飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

チェアスキーフェアリング?

2013-11-30 19:38:08 | うんちく・小ネタ(absurd story)

さてさて、再び不思議なものをご紹介いたしましょう。

これなんだかわかりますか?

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足をすっぽりと覆ってしまっている袋‥。

ウェットスーツに使われている「ネオプレン」という生地を主に使っており、最前部は防弾チョッキの表面などに使われる丈夫な生地を使用しています。

これ実は、「チェアスキー」用の防寒カバーとして開発したものなのです!

チェアスキーって何?っと思われる方も多いと思いますので、まずはチェアスキーのご説明から‥。

Photo

写真のように、椅子に座った形でスキーをするスポーツのことで、主に下半身に障害者ある方などがスキーを楽しむ手段として使われているものです。

このチェアスキー、板一本の上に座って、アウトリガーと言われるストックの先にスキー板をつけたようなバランス取りの道具を使って雪面を滑降していくものなのです!

実際には普通のスキーと変わらないくらいのスピードで滑降でき、もちろんこれを使った競技も盛んにおこなわれています。

さて、今回私が作ったチェアスキーフェアリング。なぜこんなものが必要だったのか‥。

実はこのチェアスキーというスポーツ、主に下半身に障害のある方が楽しまれているとご説明しましたが、そのような方は下半身の感覚がないため、スキー場の温度の低い環境の中では過剰に体を冷やしてしまっても、本人が気が付かないケースが多く、滑り終わった後に体調を崩してしまうことが多いのだそうです。

もちろん今までもそうならないように、チェアスキーメーカーがプラスチックでフェアリングを作っていたりしたのですが、それでは防寒性が低くあまり役に立たなかったそうです。

と、言うことで、いつものごとくそのような特殊な仕事をするところ‥。ということで、ウチにこの仕事が舞い込んできたわけです。

まだまだ開発途上のものではありますが、チェアスキー愛好家の方々がからだの冷えに悩まれているということなので、今後も良いものが出来るように開発を進めていきます!

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煙突の壁だしはお金がかかる!

2013-11-27 21:20:50 | 薪ストーブのセルフビルド(for woodstave builder)

当ブログの薪ストーブのセルフビルドに結構アクセスが多いので、ちょっとこれから薪ストーブのセルフビルドに挑戦したい方に、久々にアドバイスです!

今回は、「煙突の壁だしは、結果的にお金がかかってしまう‥。」ということです。

それはなぜか?

まず、煙突を壁だしにすると、横引きの部分で長くなるために、その分の煙突部材のお金、更に防火のためのメガネ石も必要になり、外に出た煙突を90度上に立ち上げるための「T曲がり」の部材も結構高いため、結果的に煙突部材だけでも、煙突をストーブより直線で立ち上げるストレート出しよりも高くつきます。

そして、ここからが今回のブログの要!

実は、煙突を壁だしで設置しようとすると、足場が必要になるのです!

001

これは結構気が付いている人は少ないです!

上の写真でも分かるように、煙突は結構高い位置に設置することになります。

この場所から落ちたら大けがはまぬがれません。

そして、ステンレス板一枚のシングル管ならいざ知らず、それなりにストーブの性能をちゃんと引き出そうとするならば、外の煙突は「断熱二重管」が鉄則ですが、断熱管になるとその重さも1メートルもので10キロほどの重さになるため、ハシゴに上って組み立てるなど極めて危険な行為なのです!

そのため、断熱二重管を組み立てるならば、足場をしっかりと組み立てることが必要不可欠となるのです。

つまり、煙突を壁だしにしようと思ったら、足場のお金も考えなければならないのです‥。

この足場も単管で二階の高さまでしっかりしたものを設置するならば、結構なお金が必要になってしまうのです。

そんな理由で、出来るものならば煙突はストレートで出すことを私はお勧めいたします。

もちろんストーブにとってもストレート出しの方が良いことは、少しでも薪ストーブの勉強をした方ならば常識であると思います。

実際、ウチは壁だしで煙突を設置してしまいましたが、やはり、煤のたまり方がどうしても多くなるため、ストレート出しの倍程度の頻度での煙突掃除が必要になっています。

特に、「横引き」の部分の煤のたまり方がひどく、ストーブから吸い上がってしまった灰もしっかりとたまってしまっています‥。

結論‥。

薪ストーブの煙突の壁出しは出来るだけ避けるべき!です。

屋根から煙突を出すストレート出しの場合、雨漏りを心配される方も当然おられると思いますが、私が知る範囲の薪ストーブオーナーで、ストレート出しで雨漏りが起こったという話は今のところ聞いたことがありません。

それではなぜウチは煙突を壁だしにしたのか?

