飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

私が好きな童話3選

2017-05-26 22:20:15 | うんちく・小ネタ(absurd story)
実は私は童話が大好き!

こういうと、親しい仲間は意外な顔をするのであるが、私は見かけによらず、結構いろいろな童話を読んでいる。

なぜそんなに童話が好きかというと、実は、童話にこそ真実を分かりやすく語ったものが多いからだ。

今回は、私が是非みなさんに読んでいただきたい童話を3つ御紹介したい。


まずは「賢者の贈り物」



このお話のあらすじは、仲の良い夫婦がお互いのクリスマスの贈り物を買い求めようとするが、貧乏なのでお金がない…。

仕方なく、夫は妻の美しい髪にお似合いの櫛を買うために、自分の一番大事な懐中時計を売る…。

対する妻は、夫の自慢の懐中時計にお似合いの鎖を買うために、自分の美しい髪を切って売ってしまう…。

そしてクリスマスの夜…。

つけるはずの懐中時計を失った鎖。そして、妻の失った美しい髪を飾るはずだった櫛をお互いが見せあい、そして、抱きしめあう…。

最後に…。

作者は、この夫婦は最も賢明な贈り物をしたとしめくくる…。

そんな物語である。

この物語、最初に読んだ時の印象が、正直、読み手の人間性そのものを表しているような気がする。

お互いを思いあうということは一体どういうことなのか?

本当の意味での贈り物って何なんだ?

そんなことを改めて考えさせられてしまう物語だ。

なぜ作者は「最も賢明な贈り物をした」とわざわざ締めくくったのか…。

その答えはあなた自身で考えてみて欲しい。


次にご紹介したいのは、このブログの初回でもご紹介した「星の王子さま」だ。



実は、これはよく読むと「童話」ではない。

作者サンテグジュペリが彼の親友、「レオンウェルト」に送った手紙である。

これは、この物語の最初にはっきりと書かれている。

レオンウェルトはユダヤ人ジャーナリスト。

当時、勢いのあったナチス政権叩きをし、フランスの別荘で身を隠していたが、ナチスに捕られる。

そして、サンテグジュペリはレオンと会うことが出来なくなる…。


この物語。はっきり言って手強過ぎ!

私はもうこの物語を40年以上読み続け、結構な部分を暗唱でるが、はっきり言ってまだわからないところがたくさん!!

正直、この物語を理解するには、大人が童心に帰って純粋に物事を考えることがもちろん必要だが、それだけでなく、この物語が書かれた時代背景…。第2次大戦を理解することが重要である。

