飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

ガンバレ!ホリエモンロケット

2020-06-22 17:25:28 | 日記(diary)
先日打ち上げが失敗に終わってしまったホリエモンロケット「MOMO5号」

非常に残念!

なんだ、またか~?

そう思ったあなた。実は、ロケット技術ってそんな簡単なものじゃないんです!


もともと現在のロケット技術って、約80年前に確立した、ドイツのV2ロケットが基盤になっています。



このロケットを開発したのは、フォン ブラウンという天才技術者。

彼は、月旅行を目指して、個人的にロケット開発をしていましたが、資金的な危機に陥りました。

しかし、そのロケット技術にナチスが目を付け、フォン ブラウンは国家的な援助の元で、ロケット開発の再出発

を切ります。


この時に、フォン ブラウンが作り上げた技術が、現在のロケットの始まりになったのです。

アメリカやロシア、ヨーロッパなどで打ち上げられているロケットは、みんなフォン ブラウンのV2の進化型です。

戦争に関するニュースなどでよく耳にする「スカッドミサイル」は、V2の直系のミサイル。

北朝鮮がよく打ち上げているミサイルも、スカッドミサイルの発展型にあたるため、やはり、V2の直系になります。

それに対し…。

日本などは、直接はこれらの技術は伝わらなかったものの、大いに参考にし、やはり、国家的な支援のもと現在のロケットが作られました。

大変な資金が投入されたと聞いたことがありますが、これの理由の一つは「軍事的、政治的理由もあった」と言われています。

これはどういうことかというと…。

例えば、「H2ロケット」の弾頭に、「高速増殖炉のプルトニウム」を積めば、恐ろし大陸間弾道核ミサイルが作れてしまう…。

そんな、諸外国に対する「威嚇」の意味もある…。なんて噂も、人づてながら聞いたことがあります。

とにかく、ロケット技術は軍事的、政治的に重要なものであったことは間違いなく、各国はこぞってこの技術を持とうとしたのです。

だからこそ、人類は今まで、大変なお金をロケット技術の開発に投じてきたわけです。

そんなお金のかかる事業。

正直、一般の株式会社がそう簡単に出来るはずがないのですが…。

それでも、ホリエモンロケットを作る、インターステラテクノロジズ社の皆さんは、それに挑戦し続けていま

す。


私は、そんな夢をもって、挑戦し続ける彼らに敬意を持っています。

この、夢をもって何かに挑戦し続けることって、今、多くの人が忘れてしまっていることではないでしょうか?



ロケット技術は先ほども述べましたが、一筋縄でいくようなものではありません。

多くのロケットの基盤となったV2ロケットも、とんでもないくらい多くの失敗を重ねて出来上がりました。

その信頼性を上げるには、部品レベルで品質を上げることが不可欠ですが、それにはやはり高価な試験設備が必要であり、大企業は国家的な支援のも

と、そんな設備を使って、確実なロケット技術を確立してきましたが、当然、そうやって作られたロケットは高価なものになってしまいます。

インターステラテクノロジズ社の皆さんが今作っているロケットは、そんな高価なものではなく、必要最低限の品質で、確実に宇宙に到達できるロ

ケットだと思います。

お金をかけないからこそ、その技術の開発は難しいと思いますし、どうしても多くの失敗は付きまとってしまうと思います。

しかし…。

お金をかけずして宇宙に到達できる技術が、もし本当に開発できれば…。

その時、世界の宇宙開発は大変なことになってしまうと私は思います。



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どうやって作ったのか?

2020-06-16 09:01:56 | ハーネス(HG harness)
実は、ウチで作るハーネスには、他社が使わないいろいろな技術を導入しているのですが、その中でも、今回はウチ独特の立体裁断のやり方

についてご紹介したいと思います。


…。と、言いますのは、こういった技術は、繰り返し私もこのブログで申していますが、一度その技術が途絶えると、後でそれをどうやって

作ったか、分からなくなってしまうことが多く、何かしら、そのやり方が後でわかるように残しておいた方が良いからです。




この部分ですね!

これ、実は一枚の布を所々つまんで縫製していくだけで作っています。

考え方として…。

例えば「桝」のような形のものを、生地を縫製して作るとしたら、一般的な方法は…。



このように五つのパーツを縫い合わせて作ることを考えると思います。

しかし、私のやり方は全く違っており…。



一枚の布を上図のように切って、青いラインに折れ目を作るためにミシン目を入れて、赤のラインを合わせて縫製してしまいます。

この方法でも、結果的に「桝」の形のものは出来ます。

しかし、後者の方法の方が、部品数が圧倒的に少なく、手間もかからず、生産性がぐっと上がるのです。

しかも…。

型紙さえ正確に作れば、3次元の曲面を持つような複雑な形のものでも、短時間に作ることが可能なのです。


この技術の応用が、最初の写真でご紹介したものなのです。

さて、それではどのような手順でこれが作られたのか。順を追ってご説明致します。

まずは、ベースとなる型紙を作成します。



次に、この型紙に合わせて、実物大の3Dのモックアップを作成します。



この実物大モックアップに布を巻きつけ、「型」を取るのですが、この作業で出来上がり具合が決定してしまうので、丁寧に行います。



こんな型が取れました。



これを、実際に型として使うプラスチックの板に転写。これを使って製品を量産していくのです。



さて、実際にその型を使って製品を作ってみます。

まずは生地の裁断。



これは、フォーム材とナイロン生地を張り合わせたものを使っています。

これに、最初にご説明した「桝」の作り方と同じように、要所要所を縫製してつなぎ合わせ、折れ目を入れるためのミシン目を入れると…。



こんな風になります。

これを最終的に仕上げれば…。



完成です。

複雑な3Dの曲面を持っていますが、意外なくらい短時間で出来てしまうんです。

この技術、とても優れた方法と思うのですが、意外と他社さんは使っていません。

是非、使っていただきたい技術だと思います。



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X-SPORT2発表!

2020-06-11 08:39:15 | ハーネス(HG harness)
ハングフライヤーにお知らせです!

発売以来、長年モデルチェンジしなかったX-SPORTでしたがに、この度、新型が登場いたしました。



外観はそれほど違いがなく見えるのですが、フレームが大きく進化いたしました。

今までは、3種類のフレームからお客様の体格にあったものをチョイスしていたのですが…。

X-SPORT2では、すべて、お客様の体格にベストな大きさのフレームを使う方法に切り替えました。

この方法にすることにより、結果的に今までより大きなフレームを使うことが可能となり、居住性が格段に向上い

たしました。


もはや、レーサーハーネスに匹敵するくらいのものを持っています。



ただし…。

今まで標準装備だった「ドラッグシュートコンテナ」がオプション(¥4400)になりましたのでご注意くださ

い。


細かなところで生産性が向上する改良が加えられたため、お値段据え置き¥118800です。



既にご注文を承っていますので、よろしくお願いいたします。
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