ひとつの理由は、薪ストーブの上の部屋が「物置」であったため火事を心配したこと。

そして、壁に穴をかける際には家を建てた工務店さんのお世話になったのですが、この工務店さんの精神的な負担を少なくしたかった‥。などの理由で壁だしにすることに決めました。

でも、やっぱりこれから薪ストーブを設置されようとする方に対しては、私は出来る限り煙突をストレート出しにすることをお勧めいたします‥。

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ニッカが朝ドラに!

2013-11-18 20:11:46 | うんちく・小ネタ(absurd story)

先日このブログでご紹介した、ニッカの創業者竹鶴とその妻リタの物語ですが、実は本日、一年後のNHKの朝の連ドラになるというニュースが飛び込んできました!

Rita

我ながら、何とタイムリーにご紹介してしまったと驚いています。(笑)

先にもご紹介したとおり、ニッカを創業した竹鶴とその妻リタの人生は、そのままでも十分ドラマチックなため、朝ドラの方もとても期待できるのでは!と思います。

もちろん朝ドラですから、主人公は「リタ」の方‥。

朝ドラ始まって以来の外人のヒロインだそうで、まだ誰になるかは分からず、今後オーディションで決めるそうです。

大筋は変えないと思いますが、いろいろな実在の酒造会社がかかわるため、それなりに脚色するだろうと思われますが、一年後のこの朝ドラ。今から楽しみで仕方ありません。

ちなみに‥。

ドラマの名前は「マッサン」だそうです。

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私が乗ったハンググライダーの名機 7

2013-11-16 20:51:04 | ハング(hangglider)

今回は、現在どこのエリアでも必ず1機はいるこのグライダーです!

Sport2_id488

ウイルスウイングの「SPORT2」です。

このグライダー。名前は以前にもご紹介した「SPORT」の後を引き継いだようなネーミングですが、実際は全く違う別設計で作られた機体です。

もともとウイルスウイングは、初級、中級クラスも本気で取り組むメーカーですが、今回の「SPORT2」もかなり力を入れて開発されており、キングポストレスで培われたノウハウを惜しみなく中級クラスのこの機体に投入して作られた機体です。

この機体は、コントロールの軽さはもちろんですが、しっかりした直進安定性も持っており、加えてピッチのバープレッシャーも強くてニュートラル位置が分かりやすいので、そのスピードコントロールも容易(グライダーがベストな速度に飛びたがってくれる)なため、サーマリングも容易に行え、その結果、中級者のソアリング時間も伸ばしてしまうため、「乗りやすく浮きが良い」→「飛行時間が長くなる」→「長く飛べるのでうまくなるのも早い」の相乗効果で、乗り手を早く上達させてしまう、中級機としては誠に好ましい特性を持っています。

加えて、失速特性も申し分なく、目いっぱいベースバーを前へ押し出しても、決してノーズを落とすような失速には入らず、ゆったりと沈下速度を増してパラシュート降下的な降り方をしてしまう好ましい特性を持っています。

そして、これらの好ましい特性は、ランディング時のフレアーの時も、よりフレアータイミングを広くしてくれ、たとえそのタイミングが極端に早すぎても、ベースバーを押し出したまま頑張っていればパラシュート降下的に垂直に降りてしまうため、少々沈下速度は速いもののなんとかセーフティーにランディングできてしまいます。

このように「SPORT2」は中級機として申し分のない性能を持っているのですが、実は、その大人しい性能とは裏腹に特筆すべき「特技」を持っているのです。

それは、このSPORT2を最上級者に乗らせると、秀でた低速性能を使い切り、サーマリング中バースバーをほとんど目いっぱい押し出してハイサイド(低速のサーマリングにてグライダーが内側に食い込む動きを外側に体重移動して押さえ込む乗り方)も目いっぱいに決めると、どのグライダーもかなわないくらいの「浮き」の性能を見せてくれるのです!

もちろんこれを行うには、それなりのウデと腕力、そして、腹筋も必要です。

しかし、それが出来ればパラグライダーも舌を巻くほどの「浮き」が実現できるため、渋い気象条件の時などはとても楽しく飛ぶことが出来るのです!

