飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

ハンググライダーの進化の歴史 24最終回

2012-11-26 22:09:00 | ハング(hangglider)

今までご説明してきたハンググライダーの進化の歴史‥。

どのような道筋でハンググライダーが現在の性能になったかご理解いただけたでしょうか?

ただアルミパイプとセールでできた単純な翼ハンググライダー‥。

しかし、その細部はとても考えらており、おいそれとは触ることが出来ないまで進化しています。

実は、私がこの連載を始めたのは、今のハングフライヤーがあまりにも機体の構造を知らない現実に直面したからです。

旧型のキングポストレスをひっぱり出してきて、「ダイブスティックがこんなに上がっているのはおかしい!」なんて言ったり‥。そりゃ~トランスバースバテンが入っていないから当たり前でしょ!という場面も何度か経験しました。

そして不幸にも、そのような間違った知識でグライダーを扱い、命を落とした方が、私の身近にも2人います。

ちゃんと勉強していれば、そのようなことは防げたはずです。

そこで今回、安全面への警告という題は一切使わず、あくまでグライダーの進化を説明しながら、間接的にどの構造がどのように安全性を保っているかについて説明することにトライしてみました。

最初から押しつけがましく教科書的に書いても誰も読まないと思ったからです。

というわけで‥。

最後を締めくくるものとして、今後ハンググライダーはどうなるか?について述べさせていただきます。

時代が進めばさらに性能は増すだろう‥。

そのような可能性も確かにあります。

しかし、切実な問題として次のようなことも考えられます。

ハング人口の世界的減少のなか、各メーカーもその売り上げを落としていっています。

これは開発コストを捻出できないという問題の他にも、材料のアルミ材の確保も問題となってくる可能性もあります。

アルミはその熱処理のために、ある程度まとまった量の注文が必要ですが、このままハング人口が減少すると、その量をまとめられなくなる可能性も出てきます。

実は、日に日にハンググライダーの生産が苦しくなってきている現状もあるのです。

それでは、どのようにすればこのハンググライダーというスポーツを存続させ、さらに進化した機体が作れるのでしょうか?

その答えは簡単です。

ハンググライダー界の活性化です。

この目的を達成するためにも、私たちはよりいっそう安全面に留意し、世間にハンググライダーは安全で楽しいものと認識させ、同時に、普及活動によりいっそう取り組んでいく必要があると私は思います。

長い間お付き合いありがとうございました。

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薪ストーブはけむくならない。

2012-11-21 20:27:08 | 薪ストーブってどんなもの?(what's woodstove)

いよいよ本格的に寒くなり始めた今日この頃。

我が家は寒くなれば寒くなるほど、薪ストーブが本格的に燃やせるので喜んでいます(笑)。

001


薪ストーブは、高温になればなるほど完全燃焼をするので、炎がより美しくなるのです。

でも、中途半端に寒いと、部屋が暑くなりすぎるので、思いっきり燃やせないんです‥。

そんなこんなで、ようやく完全燃焼させられる寒さになってきました。

今日もウチのアクレイムは、きれいに燃えてくれています。

さて、本日の本題。

薪ストーブを入れると、部屋が煙臭くなるんじゃないか?そして、部屋の壁やカーテンににおいがついたり黒くならないか‥。そんな心配をする方が結構います。

でも、実はちゃんとした薪ストーブにちゃんとした煙突をつけた場合、まったくといっていいほど部屋の中には煙の臭いがしません。

本格的な薪ストーブならば、煙突の直径は現在15センチ(6インチ)にほぼ統一されています。この6インチものであれば、まず煙が漏れてくるようなものはないようです。

昨年、ウチでは燃えた時の香りが良いとされる桜の薪が大量にあり、その香りを楽しもうとワクワクしていましたが、いざ燃やしてみると、ストーブ、煙突ともに完璧だったため、一切煙が漏れず、あまりに悔しかったから、薪ストーブの上に香り専用の薪をおいて、熱を加えて焦がしたことがありました(笑)。

でも、やはりいい香りがしましたよ!