実は、一見この物語は純粋な心を持つ星の王子さまについて書かれているようだが、随所に第2次大戦に関係のあるキーワードが隠されている…。

例えば「バオバブの木」。



これは、最新の解釈では、ドイツ、日本、そして、イタリアを表していると言われている。

また、物語に出てくる実業家が数えた星の数は、上記の国々の人たちの合計と一致するとも言われている。

更に…。

これは私の解釈なのだが、星の王子さまが物語の中で仲良くなるキツネは、実は作者の親友レオンウェルトをあらわしていると思う。



その証拠として、キツネは星の王子さまに大切なことを教え、それを、星の王子さまが繰り返すというシーンがある。

有名な「本当に肝心なことは目には見えない…。」と言ったあのシーンだ。

更に…。

挿絵に描かれているキツネを狩る狩人の絵…。



これ、「ヒトラー」そのものじゃないか?と、私は勝手ながら思っている。


もし、あなたがこの物語を読む機会があるのならば、上記のことを踏まえて読んでいただきたい。

そして、大人の常識を捨てて、子供の様な純粋な心に立ち返って、この物語を読んでほしい。

そうすれば、もっとこの物語が理解しやすくなると思う。

この本に書いていることが、少しでも理解できたならば、きっと読み返すごとに、どんどん「真実」に気付けるようになると思う。



星の王子さまはサンテグジュペリの遺作となる。

彼はアメリカに亡命し、偵察機のパイロットとして戦争に参加。

彼が幼少時代過ごしたコルシカ島付近で、ドイツ軍機に撃墜されたとされている。

これについて、彼を撃墜したと証言するドイツ人パイロットが名乗りを上げるが…。

私は、これについては少々疑問を持っている。

それについては、折を見てこのブログでご紹介したい。


最後にご紹介するのは「大きな木」という物語だ。



この物語は短い物語なので、是非、読んでもらいたい。

短い物語ではあるが、その中にはとんでもなく深いものが隠されている。

※あらすじ

昔、大きなリンゴの木と少年は仲良しだった。

あるとき、少年に恋人ができ、少年はお金が必要だと言った。

大きなリンゴの木は、彼にリンゴの実を与えた。

次に少年は家が欲しいといった。

大きなリンゴの木は、彼に枝を与えた。

今度は、少年は遠くに行きたいと言った。

大きなリンゴの木は、彼にボートを作るために皮を与えた。

最後に…。

少年は、疲れたから休む場所が欲しいと言った。

大きなリンゴの木は、自分の切り株に腰をかければいいと言った…。


この物語りを初めて読んだとき、私は体が凍り付くような思いがした。

そして、自分自身が大人になる段階で、大切なものを無くしていなかったか、改めて考えさせられてしまった。

少年に何があったのか…。

なぜ、リンゴの木は、少年に対し無償の愛を注ぎ続けるのか…。

あまりに奥が深く、ある意味、読み手に挑戦してくるような、そんな恐ろしさすら感じる…。


以上が私が好きな童話3選である。

皆さんも、もし興味があれば、これらの物語を読んでみて欲しい。




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土砂降りの中でもひるまず薪割会!

2017-05-14 22:14:15 | 薪ストーブってどんなもの?(what's woodstove)
いつもお世話になっています薪焚亭さん主催の薪割会。今回は土砂降りの雨の中での開催となったのですが…。

皆さん本当にスゴイ!

土砂降りなんて関係なし!いつのも勢いで、皆さんガンガンに薪を作ってしまうんです!

もはや薪作りに天気なんて関係なし!

そんなことを証明してしまった今回の薪割会でした。




今回の薪割会は、薪焚亭さんをはじめ、パートナーさん、かわはらさんと、薪ストーブ界の大御所が集まった形での開催。

ちょっとした雑談の中でも、プロの方の率直な意見なども聞けて、とても勉強になりました。


薪割会の中では、主催者の薪焚亭さんが気を使って下さり、ほとんど午前中だけで終わってしまいましたが…。

切り足りない…。

正直、チェンソーをぶん回すことを楽しみに来ていたので、ちょっと切り足りない気持ち…。

私のハスクバーナ550でも、2タンクガソリンを使ったところで、もう終わりの指示…。

これくらいは使うだろうと、張り切って3リッターの混合油を作ってきましたが、1/3も使わないところで終わってしまいました。


体はずぶ濡れですが、テンションを上げて薪作りをしていたので、正直ちょうど心地よい感じ…。

薪作りが終わると、途端に寒さを感じました。


昼食を済まして一服ついた後は、お待ちかねの親睦会…。

いつもお世話になっている「魚紋」さんで今回も催されました。



みなさん、うまい酒を御存じの方が多く、今回もとっておきの酒が揃えられました。





料理の方もとてもおいしく、この値段では普通なら食べられないというものが、板前さんの「松っちゃん」の計らいで、次から次へと出されるのでした。

皆さんとの薪ストーブ談義も本当楽しく…。

今回も、とても良い時間を過ごすことが出来ました。

薪焚亭さん。今回もありがとうございました!

そして、ずぶ濡れになりながらも黙々と薪作りに精を出されたみなさん。本当にお疲れさまでした!




コメント (8)
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思わぬ人に出会いました!

2017-05-07 10:00:54 | 旅(freedom person)
ゴールデンウィーク中に、我が家は車中泊の旅に出かけていたのですが、偶然にも思わぬ人に出会いました。

この方、日本一周ブログ村界ではピンク社長と言われているので、このブログでもその呼び方をさせていただきます。





このピンク社長、実は、日本一周ブログ村の中では結構有名な方なんです。

なぜ有名かというと…。

あらゆる旅人の方と出会われて、日本一周ブログ村の中で、たくさんの違う方のブログの中に、何度も登場しているのです。

つまり、何人もの違う旅人の人たちと、日本中場所を問わず、いろいろなところで出会われているということですね!



私のこのブログの中でご紹介した、車中泊で日本一周した深谷ねぎさん、そして、徒歩で日本一周したkentontanさんなんかも出会われています。

とにかく、日本一周の旅を綴るブログの中で、まったく違う方のブログに複数回登場する方なので、この業界の中では有名な方なんです。


ピンク社長はとにかく旅が大好き!

