファスナーを閉めるラインの引き込みショックコードがダブルになっています。



他のメーカーさんではこのような構造のハーネスはありません。

実はこれ、ハーネスの安全性を向上するために、重要な意味があるのです。


ハーネスのフロントファスナーを閉めたとき、ハーネス内部にあるダブルのショックコードは以下のような状態になります。



これで、ロープを手から離すとショックコードが効いて、ロープをハーネス内に収納するという構造なのですが…。

実際にロープがハーネス内に収納されると、後ろのショックコードだけが効いて、ロープを収納している状態になります。

つまり、前のショックコードは、ロープが収納されると全く効いていないのです…。

これまでの説明だと、一見、前のショックコードは無用なもののようですが、

実は、前のショックコードには重要な意味が隠されているのです。

その重要な意味とは…。

ランディングの時、ハーネスから足を出すと、下図の位置に膝が入ってしまい、ロープが足に絡まってしまうのです!

これは大変危険な状態です。



この危険な状態にならないようにするために、前のショックコードは存在しているのです。

ちょっと考えでは、後ろのショックコードの位置を前に持ってくるだけで良さそうなのですが…。

そうすると、ロープが全部ハーネス内に引き込めません。

この方法、大変優れているので、弊社ハーネスすべてに採用しています。

他社さんのハーネスでは、やはり、足にロープが絡まる危険性を危惧し、初級ハーネスでは旧型の方法をとっています。

しかし、弊社ハーネスのとっているいダブルショックコードでは、足にロープが絡まる危険性がないため、初級ハーネスもロープがハーネス内に収納さ

れる方法をとることが出来ています。


このダブルショックコードシステム。優れているので他社に以前から紹介はしているのですが…。

私の英語力の不足か…。はたまた他に理由があるのか…。

未だにどこも使ってくれていません…。

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