しかし、残念ながらホームセンターで売っているような安価な煙突は、少し煙が漏れることもあるようです。

まあ、薪の香りを楽しむのであれば、それはそれでよいかもしれませんね!

煙突メーカーには、日本ではサクライやホンマ、そしてメトスなどがあり、海外のブランドではNOVAやウチで使っているパワーマチックなどがあります。(薪ストーブメーカーは、煙突をほとんど作っていない)

少し前までは、NOVAが一番品質が良いといわれていましたが、つい最近その評価が変わって、日本のメトスが品質的に超えたのでは?といわれ始めているようです。

なにはともあれ、薪ストーブ導入で、部屋がけむくなったり汚れたりすることは、まともな薪ストーブとまともな煙突を使ってまともな工事すれば、まずありえませんから心配はいらないでしょう。

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ハンググライダーの進化の歴史 23

2012-11-13 20:47:41 | ハング(hangglider)

今回は、フレキシブルウイングの最新鋭機をご紹介したので、固定翼の方も最新鋭機をご紹介いたします。

Atos_vrmj2012


ATOS VR MJ2012。

いわずと知れた、ドイツA.I.R社の最新鋭機です。

滑空比は24:1くらいあるのでしょうか?

昔の木製のピュアグライダーに近い性能を持ちながら、翼面荷重は低いので、沈下速度はそれよりも優れたものを持っています。

アルプスのエリアでの大会などでは、巡航速度が100キロを超えることも珍しくないそうです。

とんでもない性能を持っていますよね!

この機体の設計者は、フェリックスルウェール。

彼の存在は、固定翼機の進化を語る上では大変重要な人物です。

正直、彼の存在なくして、ここまで固定翼は進化しなかったでしょう。

過去、どんどん進化していくフレキシブルウイング機に、性能的に近づかれてしまった固定翼機でしたが、「多段の後退翼を持たせる」という新しい発想で、再びフレキシブルウイングよりも高い性能を持つことが出来ました。

グライダーの性能を上げるには、アスペクトレシオをあげる方法が有効です。

しかし、あまりアスペクトレシオをあげすぎてしまうと、翼が長くなるため、内翼の対気速度が落ちてしまい、部分的な失速「翼端失速」に入ってしまいます。

この翼端失速を防ぐ方法として、ATOS VRで用いられた多段の後退角が有効なのです。

これは航空力学の世界では「クレセント翼」という特別な言い方をしており、翼端失速に入りにくい特性を持っています。

私が知る限り、実際に飛んだ機体でクレセント翼を用いたのは、ATOSと鳥人間コンテストで過去頑張っていた糸谷氏の無尾翼機くらいだと思います。

Photo


このタイプの機体は、後退角の強くなった翼端部分で、下から上に回り込む気流が発生(翼端渦が前縁部分に発生したようなもの)し、気流の方向が上から下に偏向されるため、失速しにくくなると聞いたことがあります。

まあ難しい話はさておき、この新し翼型を持つことでATOS VRも一段と高性能になったことになります。

正直、ATOS VRは性能的に他のハンググライダーよりも抜きんでているため、まともに勝負できないというところが本音でしょう(笑)。

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ケネディー電気!!!

2012-11-05 19:06:28 | うんちく・小ネタ(absurd story)

女房の実家、木更津に行く途中、ずっと気になっていた場所がありました。

国道208号線沿い、もうすぐ千葉に入るちょっと手前に、世にも奇妙な建物が存在しております。

Cimg2198


これです!!

なんだと思います?

実はこれ、電気製品の修理やさんなんです。

その名は「ケネディー電気」!

実はここは知る人ぞ知る、とてもディープなB級スポットなのです!

何度もこの前を通るたび、「一度入ってみようか!」と女房と話をしていましたが、今回本当に潜入してしまいました!

店の中から出てきたのは、上半身裸のケネディー電気の社長‥。

そのあと私たちは、ここで想像を絶する体験をしてしまったのです!

ここでの体験については、女房のブログ「車中パグ」に連載しますので、興味のある方は見てください。

私のブログはその系統のブログではありませんので、ここでの珍体験は公表を控えさせていただきます‥。

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