そのため、世代を超えて、いろいろな旅人の方を支援されています。

とくにお金がなく貧乏旅をしている若者などは、惜しみない支援をされています。


私も、お金はないが旅がしたい…。という若者を支援することが大好きなので、ピンク社長とはどこかでお会い出来たら…。と、考えていました。

それが…。

ゴールデンウィークの終わりごろ…。

車中泊の旅の途中で、たまたま寄った「会津坂下」の道の駅で…。

どこにでもあるようなキャンピングカー。

しかし…。

車の随所の特徴が、様々な方のブログの中で登場しているピンク社長の車の特徴にどう考えてもピッタリだったのです。

「まさかピンク社長では?でも、こんなキャンピングカーいくらでもありそうだし…。」

そう思い、失礼ながら、遠目に車の中にいる方の様子をチラッと伺うと…。

ピンク社長のトレードマークの、あのダンディーな帽子とピンクの服…。

これは間違いない!と、失礼ながら唐突に私の方からお話しさせていただきました。

お話しするとやはりピンク社長に間違いありませんでした。


お互いが知る共通の旅人の話でひとしきり盛り上がった後、実は、四国の松山近くに別荘を建てていることの話になりました。

実はこの別荘も旅人のためも考えて建てられるとのことで、これからの生活のサイクルとして、冬はこの別荘で旅人などを招き入れて生活され、夏は北海道で車中泊の生活をしたいと話されていました。

とにかく楽しい方で、旅人の話をするときの生き生きとしたお顔が印象的な方でした。

ピンク社長。いつまでもお元気で、多くの旅人の支援をされてくださいね!

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久々の蜃気楼観測

2017-05-07 08:44:48 | 日記(diary)
ゴールデンウィーク後半。久々に富山県は魚津まで、蜃気楼の観測に出かけてみました!

今年は蜃気楼の発生予測と、ゴールデンウィークがうまく重なりました!

毎年、最も蜃気楼が出やすくなるこの時期ではありますが、天気が良くないと蜃気楼が現れない為、それが休みと重なる…。ということになると、意外と見るチャンスに恵まれないものです。

私が蜃気楼観測に行ったのは、5月3日。

この日は、寒気も入り、気温差も大きくなり、風向き、気圧配置もバッチリ。

またとない蜃気楼の観測日和となったのです。



現地について数時間ほど待っていると、出ました!蜃気楼です。

蜃気楼が出たかどうか。実はそれを見極めるのはちょっと経験が必要です。

蜃気楼が出ていても、あまりに当たり前のように見え、違和感がないため、まずは蜃気楼が出ていない時の元の景色をある程度覚えておくことが必要です。

元の景色が分かれば、蜃気楼の発生も結構気付けるようになります…が。

一番良いのは、現地でカメラを構えている、魚津蜃気楼研究会の皆さんのお話を、横から聞いていることです。

この方たち、皆さん蜃気楼のエキスパートの方たちなので、少しでも蜃気楼が発生すると、すぐにざわめき始めます!


蜃気楼には、実は冬型蜃気楼と春型蜃気楼の二つがあります。

冬型蜃気楼は、北風の吹く冬の海に行けば、割と簡単に見られます。

暖かい海の上にある、暖かい空気の層の上に冷たい北風が入るために起こるもので、水平線を行く船などが、海面にひっくり返って映る現象で、夏の暑い日などに道路に見える逃げ水と同じメカニズムになります。

それに対し春型蜃気楼では、冷たい海面上の空気の層の上に暖かい空気が流れ込むことにより発生するもので、冬型蜃気楼とは逆に上側に実像がひっくりかえって見えます。



魚津市に発生する、今回観測に行った蜃気楼は、この春型蜃気楼になります。

春型蜃気楼は、魚津だけでなく、琵琶湖や猪苗代湖などでも観測事例があるようです。

今回は幸運にも中規模程度、肉眼で十分観測できる蜃気楼を見ることが出来たので、とてもラッキーでした。


蜃気楼は4月から6月くらいまでの時期に、寒気が入って風が弱く良く晴れた日ならば、だいたい50パーセントくらいの確率で見ることが出来ますので、皆さんの蜃気楼観測にチャレンジされてみてはいかがですか?
コメント (2)
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