SPORT2は、乗りやすくまとめられた「中級機」の位置づけではありますが、本当にこのグライダーを乗りこなすウデがあれば、その大人しイメージとは違った「高性能」を見せてくれる機体なので、なかなか上級者もこの機体に乗っていて楽しめるものがあるのです。

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ニッカに乾杯!

2013-11-08 20:58:50 | うんちく・小ネタ(absurd story)

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誰でも知っているウイスキーのブランド「ニッカ」。

私は恥ずかしながらこの酒造メーカーのことをあまり知らなかったが、この夏北海道で「ニッカ」の歴史をはじめて詳しく知り、ニッカを創設した男、竹鶴政孝の生きざまに感動してしまった。

今回はそのことについて、ちょっとご紹介したい‥。

ニッカを創設した竹鶴は、もともとは広島の日本酒の酒蔵で生まれている。

彼はその後日本酒よりもウイスキーに興味を抱き、その製造を学ぶために単身スコットランドに渡る。

そこで懸命にウイスキー作りを学ぶが、この時、生涯の伴侶となる「リタ」に出会う。

どうやら竹鶴に最初に好意を抱いたのは、リタの姉の方であったらしく、彼女は竹鶴を家に招くための口実として、弟に柔道を教えてほしいと竹鶴に頼んだらしい。

礼儀正しい竹鶴に、リタの家族も彼に好感をもったが、竹鶴自身は姉よりもリタの方に次第に好意を寄せていった。

そして、竹鶴が日本に帰るときにリタも一大決心!竹鶴と結婚して日本に渡ることを決意。

そのころ、日本では寿屋(現サントリー)が、まだ日本ではなじみの薄いウイスキーに目をつけ、スコットランドの醸造会社に人材派遣の要請をしていたが、スコットランドからの回答は、「日本には竹鶴がいるではないか」であった。

寿屋は竹鶴を高給で雇い、大阪府の山崎にウイスキー工場を建て、竹鶴を初代工場長にした。

しかし竹鶴は、会社の経営と自分の理想とする本物のウイスキー製造の夢とのはざまで悩み、やがては寿屋を退社してしまった。

これを見た竹鶴の妻リタは、持ち前の社交性で竹鶴の夢をかなえてくれる力のある投資者を探しまわる。

Photo_2

そして、加賀証券社長の加賀政太郎が、竹鶴のウイスキー製造に投資することが決まった。

竹鶴はウイスキー製造の最適な場所として、北海道の余市を選んだ。

これには明確な理由がある。

まず、スコットランドの気候に近いこと。そして、酒樽の良質な原料となる「ミズナラ」が容易に手に入った(北海道のミズナラは世界的に酒樽の原料として評価が高いらしい)こと、更に、ウイスキーの蒸留に必要な泥炭(沼地などで腐らずに堆積した植物)も容易に手に入ったからだ。

加えて、文献には書かれていなかったが、ニッカ余市工場の所在地は、余市川のほとりあり、おそらく、ウイスキーの積み出しをするための「船着き場」の確保も容易だったことも考えられると思う。

こうして考えてみると、まさにニッカ余市工場は、日本の中ではウイスキー作りに最適な場所に作られたとみるべきだと思う。

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竹鶴は、この余市の地にて、自分の理想とするウイスキー作りに没頭するが、ウイスキーが出来るまでは数年かかるため、それまでの収入源として、余市で取れたリンゴでリンゴジュースを作る「大日本果汁株式会社」を起こしたが、この社名が、のちに「ニッカ」に変わることとなる。

このニッカの社名の元、竹鶴は本領発揮!次々と自分の追い求めるウイスキーを作っていった。

しかし、時は過ぎ、投資者だった加賀も自分の死期を悟り、ニッカをどうするか悩んだあげく、その株を100パーセント朝日麦酒(あのアサヒビールの朝日です)に売り渡した。

これには理由があり、朝日麦酒の社長と竹鶴はもともと交友があり、朝日麦酒も竹鶴の良き理解者だったことなどがあったらしい。

実際、朝日麦酒が親会社になってからも、役員一人だけをニッカに派遣した他は、一切口出しはしなかったそうだ。

そうして、朝日の傘下には入ったものの、竹鶴の夢を追い求めた「ニッカ」のブランドは、今も続くこととなったのである。

Taketsuru

ニッカの余市工場は、工場見学の他にも試飲もできます。

すぐ近くには道の駅や風呂、スーパーなどもあり、道の駅に車中泊すればニッカウヰスキーが飲み放題!(まあ、この辺が本音‥)も出来るため、皆さんも一度行ってみると面白いと思いますよ!

コメント (4)
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